叙事詩 人間賛歌

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人間賛歌 自分の心を変える 一

2007年06月02日 | 自分の心を変える
 生命の境涯のところで、生命には、

ジゴク界、ガキ界、チクショウ界、シュラ界、人界、天界、ショウモン界、
エンカク界、ボサツ界、仏界の十の境涯があることを述べた。

これは私見でなく、仏教史に名を残す高僧の言でもなく、
生命の真実を悟った釈迦が説いた根本思想の一つだ。十界論なくして
仏法はなし、とでもいえよう。

仏法ではないが、近年になって人間の脳の研究が進み、
人間の脳に三つの構造があることが発見されている。


一、 動物的な行動のもとになるハチュウルイ型の脳、
   ジゴク、ガキ、チクショウ、シュラ、以上の四悪道の行動パターンは
   この部分の働きのようだ。

二、 自分以外のものも思いやれるホニュウルイ型の脳、
   やさしさを持った人界、天界、の行動パターンはこの部分の働きの
   ようだ。

三、 他に奉仕するため無限に進化する、人間にしかない新ホニュウルイ型
    脳、
    四聖の境涯、とくに利他の実践をするボサツ界、仏界はこの部分に
    属するようだ。

以上の三つだが、私の推論では、仏法の十界論を裏付けるような発見であるといえるだろう。

「科学が進歩すればするほど、仏法の正しさが証明される」
これは先師の言だが、まさにそのとおりだ。
ここでダイジなことを述べよう。
それは仏法の知慧は十の境涯が、だれのいのちにも平等に具わっている
ことを発見したことだ。

それ故、いまジゴク界の境涯で苦悩の底にいる人でも、
無量の智慧と力をもった仏界の境涯が生命に内在しているのである。

仏界を現す方法さえわかれば、人間は誰でも最高に幸福な境涯になれるのだ。

続く