スローライフガーデン 花苗栽培農家日記

G&B川端園芸が綴るスローライフな生活

オリジナル品種&種苗法Gメン

2009-03-24 04:43:08 | 宿根サルビア(セージ)
やっとと言うかほとんど忘れ去られていたんじゃないかと感じるほど前の話。
先日、農水省から封書が届き開封すると中から数枚の書類が出てきた。
種苗法による品種登録について・・・おお~
 
 それは、平成19年春に申請していた当園のオリジナル品種
「チェリーセージ川端C1号(当園での呼称はアップル)」
審査が通り品種登録がされた旨を伝える内容だった。

     

 特徴を数値化&文書化し写真と現物と3万6千円を送ってから2年・・
 嬉しい~!と言うよりもやっと・・という感じでわりと冷静に受け止めてしまった

 ともあれ、当園のオリジナル品種の誕生!!!パチパチ

    

 左が当園のオリジナル品種で、右の一般に流通している赤の品種よりもかなり濃く深いアメリカンチェリーカラーが特徴。




 ところでGメンの話・・・・

 品種登録と言うのはいわば特許のようなもので、育成者の権利が主張できる品種。
販売を目的としての繁殖は当園以外では無断でできない事になっていて○百万円の罰金刑もある。
ところがその違反行為による不利益は当園で自衛する事になっている・・ふぅ。
毎年登録維持手数料を負担しながらかい・・・・?

 そうそう!数年前に種苗法Gメンの方達が来園し違法繁殖を確認したら私達にどうぞ相談ください
・・と、パンフレットを置いていった。
へぇ~~、国には色んな部局があるもんだと感心したのもつかの間・・
パンフレットの最後の方に「調査による料金表」がちゃんと付いてた・・・ふっ



いけばな展

2009-03-21 20:10:17 | 日記
花の楽しみ方を大きくジャンル分けするとすれば
鉢植えと切花という分け方がある。・・ま、ちと乱暴だが・・
今日の日記は後者の「切花」の話。

 うちの女性スタッフの一人が「華道」をたしなんでいて
その花展のチケットを頂いたので、それ~と出かけてきた。
会場となっていたのは石川県庁の最上階展望階展示スペースで
無茶苦茶広~~いスペースに見合った多数の作品が展示してあった。
こりゃ準備も大変やったろうな・・

 

 しかし、すごいお客さんの数・・華道会の底力を見た

 しばらく眺めていると全体のシルエットの共通点に気付いた。
それは、絶妙なバランス・・黄金比にも似た左右上下の釣り合い。
背の高い作品であっても倒れるんじゃないかといった不安な気持ちは生じない。スッと立っている。
なんやろね???宇宙的な真理?(大げさか?)何か共通なものを「華道」は表現しているのかもしれない。

 

 そうそう、今日愛知の市場から「プラティーア」の問い合わせがあり
話しをしている内に、その「プラティーア」を生け花に使いたいと思ってる事が判明!
(根を水で洗い流し生けるそうな)
鉢植えに切花を挿すことはなくても、その逆があったわけでここでも
華道会のパワーを感じた

 余談だが、この鉢物園芸業界に身をおく事になったきっかけをチョイと書いておく。

 大学の卒業を控えて生産者を志していた自分はすぐに就農するよりも
実地研修をしようと先生に受け入れ農家の紹介を申し出たところ
「いいよ。それで君は切花を目指しているのかい?鉢物園芸を目指しているのかい?」
と尋ねられ・・・当時その区別すら知らなかった自分はこれはまずい
即座に答えねば、こいつ何も分かってないなと思われてしまうと思い、何も考えず知ったような顔をして
「鉢物園芸でお願いします」と言ってしまった(卒論は切花の鮮度保持だったのにねぇ・・)。

 ま、この一言でこの業界に入り、すでに29年・・後悔はしてないっっっ

・・・ぁぁ書いてしまった・・・




 

冬囲い

2009-03-19 00:13:00 | 日記
 「冬囲い」・・「冬垣」とも言う人もある。
冬の間の積雪から住宅を守るために、施される・・・
なんと表現すればいいのか・・家のカバーみたいなもの・・甲冑のような感じ?!
サイジングを用いた建築では必要はないけれど
うちのような100年以上経った家には必要不可欠なもの。
 
 これが無いと、雪が住宅内に吹き込んだり、樒板(しきみいた)が雪の水分で劣化する。
また、積雪の多い時には落下した屋根雪からも守ってくれる。

 ま、その冬囲いも今日のような陽気ではさすがに暑苦しい
春休みで家にいた息子を頼りにいざ撤収作業へ・・
・・・と言うほど大げさでもなく作業は30分もかからず終了。
おかげで表札も外部から見やすくなり、宅急便のお兄さんにも迷惑はかけないでしょう!!

 解体中で3分の2ほどパネルが取り外されたところ

          ↓




 これで家の玄関もあっかる~くなりここにも春がやってまいったよ~っす


くっせい

2009-03-18 00:34:59 | 初夏の花
 ラベンダーがここのところの暖かさでぐぐーんと伸びてきた。
これ以上軟弱に伸ばすと品質の低下を招くので今日は「ぎゅうぎゅう並び」から
「すかすか並び」に並べ替えをした。

 ところで、タイトルの「くっせい」・・・別におならをかましたわけではない
「屈性」である。・・・思い出した?中学の理科で習った事を??
光に向かって伸びる性質を「屈光性」、地下に向かって伸びる性質を「屈地性」って言う(だったよね?)。

 「ぎゅうぎゅう並び」に置いておくと、植物は光を求めて我先に上へ伸びようとする
だから、「ぎゅうぎゅう並び」ではもやしみたいにヒョロヒョロになるわけ。

 その反対では、横の芽にも光が充分当たるもので横の芽が伸びてこんもりとなるわけ。

 当然、後者が病気にもなりにくいし、植物体も頑丈だから品質もあがる。
かといって、あんまりにも広いと、場所ばっかり食って数が入らないので
その辺りの折り合いをどこでつけるのかが思案所

広げる作業の様子と広がった後の様子↓                  ↓



      
      
 昨年は花の数が少なくてまいったけど今年はどんなもんでしょうかねぇ?




