

次の世代が輝く未来


2011年3月11日に東日本大震災が発生しました。先日の3月11日に、学校では平和教育の一環として「東日本大震災の追悼」授業を実施しました。
全校生徒で黙とうをしたあと、いろんな資料を使いながら、先生たちが生徒といろんな角度から「東日本大震災」を検証しました。まだまだ多くの被災者の方は苦しんでいます。利権などに絡まれることなく、被災者のために計画的に復興を進めていって欲しいと願っています。

生徒なりに、あの震災のことを考えていることは、生徒たちが黙とうしている姿から感じとることができました。
卒業式の話の中でも震災のことについてふれました。多くの尊い命が犠牲となりました。大切な命の使い方を考えてもらいたかったのです。

『みなさんが中学校に入学した4月、それは、日本を震撼させた「東日本大震災」が発生した直後のことでした。震災がおこって一カ月もたたない時の日本全体が悲しみ、とまどい、混乱していた時期です。
3年たってもまだ解決できない問題が数多くあります。そんな中で、みなさんの入学式に次のような話をしました。それは、震災の残酷な映像が毎日のように流れ、多くの人が苦しんでいる中で、入学式を通してあなたたちにメッセージを送りたいと思ったのです。話の内容の一部です。
「中学生として、温かな心配りができる人になって下さい。気持ちのいいあいさつができること、ひとりぼっちでいる人には、優しく声をかけてあげること、これをしたら、この言葉を言ったら友だちが傷つくであろうと自ら、行動を選択して下さい。
先生から家族から注意をされたら、反発せずに、自分の行動を振り返って下さい。できますか。一度の人生、心が潤った生き方をして下さい。それがあなたたちに対する私の最大の願いであり、すべてです。・・・・」
このような内容でした。心に余裕を失った時代にせめて、あなたたちに潤った中学校生活を送ってもらいたかったのです。』

3月11日が近づいてくると、一斉にテレビは震災のドキュメンタリーやドラマが流れます。あの災害を忘れさせないためには大切なことなのかも知れません。
しかし、尊い命が犠牲になったことを心に入れて、折りにふれながら、次の世代の人たちに、被災者のこと、被災地のこと、防災について、命の大切について考えさせていくことが、私たちの使命なのかも知れません。つらい気持ちの人も多くいます。苦しんでいる友人もいます。

だからこそ、周りは、悲観的でなく、元気と勇気を与えられるように前向きにハードにおいてもソフトな面においても積極的に復興に向けた支援をしていく必要があるのでしょう。