生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

加齢で声帯がやせるということは(ほとんど)ない。

2018-02-04 22:08:45 | レッスンに行ってきました

 川井弘子先生の声楽講座に行って来ました。今回は耳鼻咽喉科医師で東京芸大で音声学も担当されている三枝英人氏とのコラボ講座で、前半が声帯が振動する様子や食物を嚥下(飲み込む)様子などの動画を交えた三枝氏のプレゼンテーションで、後半がいつも通りの川井先生の受講生の歌唱をその場で種々矯正するというものでした。

 三枝先生に対する受講生の質問に、「高齢になると声帯がやせてくると思うのですがそれを防ぐ良い体操等はありませんか?」というものがありました。三枝先生の回答は、「加齢によって声帯がやせるということは(ほとんど)ないと思います。声帯が衰えるのではなく、内臓が弱る等の他の要因が声に影響していると思います。」とのことでした。高齢になっても歌い続けたいのであれば、声帯の衰えを防ぐためではなく、腹式呼吸によって上下に動かす刺激を与えることによって胃や腸を健康に保つことが重要ではないか、という趣旨の説明をされていたと私は受け取りました。

 ただし、加齢によって男性の声域は高く女性の声域は低くなる傾向はあるとのこと。その原因は性ホルモンの分泌が減るからだそうです。

 加齢によって声が支えられなくなるという質問は、以前から川井先生の講座では何度も質問されてきていて、その度ごとに川井先生が同じ回答をされています。それは、歳をとったから歌えなくなるというのではなく、それ以前に正しい歌い方を身につけていれば何歳になっても日常生活が普通に遅れる程度の健康を維持していれば普通に歌い続けることができる、という趣旨だと私は理解しています。若い、と言っても必ずしも20代や30代ということではなく、40代・50代でも、あるいは60代以降であっても正しい歌い方=技術を身につけていれば歌い続けられる、ということ。加齢によって歌うことに何らかの困難を感じてしまう人は、正しい歌い方=技術を身につけることなく望ましくない代替手段・代替技術、その多くは何らかの力任せ???で歌って来たためその筋力等が衰えてくると、それまで通じていたごまかし方ではごまかせなくなる、ということだと思います。正しい歌い方・正しい技術では全体のバランス重視で、必要なところだけに必要かつ十分なだけの力を使い、他のところは脱力してリラックスする。したがって理想的な歌唱技術のポイントをスイートスポットというのであれば、そのスイートスポットで歌っているときはほぼ全身がリラックスできてなおかつ必要な所にだけ必要なだけの力を加えている状態となっていて、無駄なリキミとは無縁な状態になっています。そして必要な所に必要なだけの力というのが息の支えということになります。

 正しい歌唱技術を身につけていれば、普通に歩ける間は普通に歌えると思います。また声楽だけでなく、器楽=楽器演奏についても正しい演奏技術を身につけていれば普通に歩ける間は、少なくともピアノ等を除く、自分が演奏する楽器を自分で持ち歩ける間は、演奏できるのではないでしょうか?


チェロのレッスンに行って来ました

2018-01-28 22:44:37 | レッスンに行ってきました

 チェロのレッスンに行って来ました。著名なチェリストの長谷川陽子女史は、”大人になってから始める楽器としてはチェロは最適”という主旨の発言を、NHK-ETVの”らららクラシック”という番組の中でされています。その言葉を真に受けてチェロまで手を出した私ですが、何か一つの楽器だけをするならチェロを言う選択肢はありうると思います。しかし、他の楽器と比べると”チェロが最適”と言えるものかどうか、疑問が沸いてしまいます。

 何よりも楽器を持ち運ぶ負担が半端ではありません。むろんコントラバスや、金管楽器のチューバに比べればチェロの方が多少はマシかもしれません。しかしトロンボーンやユーフォニウム、ファゴットよりはかなり大変ではないでしょうか。レッスンを受けに行くたびに、もう今回のレッスンで終わりにしようと思います。それは楽器の持ち運びが大変だからです。しかし、レッスンを受けると毎回チェロの魅力を再認識してもっと練習して次のレッスンを受けようと思います。その繰り返しで今に至っています。

 さて今回のレッスンでの確認事項です。楽器の構えはがっちり押さえ込むでもなく、かと言ってゆるゆるでもなく、最も気を付けるべきは表板の法線が演奏者の正面から外側に開かないようにすることだそうです。楽器の表板の法線が演奏者の正面から外(左)側に開いてしまうと、A線が弾きにくくなるそうです。

