迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

農業の時代

2012-11-17 14:22:01 | 自給自足

貧乏生活

高齢者の年金受給額が減る。医療費の自己負担額も上がる。

消費税が上がる。そんな状況で、どさくさ的に国会が解散した。

自衛の時代だ。政治もめちゃめちや。

 

中越地震の時から、思っていた。

いずれ貨幣経済は破綻する、自給自足の時代がやってくると。

東北の地震後、思いはさらに強くなった。この経済状況の中で、近いうちに大規模プレート境界型の地震はやってくるのだ。規模がでかいので、地震保険なんて、当てにならない。生き残った多くの人間が仕事を失う。国家の建て直しなんて、いつになることやら。以後は、原始時代さながらの生活をして生き延びていく姿も珍しくなくなるだろう。いつだったか、坂口恭平氏の本の中に「大規模地震が来たら、多摩川河川敷のホームレス生活者のような生活を大勢の人がしなければならなくなるはずだ。」という言葉があったが、同じことを考えている人は多いと思う。ある意味、貧富の差もなくなると言うか、皆さん、貧乏になってしまうのだ。

なまじのお金は、あってもただの紙切れ。よほどの金持ちでもない限り、「まともな暮らし」はできなくなるだろう。

だったら、お金がなくても生きていける方法を探らねばならない。

自給自足、農業だ。

 

先日、我が家にやって来た友人が

「大飯原発が事故で壊れたら、南丹市からここらあたりの盆地は、放射能の吹き溜まりになるはずやけど、あんた、どないする?」

KOKKO:「受け入れる。チェルノブイリでも村を離れなかった人がいるように、私は、ここで、我が身をもって放射能について考えていくことになる。役人が強制的移転を迫ろうが、ここに留まるつもりだ。」(おそらく、そんなことをする暇もないぐらい、日本中めちゃくちゃになってるだろうけどさ。)

中越地震の時、魚沼から生木を裂くように引き離された人達。彼らの土地への思いが強烈で異質なのを知っていた私は、「土地を離れたら、彼らはもぬけの殻になってしまう。」最も恐れていたのが、それだった。

「必ず、村に帰るんだ。」・・・村に帰ろうとする強い気持ちが、彼らのその後の暮らしを支えていたのも知っている。

私も同じ。毎日見る朝靄も夜毎のふくろうや鹿の鳴き声も、今や、私の血肉、魂の一部となっている。

貧乏生活をしながら、樫田で、この国を見届けていこう。