サフィニア冬越し開花

2009-03-16 21:25:21 | 早春の花
 忙しくなりそうで、そうでもないこの時期(なんやそれ?)
まぁ、通常モードの作業が続くこの頃・・・でも、これが本当にいいペースなのかもしれない。
これが、労働力を作業量が追い越すと、作業一つ一つを選別して、優先順位をつけて
・・と判断を進行状況に応じて下していく必要に迫られる事になる(追いかけられるように)。
ある意味、仕事を進める上での醍醐味でもあるから適度なオーバーワークは
必要だし、それくらいのバランスを保ちたいものだ。

 ところが、これをはるかに上回った状況に時としてなる・・これから特に
キチンと取捨選択出来ている内はいいが、置き去りにされたり、ひどい時には
忘れられたり、はたまたパスされたり(手抜き??)する作業もそうなると出てくる。

 話題がそれた・・・そんなちょうどいいモードの本日は普段何かと後回しにされてる作業にも目が届けられる。
そこで、いつもはギリで行われる宿根サルビア達の親株整理&手当てを行った。
冬の間も無加温で植替えもされずじっと耐えていた彼らも、気温上昇と共に
新しい芽を吹いてきている・・よしよしきれいにしてやるぞ~
この調子で行けば、初夏にはいい芽が採れそうやぁ~。

 ふと見ると、昨秋手元に届いたサフィニアのプランターに花が
生育が悪く、全然育たないので、ひとまず刈り込んでおいた株・・
一冬じっくりじっくりと面倒をみていたおかげで、黄緑で葉脈だけ浮いていたような
葉は生気を取り戻しボリュームも3倍にほどに成長してくれてた。
今月末には出荷できそうかな。

こうして、ハウスの隅まで目が届いたお陰でいいものを、めずらしい時期に見る事が出来ました。

    


「江掘り」春を告げる

2009-03-16 00:03:37 | 日記
 とにかく、うちの周りは田んぼで一杯です。
農村地帯なんだから当然なんだけど、今日は春一番の恒例行事「江掘り」に参加した。

 この江掘りは水田に水を引くための水路を事前に整備して回る仕事の事で早く言えば川掃除の事。
U字溝になってしまった今では、町内の生活水路も合わせても2時間ほどで終わるが
土で水路を作ってあった頃、堆積した汚泥が多い時には2日間ほどかかった。
その分、町内の人との交流もあり老若男女けっこう親睦も深まったと思う。

 先日来の風邪も9割がた回復し、発熱と寝すぎで痛かった腰も治り
今日は冷たい風が吹くも、時には汗もかくほど作業が出来て満足~。

 この後「春祭り」もあってまさにスローな一日やったわ。
残念ながら春祭りの画像は何故か加工中に消滅・・
代わりに畦で見つけた土筆をどうぞ。

    ↓
 


現場復帰

2009-03-14 10:15:19 | 日記
冷たい雨の中を完全防備で来ました。風による被害はおがげさまでありませんでしたので安心しましたが、3日見ない間にラベンダーが伸び過ぎていたのであせってます


それと今、気がついたけれど台車が風で暴走してもう少しでハウスに激突しそうになってたが直前の砂利部分で小石にひっかって止まってた。ほっ
小石さんありがとう~~



春の風邪と風

2009-03-14 06:39:47 | 日記
 先日来めったにひかない風邪で仕事に大きなブランクが出来てしまった。
お見舞いのコメントを頂いた方々ありがとうございました。
それと陰ながらご心配頂いた方々ありがとうございました(い、いるよね

作業自体はスタッフがキチンと進めてくれて助かっているのだけれど
植物達をこれだけの間、目にしていないと気持ち的にさびしい・・。

 成長期は一日でその姿は変わって行く・・
頼もしくもあるが、作業のタイミングを逃すと「仕上がり」に影響が出る。
今日は久しぶりにハウスへ行けると思うのでチト恐い気もしますが。

 ぁ、そうそう夕べから無茶苦茶強い風が吹き荒れておりました。恐いくらい
これまたハウスが傷んでないか心配です。

 あぁ、でも健康って嬉しいです

こりゃまたピンクのプランター(^.^)

2009-03-10 18:28:38 | 早春の花
プランターと言えば「白」「ブラウン」「みかげ」・・・などが定番カラーと相場。
その方が色の主張が強くなくて、植物や背景に勝つことなく引き立てるからだと思う。
そんな少ないカラーバリエーションの中でも、今までは春から四季に合わせて順に
「白」「青みかげ」「ブラウン」「木目調」と大まかに使い分けてきた。

 そんな中で見つけたピンクのプランター
目を引くことに関しては他の色から際立ってる。・・さっそくお試し・・・

 本来の使い方はメーカーの意思としては苺に使って欲しいみたいだ。
いやいや苺だけではもったいない・・てなわけで近所の園芸店の依頼もありいくつか製作。

 ・・・これが意外と手ごわい相性のいい植物が少ない・・。
でも、そんな中でやはりピンクにはピンクの植物
3株しか植えてないけれどボリューム感もあって「春」~な感じになりました。

 
これ全てうちの女性スタッフが植えてくれました~~