 次にエンドピンの長さですが、やや短いかもと言われ調整した結果、手の親指と小指を目いっぱい伸ばした距離プラスこぶしの幅ぐらい伸ばした長さが調度良いとのことでした。これまでの長さよりは若干長めかなと思います。左右の膝で楽器を締め付けるのではなく、左の膝には軟らかめに、右膝には若干強めに乗せるものの、演奏者自身が固まらないことが重要とのことでした。

 初回のレッスン時から、個人練習の際にはボウイングガイドの使用が有効と推奨されていましたが、運弓の方向が弦の向きと垂直方向に厳密に制限されるのが煩わしく、最近は全く使用していませんでした。その点を相談すると、弦の方向と運弓の方向は厳密に直角であることが望ましいので、個人練習の際にはボウイングガイドを使うことを薦めるとのことでした。ということで、レッスンにはボウイングガイドを持参しませんでしたが、先生の指導の下、運休の方向が弦に対して常に垂直になるように留意しながら弾いてみると、右手の指に必要とされる力がバイオリンの比ではないことに、改めて驚かされるほどです。弓の持ち方を再確認して頂きましたが、無理に間を閉じないように右手の人差し指から小指までの4本の指を伸ばした状態で手の甲を上に向け、弓の毛箱を下から指の下側に当たるように押し当てて、親指の第一関節を曲げた状態で毛箱を下側から支える。その状態がベストとのことです。

 弓の毛箱には何らかの模様が設けられているのが常ですが、そのやや外側に小指の先端が位置して、人差し指から小指までの4本が平行のまま、弓の軸と直角に交わるように持つのが理想的なのだそうです。が、個人の指の長さなどによって四本の指が自然に弓の軸と直角に交わる人は少ないそうです。ところが私はその少ない部類に入るようで、弓を自然にもって右手の人差し指から小指までの4本が互いに並行で、かつ弓の軸に対して直角となるように持てているそうです。

 ということで、ボウイングガイドの使用を励行して、常に減に対して弓毛が直角に当たるように、再度ボウイングの練習に励みたいと思います。ボウイングの際に右肩を下げるためには弓の位置によっては右肘を深く曲げるとともに右手首もくの字に曲げる(手首の関節を持ち上げる)感覚が必要なようです。何はともあれ、バイオリンに比べるとチェロを弾きこなすには力が必要です。私のチェロの先生は女性の中でも華奢な方ですが、だからこそ余分なところには力を入れずに、本当に必要なところにだけ力を入れている様に思います。私にとってベストな先生かどうかはわかりませんが、学ぶべきエッセンスをより分かりやすく示して頂けるのではないかと期待しています。


フルートのレッスンに行って来ました。アルテ第1巻終了しました。

2017-11-12 23:14:13 | レッスンに行ってきました

 フルートのレッスンに行って来ました。2月からフルートを始めて9か月でアルテ教則本の第1巻を無事終了しました。一般論としては、アルテ教則本の第1巻を終了するのに1年から2年程度かかるそうです。フルート専攻で音大を受験するにはアルテの第2巻を終了している程度の技量が必要という話も聞いたことがあります。なので、第1巻を9か月で終了できたのは過去の声楽を勉強してきた成果があるとつくづく思います。

 ということで、アルテの第2巻に進む前にガリボルディのミニヨンエチュードOp.131を勉強することになりました。日本フルートクラブ発行のアルテ教則本第1巻の巻末にはこのガリボルディのミニヨンエチュードも記載されているそうですが、私はアルテ教則本をペトルッチ(IMSLP)からダウンロードして印刷して使っていたので、日本フルートクラブ発行のガリボルディのミニヨンエチュードを購入しました。ショパンのピアノエチュードもそうですが、ガリボルディのフルートエチュードも、単なる練習曲ではなく、一つの音楽作品として、小品ではあるけれどなかなか魅力的な旋律です。N原先生が模範演奏をしてくれましたが、演奏技術だけでなく音楽性の勉強になります。音楽性を勉強するためにもガリボルディのミニヨンエチュードを指定したとおっしゃっていました。その意味が良くわかります。アルテの第1巻の練習曲であっても当然音楽性を意識した演奏は出来るわけですが、アルテの第1巻ではそれぞれの音程の発音や、指使い等の訓練という意味も少なくはありませんが、ガリボルディのミニヨンエチュードはより音楽性が求められます。音楽性を意識して吹奏するからこそ演奏技術の勉強になるわけです。譜面面を単になぞるだけでは特段の練習にはならないですね。やはりどんなエチュードを勉強するにしてもきちんとした指導者のレッスンを受けることが重要ですね。


