goo blog サービス終了のお知らせ 

生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

Carl Loewe  Lieder und Balladen   カール・レーヴェ 歌曲とバラード

2014-09-25 21:35:50 | レーヴェ
 最近、自宅で時間があると、ついついインターネットのオークションサイトで声楽CDを漁っています。先ほどもハンス・アイスラーの歌曲集に入札したところです。落札できたらいずれ紹介したいと思います。

 今日紹介するカール・レーヴェの「歌曲とバラード」もオークションで落札したCDです。歌うはディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ。カール・レーヴェについてはあまり知りませんでした。というか、オークションで見つけるまでは殆ど知らなかったと言っても良いくらいの存在でした。何となくシューベルト以外に「魔王」を作曲した作曲家が居たということは何となく知っていました。それがこのカール・レーヴェでした。例によって同じ頃に時代を共有した作曲家の生年と没年を比べてみましょう。

   ベートーベン 1770-1822
   ロッシーニ  1792-1868
   レーヴェ   1796-1869
   シューベルト 1797-1823
   ドニゼッティ 1797-1848

 歌曲王といわれたシューベルトは600曲ほどの歌曲を作曲したそうですが、レーヴェも400曲ほどの歌曲(リートとバラード)を作曲しているそうです。その中から、私が落札したCDに収録されているのは17曲です。フィッシャー=ディースカウ自らが選曲したんでしょうね。どの曲を聞いても、第一印象はとにかく「格好良い」という感じですね。曲が格好良いのかディースカウの歌唱が格好良いのか・・・。ディースカウの歌唱の魅力を最大限引き出す選曲がなされていると思います。骨太な、男性的な、骨格のしっかりした、それでいてロマンティックな香りにも満ちている。このCDを聞いただけでレーヴェの歌曲は男性的だとの評価を下すのは浅はかだとは思いますが、ディースカウの歌唱の魅力が最大限引き出されているこのCDは男性的だと思います。レーヴェの歌曲における女性的な魅力を見出すにはどれほどのCDを渉猟すればよいのやら。

 幸いインターネットのIMSLPサイトにはレーヴェのパブリックドメインとなった楽譜が多数公開されていますので、勉強に着手するにはハードルは低いと思います。もう少しこのCDを聞き込めば、個別の曲についてもコメントできるようになるかもしれません。

CD情報
 TELDEC
 CARL LOEWE
 Lieder und Balladen
 Dietrich Fischer-Dieskau
 Hartmut Hoell
 8.43753 ZK