J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

北の王者へ コンサドーレ札幌17

2015-02-18 00:22:07 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 先週、札幌さんがチーム名を来シーズンから変更する事を発表されたと聞きました。ネット上でも九州にあれだけたくさんのクラブがあって、北海道は1つ。もう一つ二つJクラブがあってもいいのではないかという論調を知りました。一昔前に前のJリーグで「100クラブ構想」がありましたが、全国100クラブなら北海道にももう一つは存在するでしょう。でも、今のJリーグになってから「100クラブ構想」は聞かなくなりましたね。ビッグクラブ構想では100もできないと思いますが、一体Jリーグはこれからどうなっていくのでしょうか。そんな中での札幌さんの事例です。以下、抜粋して紹介。
      
 J2札幌の野々村社長は11日、「サポーターズ集会」で、チーム名称を来季から「北海道コンサドーレ札幌」に変更すると発表。申請は1年1か月前のため今月のリーグ理事会で実施。来年で創設20周年を迎える節目での変更に、野々村社長は「北海道のチームと、より発信して多くの人に仲間になってもらいたい」と説明。社長就任以来、各地を回ってきたが「札幌のチームと結構、言われてきた」と肌で感じてきたとか。
 「北海道」の文字を入れることで一体感を生み出し、各地で積極的にイベントを行って、より連携を強化。ロゴにも北海道を入れる方針。運営会社の名前も「北海道フットボールクラブ」(HFC)から「コンサドーレ」に変更予定。サッカーだけではなく、その他のスポーツにも関わる「総合型クラブ」が目標。スタッフの名刺や看板の取り換えなど諸費用はかかるが「それ以上の何かが絶対ある」と野々村社長のコメント。
 今後、Jリーグ理事会の承認を経て正式決定する。「北海道」を加えることで、より地域全体に根ざしたクラブを目指す意向。市場は北海道全体で、ターゲットは550万人。野々村社長は「北海道は圧倒的に地域愛が強い。北海道を代表するクラブなんだと伝われば。もっと多くの人に仲間(サポーター)になって欲しい」とコメント。連動した新事業も展開予定で、各市町村への人気浸透、知名度アップを推進。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150211-OHT1T50161.html
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20150212-1433472.html

 このサポーターズ集会では、「コンサドーレ北海道じゃだめなの?」という意見も出たそうですが、既に応援コールに「サッポロ」を使ったものなども多く、これまでの歴史に配慮して残される予定となっているとか。確か、野々村社長は選手出身。現役を引退後、サッカー解説者やJ2札幌のチームアドバイザーを務めた後に会社を設立し、その後、J2札幌の顧問から2年前に社長に就かれています。
 最近よく思いますが、Jクラブの社長は選手経験者が望ましいのではないかと。公共財の管理人である運営会社の常勤役員なども、単に企業経営の経験があるからいいというのではなく、選手の経験やJリーグやメジャークラブの幹部などの「経験者」の方がいいのではないかと思っています。特に選手に近い人材は、ファン・サポーターとの距離感を大事に考えてくれると思います。そういう現場経験が無い場合は、そういう価値観は育まれないのかもしれません。
 去年、山雅さんの社長も選手出身の神田社長に昨年12月に交代されています。神田社長は、甲府さんプレーをした後に関東のJFL等のクラブに移籍し、2005年に山雅さんで現役を引退されている方。取締役管理本部長から代表取締役に昇格された訳ですが、選手出身の本部長だった訳ですが、正しい価値観でいい仕事をされていた事でしょう。

 話はチーム名の変更に戻りますが、いい話だと思います。「札幌にチーム」と言われてきたのがきっかけだそうですが、当ブログでも、県庁所在地都市の名前を冠するチームが「どうせ〇〇〇のチームでしょ」と言われる事例を何度も見聞きしてきました。昔からJクラブは広域化の流れが続いており、より幅広く支援を受ける体勢作りは常識化しつつあります。今回の札幌さんの動きもまさにその流れです。過去の事例と、今後その可能性があるチーム、少ないと思われるチームをピックアップしてみました。
 
【過去、広域化でチーム名を変更したところ】
ベルマーレ平塚 → 湘南ベルマーレ
ジェフユナイテッド市原 → ジェフユナイテッド千葉
ザスパ草津 → ザスパクサツ群馬
【今後、広域化による変更がありうるところ】
ヴィッセル神戸 → ヴィッセル兵庫
ヴァンフォーレ甲府 → ヴァンフォーレ山梨
ベガルタ仙台 → ベガルタ宮城
カマタマーレ讃岐 → カマタマーレ香川
サガン鳥栖 → サガン佐賀(サガントス佐賀?)→「サガ」が続きますね
ツエーゲン金沢 → ツエーゲン石川

【ちょっと、その可能性は少ないと思われるところ】(強引でごめんなさい)
浦和レッズ、大宮アルディージャ → 埼玉レッズ、埼玉アルディージャ
ジュビロ磐田、清水エスパルス → ジュビロ静岡、静岡エスパルス
ギラヴァンツ北九州 → ギラヴァンツ福岡
鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホック → 茨城アントラーズ、茨城ホーリーホック
川崎フロンターレ、横浜Fマリノス、横浜FC → 神奈川フロンターレ、神奈川Fマリノス、神奈川FC
松本山雅 → 長野山雅

柏レイソル → 千葉レイソル

 勝手にクラブ名を替えてみたりして何という奴だと叱られそうですが、あくまで個人的な戯言と気にしないで下さい。ホームタウンの広域化は本当に常識的にいい動きで、狭域化は皆無でしょう。こうして見ると、例えば名前は替えないが、費用対効果が少ないとして実質狭域化するという事があれば、それは公共財の管理人として誤った価値観なのかもしれません。
 札幌さんは以下のアーカイブを見てもらえばわかりますが、元々北海道全体に根付いた立派なJクラブです。ただ、名前が「札幌」であるために、ライト層から札幌だけで活動しているクラブと観られているのかもしれませんね。これからも頑張って欲しいと思います。
J2札幌関連⑯:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140202
  〃     ⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131218
  〃     ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130809
  〃     ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130715
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130525

  〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130424
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130414

  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121019

  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120113

  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090321

  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090206

  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071223

  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070920

  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071009

  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051228
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051109

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする