迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

完了検査申請手続き

2010-08-31 20:42:02 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

「中間検査合格証をFAXして下さい。」

 

NOAの玉城さんから言われた。

え? 柱にすでに貼り付けてあるのに、それ剥がしてわざわざFAX?

FAXにくっついちゃうじゃん。

で、シールを写真に撮り、それを見ながら番号とか年度とかをメールした。

ところが、「名前をFAXして下さい」ときた。

???

何だって、誰の名前? 建築主事の名前?

そんなのシールに書いてない。単に高槻市とあるだけだ。

「建築確認申請書の副本の一番上にあるのでは?」とまたもやメール。

ない! ない!

ひっくり返して探しまくったけれど無い。

間違って棄てたのか?

いや、役所はシールしかくれなかった。

念のため、役所に電話したら、

「こちらにありますよ。」

(-_-;)

(*^_^*)

 

一体なんでこんなことになるの?

KOKKO:「シールに中間検査合格之証と書いてあったので、てっきりそれが合格証だと思ってましたが、違ったのですね。あの時、一緒にいただいておればよかったですね。」

役人:「改善点に関する写真や書類提出でもって一応合格したと言う意味でシールをお渡ししたのです。合格証については、それ以降作成していますので、あのときにはお渡しは出来なかったですよ。」

KOKKO:「・・・・・・。」

役人:「皆さん慣れた方ばかりですので、こちらから『後で取りに来て下さい』とは言わないのです。」

KOKKO「・・・・・・・。」

とまあ、こんな調子の行き違い・二重手間が何度あったことか。

素人は、慣れた専門家から見たら当然のことを理解できていないことが多い。

どちらが悪いとかの問題ではなく、圧倒的な知識量の差から来るすれ違いである。

こんなすれ違いを何度も何度も繰り返してきた。

初めは本当に心細かった。

それが重なると、ちょっとしたことも「不安→パニック」時には、「不安→怒り」になることがあり、これは相当のストレスであった。

でも、それは私にだけあてはまることではなかったはずだ。

市役所の建築指導課の人やNOAにとっても私のような無知な子羊ちゃんを相手にするのは相当のストレスだったに違いない。

忍耐強く、本当によくお付き合いいただいてきたたと思う。

特にNOAの本庄ご夫妻、玉城さんには、感謝するばかりである。

 

あと一息!!

あともう少しで、完了検査。

そしたら、NOAに迷惑かけずに自分の好きなペースで少しずつ少しずつ手を加えていけるんだ。(図らずも違法建築になってしまって、NOAに迷惑がかかったり不名誉になったりするのを私は最も恐れた。だから、少しのことでもピリピリしていた、自分だけのことでは済まないからである。)

早くホットしたいな~。

しかしなんとまあ、この3ヶ月で休養したのはたったの二日のみ。

我ながら自分の根性と体力にはあきれるばかりだ。

出張で大学に行った三日間が休養に感じられた。

「座るって、何て楽チンなんだろう!」と思った。

そう言えば、今年の冬期休暇も毎日十時間以上パソコンに向かって浄化槽について調べ続けていた。

その合間に息抜きがてらに自閉症指導に関する論文を書いていた。

そんなややこしい論文書きが息抜きに感じられてしまうぐらいの、トンデモ休暇だったのだ。

 

ああ、あと少しで休めるんだ。

あと、少しだ、あと少し。

KOKKO、頑張れ~!!


