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Jリーグの話題72

2014-11-13 00:02:18 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 今朝の山陽新聞に「来季のJ1 3月7日開幕」というタイトルで、Jリーグの日程案が固まった事が報道されました。ここ最近、来シーズンのJ1リーグの様子について報道が流れてきています。当ブログの感想としては、まあ、仮に失敗してしまうのも「成長」の一つでしょうから、3年くらいで頭を打ってしまうのもいいかもというところです。その後、それ以上にいい形になればいい訳ですから。来シーズンのJ1リーグのここ最近の一連の情報を紹介します。最後の情報も思わず首をかしげるものですね。いつからJリーグはこんなになってしまったのか。まぁ一部の方々の発言力が強いのでしょうが。傍士さんがいた時代が一番いい時代だったのではないでしょうか。
       
    ※2ステージ制騒動の過去のイメージ画像

【山陽新聞での概要記事】
 Jリーグは昨日11日にJ1、J2合同実行委員会を開催し、2ステージ制とポストシーズンを導入する来季のJ1の第1ステージを3月7日に開幕する日程案が内定。19日の理事会で正式に決まるとか。後期最終節は、ACL決勝第2戦と同じ11月21日に設定。日本勢が勝ちあがった場合は日程を調整。チャンピオンシップは第1戦が12月2日に、第2戦は5日に開催。
 委員会出席者の話では、前期は最終節が6月27日になり、2週間の中断を経て、7月11日に後期が開幕。ゼロックスカップは2月28日の開催で調整中とか。
山陽新聞デジタル該当ページ:http://www.sanyonews.jp/article/94090/1/?rct=global_sports

【最終節のいびつさ】
 シーズン最終節。来季のACL決勝はホームアンドアウェー方式が正式決定。11月は日本代表の国際Aマッチデー(11/9~17)が入るので、Jリーグの日程確保が困難。そのため、ACL決勝日(11/7、11/21)にもリーグ戦を実施。同21日がレギュラーシーズンの最終節になるため、仮にJクラブがACL決勝に進んだ場合、11月初旬に予備日を設け、そのクラブだけ最終節を前倒しで実施。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20141108-1393404.html

【Jリーグがクラブ分配金を見直し 強豪に手厚く…格差懸念も】
 Jリーグがクラブへの分配金を見直し、集客力のあるクラブや好成績を残す強豪に手厚く配分する制度の導入を検討。人気と実力を兼ね備え、Jリーグ全体をけん引する「ビッグクラブ」を育成するのが狙い。早ければ来シーズンからスタートするが、クラブ間の格差が拡大するとして反対も。クラブの社長らが出席する11日の実行委員会で方針を確認。
 2013年度はJ1のクラブ平均で約2億2千万円、J2では約1億円を支給。内訳は賞金、商品化権料、放送権料、公式試合出場料で、現在も一部は成果に基づき配分。今回の措置により、傾斜配分の度合いが強化。
 複数の関係者によると、リーグ側はJ1で7位までに与えられる賞金の一部を削り、2ステージ制導入で見込まれる増収分と合わせて原資とする案を検討。入場者数や過去数年の成績を数値化した指標を新たに設け、上位クラブに重点的に配分。クラブ幹部の間では「経営規模の小さいクラブにとっては痛手」と懸念。
サンスポ該当記事:http://www.sanspo.com/soccer/news/20141110/jle14111021140002-n1.html

【Jリーグ、分配金の差拡大へ ビッグクラブ育成のため】
 Jリーグは11日のJ1、J2合同実行委員会でリーグ全体をけん引する「ビッグクラブ」を育成するため、成績や集客力に応じて分配金の差を大きくする事で合意。来季からの導入を目指し、19日の理事会で決定する見通し。

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場するクラブの負担を補うことなどを目的に、現在は上位7位まで与えられる賞金の範囲を狭める方針を固めたとか。
サンスポ該当記事:http://www.sanspo.com/soccer/news/20141111/jle14111120190004-n1.html

