目覚まし時計の代わりにタイマーセットしたNHK-FM放送を聞いています。今日のニュースの後の音楽番組は「吹奏楽のひびき」でした。直ぐにスイッチをオフにすることも多いのですが、今日耳に入ってきたハーモニーが中々に素敵だったので、珍しく最後まで番組を聞いてしまいました。今日のコンテンツは「吹奏楽」といっても日本のそれではなく、木管楽器を全く含まないイギリススタイルの吹奏楽(ビューグルバンドと言うのでしょうか? これまた日本でビューグルバンドというとマーチングバンドを意味するようで少しづつ異なる概念の様な気がします)で、トロンボーンは入っているようですが、トランペットではなくコルネットを用いているようです。その他フリューゲルホルン、アルトホルン、バリトン等など日本では珍しい楽器が活躍しています。番組のWebsiteからプログラムをそのままコピーさせて頂きます。
「ホームカミング」ゴフ・リチャーズ:作曲(コルネット)スチュアート・リンガード
(指揮)デイヴィッド・キング、(吹奏楽)YBSバンド
「エスカペイド」ジョセフ・トゥリン:作曲(ソプラノ・コルネット)ピーター・ロバーツ
(指揮)デイヴィッド・キング、(吹奏楽)ヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンド
「フリューゲルホルンのためのコンチェルティーノから 第2楽章“バラード”第3楽章“タランテラ”」
ウィリアム・ハイムズ:作曲(フリューゲルホルン)ゲイリー・ロード
(指揮)リチャード・エヴァンズ、(吹奏楽)JJBスポーツ・レイランド・バンド
「バリトン協奏曲から 第2楽章“ソリロキー”第3楽章“タンジェンツ”」マーティン・エレビー:作曲
(バリトン)カトリーナ・マーゼラ、(指揮)ジェイスン・カッツィカリス
(吹奏楽)レイランド・バンド
「デメルザ」ヒュー・ナッシュ:作曲(テナーホーン)シューナ・ホワイト、(指揮)デイヴィッド・キング
(吹奏楽)ヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンド
「パストラール」イーゴリ・ストラヴィンスキー:作曲 フィリップ・ローレンス:編曲
(指揮)フランク・レントン、(吹奏楽)ザ・フェアリー・バンド
「エスカペイド」ジョセフ・トゥリン:作曲,(ソプラノ・コルネット)ピーター・ロバーツ
(指揮)デイヴィッド・キング,(吹奏楽)ヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンドほか
それぞれソロ楽器の音色・特徴が聞き分けられるように選曲されていました。ちなみにソプラノ・コルノットとは通常のB♭管より4度高いEs管のコルネットのことです。
ということで、6曲目に出てきたのがストラヴィンスキーの「パストラーレ」ですが、ストラヴィンスキーが作曲家を志してリムスキー=コルサコフから作曲法を学んでいる時の作品だそうで、オリジナルはソプラノ独唱とピアノ伴奏のヴォカリーズです。ところが様々な楽器の組み合わせの器楽曲に編曲されていて、動画サイトでストラヴィンスキーのパストラールで検索すると器楽版の音源のほうが多数ヒットします。ペトルッチ(IMLP)のサイトを見るとソプラノ&ピアノ伴奏版の楽譜が公開されています。
吹奏楽のひびきで放送された吹奏楽版とオリジナルの声楽版とでは聞いた印象は大分違うような気がします。有名な声楽曲のヴォカリーズとしてはラフマニノフのものが代表的ですが、ラフマニノフの作品のような美しい旋律ともまた印象が異なります。ストラヴィンスキーにとっての牧歌的(パストラーレ)とはこういう曲想なんだと思わされます。
ソプラノとピアノのための曲とはいえ、音域の上限はト音記号の五線譜の第5線に#のついたFisまでなので、私でも歌おうと思えば歌えますね。練習曲として取り組むには悪く無い曲だと思います。案外、ストラヴィンスキー自身も声楽練習曲のつもりで作曲したかもしれないな、というのが正直な感想ですね。
「ホームカミング」ゴフ・リチャーズ:作曲(コルネット)スチュアート・リンガード
(指揮)デイヴィッド・キング、(吹奏楽)YBSバンド
「エスカペイド」ジョセフ・トゥリン:作曲(ソプラノ・コルネット)ピーター・ロバーツ
(指揮)デイヴィッド・キング、(吹奏楽)ヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンド
「フリューゲルホルンのためのコンチェルティーノから 第2楽章“バラード”第3楽章“タランテラ”」
ウィリアム・ハイムズ:作曲(フリューゲルホルン)ゲイリー・ロード
(指揮)リチャード・エヴァンズ、(吹奏楽)JJBスポーツ・レイランド・バンド
「バリトン協奏曲から 第2楽章“ソリロキー”第3楽章“タンジェンツ”」マーティン・エレビー:作曲
(バリトン)カトリーナ・マーゼラ、(指揮)ジェイスン・カッツィカリス
(吹奏楽)レイランド・バンド
「デメルザ」ヒュー・ナッシュ:作曲(テナーホーン)シューナ・ホワイト、(指揮)デイヴィッド・キング
(吹奏楽)ヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンド
「パストラール」イーゴリ・ストラヴィンスキー:作曲 フィリップ・ローレンス:編曲
(指揮)フランク・レントン、(吹奏楽)ザ・フェアリー・バンド
「エスカペイド」ジョセフ・トゥリン:作曲,(ソプラノ・コルネット)ピーター・ロバーツ
(指揮)デイヴィッド・キング,(吹奏楽)ヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンドほか
それぞれソロ楽器の音色・特徴が聞き分けられるように選曲されていました。ちなみにソプラノ・コルノットとは通常のB♭管より4度高いEs管のコルネットのことです。
ということで、6曲目に出てきたのがストラヴィンスキーの「パストラーレ」ですが、ストラヴィンスキーが作曲家を志してリムスキー=コルサコフから作曲法を学んでいる時の作品だそうで、オリジナルはソプラノ独唱とピアノ伴奏のヴォカリーズです。ところが様々な楽器の組み合わせの器楽曲に編曲されていて、動画サイトでストラヴィンスキーのパストラールで検索すると器楽版の音源のほうが多数ヒットします。ペトルッチ(IMLP)のサイトを見るとソプラノ&ピアノ伴奏版の楽譜が公開されています。
吹奏楽のひびきで放送された吹奏楽版とオリジナルの声楽版とでは聞いた印象は大分違うような気がします。有名な声楽曲のヴォカリーズとしてはラフマニノフのものが代表的ですが、ラフマニノフの作品のような美しい旋律ともまた印象が異なります。ストラヴィンスキーにとっての牧歌的(パストラーレ)とはこういう曲想なんだと思わされます。
ソプラノとピアノのための曲とはいえ、音域の上限はト音記号の五線譜の第5線に#のついたFisまでなので、私でも歌おうと思えば歌えますね。練習曲として取り組むには悪く無い曲だと思います。案外、ストラヴィンスキー自身も声楽練習曲のつもりで作曲したかもしれないな、というのが正直な感想ですね。