 

 

 


不動産課税評価額②

2010-08-30 21:49:10 | 本人登記とお金

鉄板造鉄板葺建築物としての「ノアの箱家」

 

「ノアの箱家」が法務局の扱いでは表題の名称に変更されていたということは、以前書いた。

まさか登記に行った日には「鉄骨造鋼板折り板葺平家」だったのが、私が帰った後に局内での話し合いの結果、扱いが変更されていたとは知らなかった。

8月23日に登記完了証しか貰ってきていなかった私は、そのことを知らないままその日のうちに「鉄骨造鋼板折板葺」として住宅用家屋証明書を市役所で貰ってきていた。

後日、高槻市役所の資産税課の役人が家屋調査に来た時に、初めて「鉄板造鉄板葺」で登記されていると知って???となったのだ。

税金は今後の生活にずっと響くので、扱いははっきりさせなければならない。

そこで、本日午後、法務局へ登記簿謄本を取りに行ったついでに登録免許税の課税標準価格認定基準について尋ねることにした。

 

法務局の登録免許税課税標準価格認定基準表

これには、以下の五つの評価分類しかない。

①木造→1㎡あたり67000円

②レンガ・コンクリートブロック造→1㎡あたり55000円

③軽量鉄骨造→1㎡あたり73000円

④鉄骨造→1㎡あたり82000円

⑤鉄筋コンクリート造→1㎡あたり92000円

⑥鉄骨鉄筋コンクリート造→1㎡あたり102000円

 

じゃあ、「鉄板造鉄板葺」の「ノアの箱家」はどうなるんだ?

高槻市役所のように基準とは離れて別途独立して課税評価してくれるのだろうか?

役人A:「鉄骨造として扱います。」→82000×58.08=4762560円

役人B:「軽量鉄骨として扱います。」→73000×58.08=4239840円

役人C:「れんが造・コンクリートブロック造として扱います。」→55000×58.08=3194400円

 

役人Cは上司と相談の上、「『何が何でも鉄骨造はないだろう』と話し合いました。れんが造・コンクリートブロック造の評価額で保存登記して下さい。登録免許税もこれで計算できますよ。」

「私は豊国と言います。」と役人Cは名札を見せながら話しかけてきた。

豊国さんの言う通り計算したら、登録免許税は4792円だった。

これがもしも鉄骨造だと税率が異なるので19000円になる。

まるきり違う金額である。

両者は経年による税率変化も異なるので、課税評価額は今後長期にわたって生活に影響してくる。

だから、「ノアの箱家」の税法上の扱いは非常に重要な意味を持つことになるのだ。

法務局に支払う登録免許税はその時のみ。市役所経由で払う固定資産税は毎年のことになる。とりあえず、高槻市の資産税課からの連絡を待ってからもう一度身の振り方を決めよう。

 

住宅用家屋証明書

法務局でのやり取りのあと高槻市役所へ行き、住宅用家屋証明書の修正をお願いした。

これで保存登記の時に税金が少し安くなる。

「建築基準法」なる悪法だか善法だかよく分からない法律を遵守しようとまじめな国民の私は誠実に努力してきた。

おかげで本来やりたかったことは出来ていないし、よけいな経済的負担も増した。

だから、こういったところまで理不尽な扱いを受けたくはない。

市役所の資産税課がどういう検討のしなおしをしてくるかでこちらの出方も変わってくる。

固定資産税については、「不服申し立て審査委員会」というのがある。万が一の場合は、来年の4月以降にそちらに申し立てすることになるが、「ややこしいことせんとって下さい。」と役人が言っていたようにこちらだってややこしくはしたくないので、そうなる前に何とか善処してもらいたい。

  

建築の自由

自分の土地に自分の責任で自分の家を建てるときに、国家が規制をかけてくるのはどうかと思う。

勿論、周囲への配慮が必要なのは言うまでもないが。

景観、騒音、排水経路、臭い、衛生、危険性の問題など、周囲に迷惑をかけるような建築ならば良識的に見てどうかとは思うが(良識も人によって基準が違うのでなかなか判断が難しいが)、人に迷惑をかけないならば建築主の自由にさせて欲しいものだ。欠陥工事など万が一の場合だって、他の誰の責任でもなく自分で工事するわけだ、誰をも訴えることもないのだから。

 

