リスペクト(事例紹介)コラムです。
先日、当ブログにとって、ちょっといいニュースが流れました。当ブログで前々から唱えているJリーグへのVAR(ビデオ判定)が現実化してきたのです。すでに欧州の主要リーグでは、レギュラー導入されているようで、やっと日本にも導入されるのかと。まずは日刊スポーツの記事から、引用して紹介。
【Jリーグ、来年からビデオ判定試験実施で効果検証へ】
「来季の公式戦では本格運用せずに約1年をかけて効果などを検証し、早ければ2019年シーズンから導入する可能性がある。海外では国際サッカー連盟(FIFA)主催大会やドイツなど欧州の主要リーグで用いられている。
ビデオ判定は得点やPKの有無など、試合結果を左右する場面が対象となる。誤審を減らすことが期待される一方で、機材コストや人材確保などの課題もある。J1の全試合で導入した場合、運用費は年間で1億円以上かかると見込まれる。
来季の前半にビデオ判定を行う担当者の習熟を進め、7月からJ1の公式戦で主審と通信しない「オフライン」で実験する予定。秋以降にユースの大会や親善試合などで運用し、19年の開幕までに本格導入の可否を検討する。」
引用:日刊スポーツ
日本の一足先にヨーロッパの主要リーグでは早速VARの試験導入が進んでいます。ざっとまとめてみました。
・オランダ(エールディヴィジ)
VARを採用する初めてのリーグ。'16-'17シーズンの欧州戦POと入れ替え戦POの各決勝ラウンドでの使用、'18-'19シーズンのリーグ全試合で導入するのが目標と発表。
・フランス(リーグアン)
5月下旬の1部リーグ昇格戦にて、このシステムの導入を承認
・ポルトガル
ビデオ判定でのレフェリーシステムの導入を決定
・イタリア(セリエA)
審判団の強い要望もあって'17-'18シーズンのリーグ全試合でのオンライン・テスト実施を決定。
・オーストリア(Aリーグ)
'17年4月からの新シーズンで世界で初めてVARシステムをリーグ戦全試合で使用すると'16年末に決定
・ドイツ(ブンデスリーガ)
'17-'18シーズンからの全試合テスト使用に向けて、ケルンのケルン・ブロードキャスティング・センター(CBC)での一極集中管理体制を発表。
・スペイン(ラ・リーガ)
'17-'18年シーズンのスペイン国王杯で試験的にVARを導入。
ちなみにアメリカ(MLS)も'17シーズンの後半戦からのリーグ戦全試合でのライブ・テスト開始を目指してプレシーズンから各テストを進めることを発表しています。海外のニュースを見ていると、やはりトラブルが発生しているようですが、判定方式自体は世界のスポーツ界でのスタンダードなので、長い目で見れば正解だと思います。プレーが何度も中断されて、試合を壊すような言われ方をするみたいですが、止め方や活用方法だと思います。実際にラグビーやテニス、大リーグやプロ野球でも昔から普通に導入されており、試合を壊すような事は言われていません、単に選手などサッカーの現場の人間が慣れていないだけなのでしょう。中断(判定)時間も、サッカー以外の競技でも普通に長いし、普通に観客は待っています。テニスなどは観客は手拍子をしながらリズム良く待機しているので、サッカーでも手拍子や専用チャントで待機してはいかがでしょうか。
折衷案として、当ブログではバレーのようなチャレンジ制を提案します。つまり、以前に見られたサッカーの試合中に突然中断されて判定に入り、結果が出てからさっきのあのプレーが対象だったのだとわかるという不可思議なやり方ではなく、怪しいシーンが発生してから、ベンチの監督から回数限定で、チャレンジを申し立てる方式です。
最もJリーグの方針も、得点やPKの有無など試合結果を左右するシーンが対象という事ですが、あくまでペナルティエリア付近限定で、追加副審を置く代わりの措置としてはどうでしょうか。日経新聞にも「成功か否か ビデオ判定が示すサッカーの未来とは」という記事が出ていました。まぁ、4~5年はあちらこちらで混乱が出るでしょうが、その後は安定するでしょう。他の競技のように。
VAR関連③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170428
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161216
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160912