J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

スポーツ文化の素晴らしさ59

2011-08-04 00:31:46 | スポーツ文化・その他

 今回から数回にわたって、「碧い風」シリーズが始まります。「碧い風」というやや公共的な雑誌があります。たまたま仕事先で読んだのですが、思わずもらって帰ってしまいました。「きらめきの地域デザイン」という副題で、発行元は中国電力エネルギア総合研究所です。内容的には、中国地方における、まちづくり人を結びながら、きらめくような中国地方にしていく媒体を目指しておられます。いつもはちょっと普通に読んで終わるのですが、この7月号は違います。表紙がいきなりシーガルズの山口選手。「特集」は「プロスポーツで地域を活性化する!」で、読んでみると、すごく読み応えがありました。以下、内容について、抜粋して紹介してみます。
   
 今回は全体概要と、巻頭のコラムです。
 巻頭の「視点」コラムは、「プロスポーツと地域イノベーション」。1つ目の記事は、「プロスポーツと地域主権的なスポーツの世界」というタイトルで、J1新潟の池田会長、2つ目は「スポーツの文化的価値を追求する」というタイトルで、J2鳥取の記事、3つ目は「県民との感動共有を目指す」というタイトルで、bjリーグ島根スサノオマジックの記事、4つ目は「地域密着で地元に活力をもたらす」というタイトルで、岡山シーガルズの記事、5つ目は「市民が守り育ててきた」というタイトルで広島カープの記事、最後に6つ目は少々小さ目ですが、「夢に向かって走り続ける」というタイトルで、山口のFCバレイン下関の記事です。

 ずっと、いつファジが出るのかなと思って読んでいましたが、とうとう登場しませんでした・・・おいおい、ファジも中国地方のプロスポーツを盛り上げる存在じゃないのか、まさか「撥ね」の存在なのか?と一瞬思ってしまいました。中電さんといえば、ちゃんとファジの「スタジアム・アップウェアスポンサー」の中にあるのに・・・ と、最初は思っていました。
 何か理由があるのか、ひょっとしたらメッセージ付き(当ブログは多いかも)の記事なのか、でもよく見たら、中国5県から各県1クラブずつ登場しており、サッカーばかりになってはいけないバランスが働いたのかとも思ってみたり。でも、ちょっと残念かな。せっかくなんで、順番に記事を紹介していきたいと思います。この中に入って欲しかったファジと対比しながら、記事を紹介していく事にしましょう。何か見えるかもしれない。
 その前に巻頭コラムを紹介します。コラミストは早稲田大スポーツ科学学術院の原田宗彦教授。よく知らない方でしたが、コラムの内容は良かったですね。

 地域を拠点とするプロスポーツが盛り上がっている要因は、1つは地域活性化に貢献したいという「公共性」と、スポーツビジネスにチャレンジする「ベンチャースピリット」が地域プロスポーツの根底で合わさっている事。
 どの経営者も「おらが町」のために、地元の人たちと一緒に、プロスポーツを通じて地域を盛り上げたいという思いで経営に取り組んでいる。だからこそ、地元住民はプロチームに情熱を傾ける。
 2つ目は、経営規模は小さくても、大きな訴求力や効果が期待できる事。ある程度整備された施設があれば、プロチームを設立する事は不可能ではなく、地域の情報発信力や地域の誇りを高められる。
 プロチームが中心となって、スポーツ教室や商店街でのイベント、高齢者との交流を開催する事で、地域に新しい変革をもたらす事ができる。
 ここで大事なのはスポーツマネジメント。プロスポーツが提供するのは、感動を共有する「経験財」です。そのためには地域とのつながり、とりわけチームのファンとの関係を常に強化し続ける事が不可欠。ファンは単なる観戦者ではなく、常に選手達とともに一緒に戦い、プロとしての誇りを共有し続けたい。そうしたストーリーを形成する事で、地域密着型プロスポーツとして成長できると締めくくっています。

 このコラムを読み、ファジと対比させると、「プロチームが中心となって、スポーツ教室や商店街でのイベント、高齢者との交流を開催する事で、地域に新しい変革をもたらす事ができる」とある部分で、(普及コーチばかりですが)「スポーツ教室」はよくされていると思います。「商店街のイベント」は減りましたね。去年まではPVですが奉還町商店街(くらいですが)と交流もありました。「高齢者との交流」は「歩け歩け」や「健康教室」が始まりましたが、できれば他のJクラブのように施設訪問もして欲しいです。これは・・・普及コーチが行く訳にはいきませんねぇ・・・ J1川崎の域までは難しいでしょうが、もう少し頑張らないと岡山という地域に新しい変革を与えられないという事でしょうか。「岡山さんの地域密着度はすごいねぇ~ 真似できないっすよ」という声をいつか聞いてみたいですね。

 また、コラムの中に、マツダスタジアムの例が出ています。このスタジアムの誕生によって、観客動員数を増やすだけでなく、周辺の人の流れの変化や新しい商店の誕生といった効果をもたらせていると書かれています。岡山については前者の部分(観客動員)だけで、後者はちょっと違うなぁと個人的に思います。今後は、利益を追求する企業というより、地域づくりのシンボルとなる公共財を自覚して、頑張っていって欲しいと思います。「ファジ」という公共物は県民みんなの物。その管理人としての責務をこれからも、頑張って発揮していって欲しいと思います。次に続く。当ブログのファンにとっては面白い記事になると思います。お楽しみに。

コメント
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