フルートのレッスンに行ってきました。

2017-10-29 23:48:20 | レッスンに行ってきました

 今年の2月からフルートを始めて、8か月というか9か月でアルテ(ス)教則本の1刊をほぼ終了しました。A-durのエチュードまでOKを頂いて、残るはEs-durの課程のみです。また、先生から音色がだいぶ安定して来たとお褒めの言葉を頂きました。フルートに関しては全くの初心者のつもりだったのですが、息の支えや口腔を広くすることでフルートの音色も深くなる等、声楽と共通する要素が色々あったので、先生からすると全くの素人というよりは変な癖がある自己流の生徒に教えている様な感じだったそうです。

 いずれにしてもフルートを学ぼうという人であれば誰もが通るといわれているアルテ(ス)の教則本の第1刊が無事卒業できそうで、そろそろ初心者から中級者を名乗っても良さそうで、来月からレッスン代も初心者料金ではなく中級者料金にするとも言われました。で、アルテの1刊の後はアルテの2刊ではなく、ガリボルディのミニヨンエチュード作品131をやるそうです。残念ながらペトルッチ(IMSLP)には公開されていないため、安い中古の本を探したのですがなかなか見つからず、横浜のムラマツ楽器で日本フルートクラブ版を購入しました。アルテの1刊と比べると、なかなか可愛らしい旋律が並んでいます。今までのアルテ(ス)第1刊は正にフルートの吹き方を学ぶための練習曲という感じでしたが、ミニヨンエチュードはより音楽が前面に出てきているというか、手段としてのフルートを用いてどの様に音楽を表現するか?という内容に変わっている様に思います。声楽と器楽とでは表現手法に根本的な違いがあるようにも感じているので、ミニヨンエチュードに入っていくのが怖いという印象もあります。

 ともあれ、まだアルテ(ス)の1刊のEs-durのエチュードが残っているので、先ずはアルテ(ス)の1刊を終わらせることに集中します。それから2019年の10月1日に消費税率の10%への引き上げがありそうなので、ムラマツのフルートの納期を考えて、そろそろ消費税率が上がる前に購入すべく、機種選定を具体的に進めたいと先生にお願いしてきたところです。


チェロのレッスンに行って来ました。

2017-10-08 23:31:52 | レッスンに行ってきました

 前回、9月18日(月・祝)に無料体験レッスンと正規のレッスンを二コマを受講しました。その際、ボウイングの練習に「ボーイングガイド」(個人的には”ボウイング”と記したいですが、ここは商品名のため「ボウイング」としておきます。)を使った方が良いことと、お勧めの弱音器の銘柄を聞いておきました。レッスンから帰ると直ぐにネットで発注して、後日届きました。それぞれ装着の仕方は判るものの、「ボーイングガイド」を装着して練習する際の注意点が判らず、自分流に練習すると逆に「ボーイングガイド」を使ったがための変な癖が付くのも嫌だし、弱音器を取り付ける締め付け強度もどの程度が丁度良いのかわからなかったので、2回目のレッスンを予約しました。それが昨日と言う訳です。

 前回、弓のフロッグ(毛箱)に小指の位置を決めるスポンジを張り付けてもらいましたが、さっそく小指の指先を置く位置が違うと注意されました。前回のレッスン時に何度も注意を受けているにもかかわらず、スタート時はことほど左様に先生の指摘事項を理解しないまま、あらぬ方向に練習することが多いと思います。合唱と声楽で、レッスンを受けないまま歌う(演奏する)ということは、変な癖をわが身に刻み込む作業以外の何物でもない、と徹底的に懲りています。なので、チェロでは「ボーイングガイド」も弱音器も一度は自分で装着してみたものの直ぐに外して、今回のレッスンに臨みました。

 弓の持ち方からして一から再出発ですが、「ボーイングガイド」を使用する際の注意点としては弓毛が「ボーイングガイド」のガイド部に引っかかっていると、弓を動かすと直ぐに引っかかっていた弓毛が切れるということですね。先生のレッスンを受けなくても何本か弓毛を切れば自分で気づくとは思いますが、無理に切らなくても良い弓毛を無駄に切ることは避けたいものですね。

 また弱音器については、レッスンの最後に先生に適当な締め付け具合に装着してもらったうえで、その時のネジの固さを自分で確認しました。まあ、人によって結構差はあるようですが、締め付けが弱すぎると駒から外れた弱音器が表板やテールピースにぶつかって傷がつくことがありますし、あまりに強く締め付けると、最悪の場合はなんと駒が割れることもあるそうです。

 以上、スタート時、スタート直後のまだ一人歩きが出来ないときほど、何をするにも先生に確認しながら行う方が、焦って見当違いの方向に走り出すよりも、結局は早く上達すると確信しています。

 楽器に掛けるお金をケチってでも、レッスン代は確保すべきです。