川合健二のコルゲートシートの家なんて基礎がない。

砂利の上にいきなり家が転がるように「置かれている」だけだ。

これなどは住居としては認めてもらえないし、現行の建築基準法で言えば違法建築そのものだ。

しかし・・・あの“コルゲート要塞”で誰が迷惑をこうむるというのだ。

迷惑どころか、むしろ非常なる先見でもって実験生活を送っているという点で、社会的にも大きな意味がある。

けれども、もしもあんな家に住みたいと思う人間は、無指定山林にでも「置く」もしくは「建てる」以外は、確信的違法建築でやるしかないというのが現状だ。勿論、住居としては認めてもらえない。

「家」として認めてもらう必要も欲求も無い場合は、違法もへったくれも無いので法律の埒外で生きる道はある。私有財産なので、周囲へのよほどの迷惑・危険が無い限り撤去命令が出ることはないのだから。せいぜい役所に呼び出されて文句を言われるに留まるだろう。何かの揉め事があったときに近所の人に後ろ指を指されることの方が精神的に参るだろうが、それとて我が道を行くと決め込む手も無きにしも非ずだ。

ただ、「家」として認めてもらわなければ困る場合もある。

私なんてそうだった。そうでなければ更なる窮地に追い込まれていくことがはっきりしていたのである。だから、住居と認めていただくための条件をクリアーしなければならなかったのだ。(詳しくは「ノアの箱家」物語①に書いた。)

惜しい。

根性の無い羊ちゃんたちは諦めるしかない。

日本中、おとなしい羊の群れであふれかえっているはずだ。

私なんか最もひ弱な子羊ちゃんだ。

でも、子羊ちゃんは思う、「人に迷惑をかけない限り自由に建てることのどこがだメェ~、どこがだメェ~、どこがだメェ~」と。

 

 ※コンテナ(JIS規格ではなく、ISO規格)は2階建ての建築確認申請に必要になってくる構造計算が出来ないしくみになっている(現行の構造計算方法では計算できない鋼材で造られている)。故に何段にも積まれて船に載せて輸送出来るのだから頑丈であるにも関わらず、建築確認を通すのは困難である。そこでJIS規格コンテナ(柱や梁のようなものがついている謂わばボックスラーメン構造)が登場したが、JIS規格のコンテナを海上輸送用に使っているなんて話は聞かないから、これはコンテナで住居やカラオケボックス、貸し倉庫などの「建造物」を建てたい人向けの新たなる市場開発商品である。「ノアの箱家」の場合、柱と屋根を構造体とし、コンテナ部分は単なる“鉄の間仕切り”として建築確認を通した。ゆえに、強度の低下さえ気にしなければ、コンテナ部分は開口部をどれだけ開けようが自由であった。開口部をたくさん作ったので、「ノアの箱家」はあちこちに補強材を入れた。


 

 


傾斜土槽法④

2010-08-29 21:09:44 | 実験的環境保全

傾斜土槽法実験観察

 

四電技術コンサルタントの「花水土」だけでなく、側溝部分も生活排水浄化システムに組み込むことをずっと考えてきた。

四電技術コンサルタントの生地さんがお見えになられた時、「このやり方はなかなか上手くいかないことが多いようですよ。」と仰っていたが、何でもやってみたくなる性格だし、前から決めていたことなので とにかくやってみたい、これだけは絶対に。

 

側溝は12メートルある。それを5ブロックに分けて、しきりに網目状のパイプを固定。

U字溝の幅・深さはそれぞれ15cmあるが、とりあえず5cmの深さに各ブロックに鹿沼土(大粒)と軽石を混ぜて投入し、台所の蛇口を最大限に開いて様子を観察した。   

 

                            

「花水土」はまだ設置していない。いきなりU字溝に水を流して様子を見る。

このU字溝は、「花水土」の下に敷くもので、「花水土」から流れ出た水がこのU字溝を通じて側溝に流れ出していくように作った。

 

                     