【Jリーグによる情報統制開始】
 Jリーグは、トラブル拡大防止のための新たな対策として、スタジアム内での問題行動をできるだけ早く把握するために、ネット上の書き込みなどのチェックを開始。試合がある日に試合記録などを管理するJリーグデータセンター内で、専属の担当者1名が、パソコンでチェック。主にチェックしているのはツイッターなどでアップされる画像。気になるものがあればJリーグの運営担当者を通じ、当該のクラブに報告。処分を前提にしたものではなく、対応はクラブに委任。主にスタジアムでの差別的行為が今年になって大きな社会問題となった事が要因
朝日新聞該当ページ:
http://www.asahi.com/articles/ASGBP13PFGBNUTQP02R.html

 バスケ協会のトラブルは国が仲裁に乗り出すそうですが、日本サッカー界は本当に正しい方向に歩んでいっているのでしょうか。去年もサポーターが反対運動を起こすなど、決して平穏ではないと思います。J1柏がACLの4強に入った時に、Jリーグは過密日程を改善したいと言っていたはずですが、その誓いはどこへ行ったのでしょうか。
 来シーズンからの改編で予想するのは悪化ばかりで、いい効果は何も思いつきません。まずはポストシーズン制。これで、その年に本当強いチームが決まる事が無くなりました。今年まではその年の「J1王者」だったのが、来年は「J1年間王者」とおかしな名前に替わる事に加えて、更に他に「前期優勝チーム」と「後期優勝チーム」と2つも王者が増えてしまいます。一見賑やかですが、すぐにいかに空虚な事かみんな認識していきます。ファン・サポーターは上の方が考えるほど単純ではありませんよ。
 1年を通した強化は消えてなくなり、短期間での勝利にこだわるために、監督も頻繁に変わり、育成世代の出番はありません。そのためにリーグ全体が弱体化します。そして、ファン・サポーターやJクラブ不在の過密日程。これで一番かわいそうなのは選手。体がボロボロになっていくため、これまた日本サッカーの弱体化です。

 そして分配金。観客動員数のみを評価するというのははっきり言っておかしい価値観。数年間の増減を加味するならまだしも。当ブログでは、単純に動員数が多いクラブが優れているとは思っていません。なぜなら、過去の記事で指摘しているとおり、交通アクセス、ホームタウン人口、強豪プロスポーツの有無などの環境要因があるからです。一般的に営業員の評価でも、比較的売上を上げやすいコース、凍結化して今後の売上増を見込めないコースがあり、環境要因を考慮して評価されています。なので、Jクラブも環境要因も加味した上で評価すべきです。あと、社会・地域貢献性も重要のはずです。本当に評価が高いのは厳しい環境の中で、社会・地域にも貢献され、着実に動員数を最近伸ばしている水戸さんなど、そういうクラブではないかと思います。
 こちらにある「2014明治安田生命J3リーグ」の各試合の観客動員数を見てみてください。下の方に出ています。一部の試合を除いて1,000人台や3ケタの試合がザラです。今でさえこういう状態なのに、ビッグクラブを作れば格差が生まれ、およそ「J」をつけるレベルでないリーグ戦を戦うクラブが益々増えるのではないでしょうか。当ブログでは、将来全国に100クラブを作るというJリーグの構想と矛盾させる矛盾行為だと思います。

 最初にも言ったとおり、何年か経って世論から「これでは日本が強くなれない」と叩かれ、予想以上に早い凋落を目にし、その時は代表チームも益々弱体化している現実が待ち受けていると思います。育成世代の弱体化で、将来日本代表がアジアを突破できず、W杯に出場できない時代が来るという予想がありましたが、今のJリーグの流れを見ると、結構現実的ではないかと思います。商業主義が生み出す反作用になるのではないかと。
 来年以降の予想ですが、1年目は初年度という事で何とか格好がつくでしょう。2年目は人気も持続せずに視聴率が下がり、マスコミの露出が減りはじめます。そして3年目くらいで、「視聴率の低迷」を理由に、TV局が前倒しで地上波放送から撤退するのではないかと。その時は育成世代も含めて、代表勢の不振が目立つ。なぜならどの選手も過密日程で心身共に疲弊しているから。マスコミ報道から世論の強い反発を受けて、2014年までの状態へ復元宣言というシナリオかなと。来年からはしばらく我慢の時代が続きますね。まさに「失われた5年」です。当ブログとしては、半期優勝は軽視して、年間最多勝ち点チームのみを評価したいと思います。辛口の論調が続いて申し訳ありません。それくらいに悔しいのです。
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