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生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

John Dowland Flow my tears、Pavane lachrymae ダウランド 「流れよ我が涙」or「涙のパヴァーヌ」

2016-04-22 23:35:33 | 古楽
 昨日久しぶりにルネッサンス期の「ラ・フォリア」をじっくりと聞き直して、あらためて古楽も又心に響くものがあることを再認識した次第です。その際に、そう言えばもう一曲ルネッサンス期の作品で好きな曲があったことを思い出しました。それがジョン・ダウランドの「涙のパヴァーヌ」で、私としてはリュートやギター向けの器楽作品と認識していましたが、リコーダー独奏の変奏曲としての編曲版がヤマハかカワイからか以前出版されたものを購入して、リコーダーで練習したこともあります。

 そこで本日のブログの記事として「涙のパヴァーヌ」を取り上げようと思い、ネットで少々検索してみると、何とオリジナルは声楽きょくだったらしいですね。動画サイトで「涙のパヴァーヌ」×「声楽」としてもヒットしないようですが、「Flow my tears」×「Dowland」とするだけで多くの音源がヒットしてきます。伴奏はリュートやリュートに類する古楽器やギター一本に寄るものもあれば、モダン楽器に寄る弦楽合奏のものもあり、ソプラノに寄るものが多いようですが、カウンターテナーもあればバリトンもあるという感じで、様々な組み合わせで歌われているようです。動画サイトの音源の中には楽譜がスクロールしてくれるものもあり、そこから書き写そうかとも思いましたが、ペトルッチ(IMSLP)のサイトでダウランドを検索すると「Flow my tears」の楽譜がしっかり公開されていました。おそらくオリジナルの楽譜と思われるものが鍵盤楽器であろう大譜表と、高音部譜表の重音なしのオブリガートパート、そして声楽パートとなっています。このオリジナル楽譜の他にアレンジ譜としてギター伴奏用のタブ譜ではない通常の高音部譜表に寄る五線譜も公開されています。オリジナル譜はAmollで、ギターアレンジ譜の方はFismollになっています。

 歌詞は英語です。「涙のパヴァーヌ」のギターあるいはリュート伴奏による英語の歌唱を聞いていると、サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」を思い出しました。

 透明感のある女声による歌唱が最も魅力的ではないかと思います。男声でも低声系よりはテナーやカウンターテナーの方が安心して聞けるかなと思います。それでも動画サイトにもバリトンと思われる声の音源もアップされています。変に低音域の響きを強調せずに、ヴァーグナーやヴェルディ的な発声ではなく、ベル・カントや古典唱法でもなく、それ以前のピュア・トーンというか純正律のアカペラ宗教曲、グレゴリオ聖歌的な発声で歌えば、低声系でも説得力のある歌唱が出来るのではないかと思います。夜間高血圧症を自覚して以来、”大人の学芸会”の活動にも足が向いていませんが、ギタリストもいるし、ピアニスト+オブリガートパートをヴァイオリンでもチェロでもフルートでも弾いて(吹いて)もらって歌ってみたくなりました。あるいは中学生の時に始めて、うつ病の薬を服用するようになって副作用で指が強張るようになって触らなくなりましたが、それまでは自己流ですがギターも弾いておりました。久方ぶりにクラシックギターの弦を張り替えて、「涙のパヴァーヌ」の弾き語りに挑戦したいとも思ってしまいました。