蛇口満開。一つ目のブロックに水が溜まっていく。側溝の上から5cmまではたまり続けたが、15分間水を出しっ放しにしてもそれ以上水位は上がらなかった。じわじわ次のブロック、さらに次のブロックへと滲み出していったからである。

うん、いいね~! このダム状態、このしみ出し具合い。

明日は土を深さ7cmまで投入して様子を見てみよう

 

                      

                 四つめのブロックに水が滲み出してきたところ(上の方に水が見える)

 

 

              

網目状のパイプを三段重ねに固定。実験を重ねてうまく行くようならば、ブロックによっては下から二つめのパイプまで(深さ10cm)土を投入してみたい。

右の写真は、「パイプでなくても金網でいけるかも。」と思って入れてみたもの。(パイプが足りなかったもんで)

これも土の流出を防止できたのでうまく行ったように感じたが、ダム状態を作りあげるという魂胆から言うと???

 

                        

うちの敷地の側溝は緩やかな傾斜地にあるので、まさしく「傾斜土槽」の細長バージョン。

万が一会所に土が流れ込むようなことがあってはいけないので、会所手前20センチには土は投入しない。会所入り口部分に金網を入れて二重防御。

この方法だと、排水がどの程度きれいになったかを肉眼で確かめることも出来る。(特に洗濯機の泡)

 

 

排水の陣

15分間水道蛇口をマックスに出しっ放しにしたが、溝から水が溢れ出すことはなかった。

30分近くたってもじわじわ水が下のブロックに滲み出して行く様子がうかがえた。

いいね~、このダム状態、このしみ出し具合。

すっかり気をよくしちゃいました。

この緩やかな時間の流れの中で排水が浄化されていく。

一時的にかなり水が溜まるので、ここには慈姑とかオモダカなどの水生植物を植えるつもりだ。

早くバクテリアやミミズさんたちが住めるような環境にしてやらなくっちゃ~!!

 

1ブロックの長さは平均2.4メートルあるが、洗濯機などのように流出量が大きい場合を考慮し、網目状のパイプは側溝の上ぎりぎりまで積まず、万が一の場合は、土の中だけでなく土の上もすり抜けて流れていけるようにしてある。

我が家では風呂の水は洗濯機に回すので、バスタブの水が一気に流出していくことはない。洗濯機の容量が我が家の排水の一気最大流出量である。

洗濯機の水が流れ出してくるブロックは他よりもやや長めにしてあるが、入居後に実際に洗濯機を稼動させてみて、状況によっては網目状パイプの位置をずらしたり、目を粗くしたりなど工夫を重ねていく予定。(容積上の計算ではクリアーできる)

浄化能力をさらに高めるために、のり面にも傾斜土槽を設けるつもりで工事を進めてきたが、こちらは完了検査には間に合わないだろう。

なお、敷地内最終会所には、先代から飼ってきた金魚を入れて様子を見るつもりだ。金魚さんたちの身に万が一の異変がおきれば、私の浄化システムに不備があるということになるので、これは可愛いペット達の命がかかった“排水の陣”である。(めだかはかなり汚れたところでも生きるらしいので、水質実験動物には・・・???)

  


 

 

 


のり面補強の続き

2010-08-29 20:32:24 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

最後の追い込み

 

完了検査が近づいてきている。

今日は、朝8時より5時半まで急ピッチ作業。

枕木の補強、敷地内土砂の流出防止のためのU字溝と塩ビパイプ埋設、傾斜土槽の側溝部分の流水実験を行った。

 

枕木の補強

 「アホ、50cmなんかでとまらへんで。」

1mのを新たに兄ちゃんが買ってきた。

 

                     

昨日私が買ってきた鉄杭は、のり面の土砂崩れ防止用花壇の枕木止めにした。この作業で私は午前中だけでボロボロになった。

 

 

            

