叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 幸せに生きる 十三

2010年04月23日 | 幸せに生きる

 トム・ワトソン一家の奇蹟 *

 トム・ワトソンは世界的に有名な、インターナショナル・ビジネ
ス・マシン( IBM )社の創業者です。。。

アメリカ人ですから、仏教徒ではなく、マジメなアメリカ人に多い
ピューリタンであったと聞いています。。
平成霊異記に登場するのは、ちとおかしいのではないかと思うかもし
れませんが、IBM社ができた因縁談になりますのでご紹介します。

 トム・ワトソンは、、、
生まじめで、仕事熱心で、家族を大事にする。。典型的なアメリカ人
でした。。
彼は息子を連れて列車に乗るとき、
「他人に奉仕する生き方」を息子に教えるため、次のことを実行しま
した。。

 列車のトイレに行ったとき、手洗いを使ったあと、汚れが残らない
よう念入れに掃除することでした。。

「こうしておけば後から来た人が気持ちがいいだろう。。
 必ずビカビカにしておくんだよ。。。」
とワトソンジュニアに躾けたのです。(これはユダヤ人の家庭に共通
する美点であると、日本マクドナルドの創業者藤田伝から聞いたこと
があります。) 


 子煩悩なトム・ワトソンは、ある天気の良い日曜日に、当時はやり
だした遊覧飛行を経験するために飛行場にやってきました。。
天気が良いのと、休日のせいか、、遊覧飛行機に乗る人が長い行列を
つくって待っていました。。。
 ワトソン一家も行列の後ろに並んで待っていましたが、、、
やっと搭乗する順番がきたとき、突然! ワトソンジュニアが。。。

「アイスクリームがたべたい。」とぐずりだしたのです。
なだめてもきかないので、、しかたなく、
 ワトソンは飛行場の入り口ある売店まで、息子をつれてアイスクリ
ームを買いにいきました。

アイスクリームを買ってもらってゴキゲンな息子をつれ、順番待ちの
行列に再び戻ろうとしたときでした。。。
 突然! 飛行場のサイレンがけたたましく鳴り出しました。。
アナウンサーが上ずった声で、、、

「只今、事故があって遊覧飛行機が墜落しました。よって本日の飛行
はこれで取り止めになります・・・・」

と、何回も、何回も、繰り返して放送したのです。
ワトソン夫人は、順番がきて搭乗をすすめられましたが、家族が買い
物から戻っていませんから、どうぞお先に乗ってください。。。
 と順番を譲ったおかげで、、無事でした。。。

ワトソンジュニアはこうやって家族の命を護ったのです。
後に、父がつくったIBM社を世界中に広め、有名な社是をつくったの
もワトソンジュニアでした。

 つづく  

 追、
「心の一法より国土世間も出来するなり」と日蓮大聖人は仰せです。
  (趣意)