ワールドカップの事３７

　リスペクトコラムです。
　今朝の山陽新聞を読んでいたら、Ｗ杯の出場国拡大が次のカタール大会から始まるという記事が出てきました。てっきり2016年大会からと思っていましたが、次って唐突はないすか。アジア予選も今年から始まるのですが、何カ国が予選突破させて、やり方とかどうやるんだろと単純に思いました。数年前に不祥事が出てきたＦＩＦＡですが、今回の出場国枠の増加もいろいろと思惑があるやに聞きましたが本当のところはどうなのでしょうか。
　　　
【22年Ｗ杯から拡大　ＦＩＦＡ６月正式決定　共催条件48チーム】
「サッカー連盟（ＦＩＦＡ）は15日、米フロリダ州マイアミで理事会を開き、２０２２年ワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会は、近隣国との共催を条件に出場チームを16増の48とする拡大案が実現可能と認めた。６月の総会（パリ）で可決されれば正式に決まる。実現すればアジアからの出場チームは８以上となり、前回ロシア大会の５から大幅に増える。」
「ＡＰ通信は、組織委に共催を拒む動きがあると伝えた。」
「共催候補にはクウェート、オマーンと、17年６月から続くカタールとの断交の解除が必要とした上でサウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）を挙げた。」
〔報告書のポイント〕
「●地理的条件や設備、大会開催実績などの面から候補はバーレーン、クウェート、オマーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）
●Ｗ杯予選方式の変更も想定。各大陸連盟への出場枠の割り当てや、カタールだけでなく共催国にも開催国枠を与えるか確認が必要。
●48チームへの拡大は２億6200万ドル（約291億円）の黒字を生む。」
引用：山陽新聞

　６月の総会で正式に決まるそうですが、実現しちゃいそうな流れですね。こういう無理して早急に進める事によって、何か弊害や事件が起こらなければいいのですが。こういう利害関係の深い事象で強引な事になると、大体何か「コト」が起こってしまう気がします。例えば開催国カタールは現在、中東の隣国と国交を断絶している状態。そこをサッカーの力で解決したいという思惑があるのかもしれませんが、そんなに簡単にいくものなのでしょうか。あと、ＦＩＦＡの不祥事は解決したのでしょうか。
　噂段階ですが、ゴーン氏の処遇に反発して、フランス当局が東京五輪招致で竹田会長を糾弾し、ついに昨日竹田会長が辞任してしまいました。そんな事がまた何か発生するような気がします。

【カタールＷ杯増枠も日本が余裕とならない４つの理由】
日本にとっては朗報。アジア予選突破が容易になると思われるが、そう甘い話ばかりではない。W杯8強入りを狙う日本代表に、この出場枠拡大がどう影響するのか？　4点に絞って検証した。」
〔①開催国枠どうなる〕
「仮に5カ国（前述の中東カタール以外の５カ国）が開催国として出場した場合はアジアの8枠は3枠に減るのか？？　そうなれば一気に、これまでより狭き門に。1月のアジア杯ではW杯出場経験のないタイやベトナムなどの東南アジア勢が躍進しただけに、日本は予選から一層気が抜けなくなる！？」
〔②アジア東西分割予選だと〕
「（未定のアジア予選方式が）日程面などを考慮した場合、アジア・チャンピオンズリーグ（ACL）と同様にほぼ東西分割で行われる案がないともいえない。アジア連盟は西の中東勢が政治的に力を持つ。西アジア勢には確実に4枠を確保したい思惑がありそう。そうなれば、日本は韓国、オーストラリア、北朝鮮、中国といったW杯出場経験国と戦うことになってしまう。」
〔③楽しみ減る？〕
「48カ国に拡大されると、1次リーグ（L）は3チームずつ16組に分かれ、上位2チームが決勝トーナメントに進む方式となる。従来のW杯は、出場すれば少なくとも1次L3試合が保証されたが、わずか2試合で大会を去る可能性もあるというわけだ。」
〔④強豪国増〕
「最大勢力である欧州の出場枠も13から16となり、単純に日本より格上が増える。ロシア大会では4度優勝のイタリア、準優勝3度のオランダが欧州予選で姿を消した。出場枠拡大で、強豪国が予選で姿を消すというケースも減ることになりそうだ。さらに、出場枠拡大の前倒しをFIFAに提案した南米の出場枠も4から6に。」
引用：日刊スポーツ

　そうか、ＡＣＬ方式で東西分割予選というのがあったかと、個人的にハッとしました。つまり、東地区予選３枠となったら、かなりきついです。韓国、オーストラリア、中国と３枠を争う事になったりして。当初はアジア予選は軽いものになり、Ｗ杯グループリーグが実質のＷ杯予選状態になると予想していました。上の記事にもあるように、現在はグループリーグで３試合は戦えても、新方式では２試合で終わっちゃ合う事になると。それはまた味気ないものになりますね。しかもグループに３チームしかないという事は、より強豪揃いの「全部死のグループ」化してしまうと。そりゃ大変だ。このＷ杯の増枠って、本当に世界中のファン・サポーターの方を向いて、話を進めているのでしょうか。