個人レッスンを受けるようになって、レッスンで指摘されることの殆どは無駄な力みを無くすことです。ところで人間というものは特定の筋肉を意識して力を入れることは比較的簡単に出来ることですが、無意識に力んでいる筋肉を意識して力を抜くということは簡単に出来るものではありません。喉が閉まっているから開けなさい、とのみ注意する声楽指導者はあまり良い指導者ではありません。どうすれば生徒が無意識な力みを無くして歌うことが出来るか、様々な工夫を凝らして生徒が力を抜こうと思わなくても結果として力が抜ける方策をいくつも持っていて、その場その場で最も適切な方策を生徒に提案できるのが良い指導者だと思います。この点で今の私は指導者に恵まれています。
目線を遠くに持って行きます。一点を集中して見るのではなく、遠くを漠然と見る、あるいは視野を広くして遠くを見ます。ここからが勘所ですが、視野を広くして遠くを見つつ、顔の前で人差し指一本を立てて同時に見ます。そうすると一本しかない人差し指が二本に見えますよね。その状態で人差し指を左右に動かします。左右に動かしても常に遠くを広い視野で見つつ、手前の人差し指は二本に見えるように心がけます。この状態で歌うと余分なところに力を入れようとしても入りません。全く力み無しで歌うことが出来ました。この時の感覚は本当に感動的でしたね。そうは言ってもその時のレッスンの中でそれ以前にも様々な注意を頂いている中で、上述の方策の提案を受けてやってみたら非常に効果的だったということで、私のこのブログの文章だけを読んで誰にでも体験できることでは無い様にも思います。
一方で「カルミナ・ブラーナ」の合唱では早口言葉の箇所がいくつもあります。その様な箇所で発音や音程を注意されると、以前の悪い癖が出て下顎を斜め右下に動かしてきっかけを作ろうとしたり下顎の筋肉を固めたりしようとしていることが判ります。今では以前の悪い癖に頼ろうとしていることが殆ど瞬間的に判るようなり、その瞬間にその悪い癖を止めてニュートラルなポジションで力まずに歌おうとすることが出来るようになってきています。下手の横好きか好きこそものの上手なれかは判りませんが、継続は力なりということは間違いないですね。
目線を遠くに持って行きます。一点を集中して見るのではなく、遠くを漠然と見る、あるいは視野を広くして遠くを見ます。ここからが勘所ですが、視野を広くして遠くを見つつ、顔の前で人差し指一本を立てて同時に見ます。そうすると一本しかない人差し指が二本に見えますよね。その状態で人差し指を左右に動かします。左右に動かしても常に遠くを広い視野で見つつ、手前の人差し指は二本に見えるように心がけます。この状態で歌うと余分なところに力を入れようとしても入りません。全く力み無しで歌うことが出来ました。この時の感覚は本当に感動的でしたね。そうは言ってもその時のレッスンの中でそれ以前にも様々な注意を頂いている中で、上述の方策の提案を受けてやってみたら非常に効果的だったということで、私のこのブログの文章だけを読んで誰にでも体験できることでは無い様にも思います。
一方で「カルミナ・ブラーナ」の合唱では早口言葉の箇所がいくつもあります。その様な箇所で発音や音程を注意されると、以前の悪い癖が出て下顎を斜め右下に動かしてきっかけを作ろうとしたり下顎の筋肉を固めたりしようとしていることが判ります。今では以前の悪い癖に頼ろうとしていることが殆ど瞬間的に判るようなり、その瞬間にその悪い癖を止めてニュートラルなポジションで力まずに歌おうとすることが出来るようになってきています。下手の横好きか好きこそものの上手なれかは判りませんが、継続は力なりということは間違いないですね。