 兄ちゃんたちはのり面上に1mの鉄杭を打ち、枕木の鎖牽引作業(5箇所)。鎖は入居してから、土で見えないようにしてしまう。

 

                 

                              完成

  

U字溝と塩ビパイプ埋設

 敷地の坂を上り詰めたところにU字溝と会所を埋設した。雨で土砂が流出するのを防止するためだ。

ドリルで穴あけするのは兄ちゃん。スコップでひたすら穴掘りをしたのはひでちゃんと私。

U字溝や会所をモルタルで接合していくのは明日の私の仕事だ。

 

                                        

         手前のU字溝が割れてしまった。夜買い出しに行った。  坂道部分がとても堅くて掘るのが辛かった。

 

               

    火であぶって塩ビ管を柔らかくする。指でぺこぺこにへこむぐらいになる。 それを枕木のカーブにあわせて曲げていく。曲げ終わったら、すぐにバケツの水をかけて冷まし固める。

 


 

 

 


土砂崩れ対策

2010-08-28 19:43:41 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

枕木

 

先だってとりあえず完成していたのり面の枕木の壁。

倒壊防止のため鎹を打ちワイヤーによる牽引をしていたが、何となく不安だったので昨日のうちに長さ50cm程の鉄製杭5本と追加の鎹を買ってきていた。

案の定、昨日の局地的豪雨で(山間部なので、普段でもあちこちで土砂崩れ・通行止めがある)今朝見るとやや不安定な状態になっていることが判明。

枕木とのり面の間に詰め込んだ土が20cm近く沈んでいる。

やばい。

思いっきりどんどん踏みつけていっては固まるまで気長に待とうとは思うが、壁の高さが2m近くあるので、万が一倒壊して事故でもおきれば近隣への無責任となる。

そこで、最優先して兄ちゃんと一緒に補強工事をした。

 

                  

 この写真は補強前。根元に横向きの枕木を一列置き、鎹で横同士・縦横を固定していった。のり面の上には鉄の杭を打ち、明日より強固な鎖で牽引部分を増やす。

 

 

局地的豪雨はこれまでの中で一番すごかった。約20分で1000リットルの雨水タンクが満杯。枕木の手前に2本の川が出来、敷地内の土が前方の市道に流れ出し、さらに市道自体が坂道なので右下の民家先まで土砂が流出していった。

明日、坂を上り詰めた部分の敷地に10cmのU字溝を一列埋め、枕木の手前に塩ビ管を埋設して敷地内最終会所に通す予定。

又、傾斜土槽近辺も土砂崩れが予想されるので、枕木で補強する。

 

 

錆止め塗装

私達が枕木の補強をしている間中、中ちゃんはコンテナ内部の錆止め塗装。

「今思ったら、何で開口部つけた時すぐに塗装しとけへんかったんやろうなあ。」

三人で愚痴を言い合っているうちにあっという間に4時。

兄ちゃんたちが帰って行った後、私は蓮用のプラボックスを枕木の裏側に運び、台所用の傾斜土槽の設置準備。

槽の下の土を固めてならし、水受け用のU字溝を側溝と接合させ、モルタルで固めた。

のり面の傾斜土槽の風呂桶周辺を岩と土で埋め固め、さらに廃材燃やしと草引きで6時半を過ぎた。

今日も10時間近く働いたことになる。

疲れた。

でも、楽しい、充実している。

 

 

あんなにたくさんいたツバメは1週間前からきれいに姿を消し、入れ替わるように赤とんぼが無数に舞うようになった。

囲炉裏茶屋では一昨日今年初めての“スイスイースイッチョン”、こおろぎは4~5日前から鳴き始めた。

鈴虫の声が聞こえるのはもうすぐ。

そして、律儀な曼朱沙華が忘れず顔を出し、井戸周辺が真っ赤な絨毯に敷きつめられる日は近い。

もう秋なんだ。

 

今日未明の月は眩しかった。

久しぶりに月を眺めて過ごした。