迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

傾斜土槽法①

2010-08-13 22:12:00 | 実験的環境保全

四電技術コンサルタント「花水土」

 

家庭排水浄化システムとして傾斜土槽法「花水土」を考案した四電技術コンサルタント(四国電力の子会社)の生地さんが明日、こちらへお見えになられることになった。

「ノアの箱家」の浄化システムとして採用を決めていたのだが、製造元が倒産。

導入していた住宅メーカーにも在庫はないとのことだったので、すっかり諦めていた。

それをアレンジして自作したもののみで行こうと決心していた。

もともと「花水土」だけでは浄化能力が弱いのではないかという気がしていたので、敷地の傾斜部分を活用して同様のシステムを自作補填するつもりではいたのだが、一人でアイデアを錬るだけではやはり限界がある。

で、最後のあがきをやったところ、開発者の生地さんご自身から連絡をいただけたのだ。

うまい具合に、生地さんの実家は大阪市内。

盆休みに帰阪するついでに高槻まで来て土地の状態を見ることを申し出て下さったのだ。

私は、もうちょっとで木造さんのところへ嫁いで行くところだったのに、コンテナ様を諦めきれず最後のあがきをやってNOAと出会って「ノアの箱家」をゲットできた。

傾斜土槽法「花水土」についても、まさしく完了検査が目の前という時になっての出会いだから、これは何という縁かと思ってしまう。

 

又、コンポストトイレ(バイオトイレ)の“庭仕事ひろば”についても、不思議な縁としか言いようのないものがある。

糞尿分離式コンポストトイレについては、私自身が下(都市部)にいるときに実験を繰り返してきたものでもあるが(所詮一人で行う浅知恵の堂々巡り実験では装置の完成度というか見てくれが今一だった)、「ノアの箱家」の建築開始が遅れなければ、導入には間に合わず諦めていただろう。

トイレのことだけでも書けばきりがないくらいいろいろな検討・アイデアを巡らせた。

家に舞い戻ってきたパラちゃんの生活スタイルのことを考えたりもした。

が、結局、初志貫徹だ。

 

明日が楽しみだ。

電気屋・水道屋・大工・浄化システム・・・明日は大勢が集まる。

 

さて、私はといえば、ドクターストップが出たというのに、やっぱり毎日働いてしまった。

医者が注射してくれたステロイド薬が大変よく効き、痛みが少しずつ引いていったからである。

「痛みはかなりよくなるはずですが、痛みの原因は無くなっていませんので、調子に乗って元気に動き廻らないで下さい。必ずまた元に戻りますから。立ち仕事はやめておくことです。」と念を押されていたのだけれど・・・。

昨日も今日も防腐剤塗り、一昨日の台風の影響でおきたのり面の土砂崩れの後始末、排水管のモルタル固定、敷地内最終会所の整備などをやった。

 

            

          のり面が崩れ、ブラックベリーなどが倒れた。 水道メーターの近辺が土砂で埋まった。

 

やはり長時間たっていると膝の違和感がひどくなり始めるので、休み休み働いた。

しかし、足を曲げられるようになるって、こんなにもストレスがないんだ!と感動してしまう。

健康のありがたみは不健康になって初めて分かるものというのは、どうやら本当のようだ。

 

 

               

高槻は、1時間120ミリの雨量を記録。囲炉裏茶屋前の道路が川となって流れた痕跡。和里庵の上から山道を川のように流れてきた水は私のいる離れの窓下に大きな池を作りながら囲炉裏茶屋前の道路まで流れ落ちていく。その様子は、さながら滝のようだ。

  

今日は、痛みがありながらも自転車に乗れた。

「時には薬に頼ることがあってもいいんだ。」と自分に言ってみた。

(普段は余程のことがない限り飲まない)

 

2時ごろ、ひでちゃんが様子を見に来てくれた。

4時ごろには電気屋。

一人で作業をしていたので、人がやって来てくれておしゃべりするだけでも楽しい。

 

 


白足袋の飼い主君

2010-08-13 21:19:07 | 建築一般

やってくれるね~。

今朝、地下実験工房の“世田谷村日記”を覗いたら、何と白足袋の飼い主君が私のことを書いていた。

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298 世田谷村日記 ある種族へ
八月十一日

先日の難波先生退職本のゲラに手を入れて彰国社に送る。編集者は苦労するだろう。ドリトル先生動物園倶楽部への入金希望の方々より、お金がザクザクと、ほんの2件送られてくる。

一件はどうやら、豊洲有庵という和菓子屋さんか、うどん屋さんか、何やらの包装紙を封筒にキチンと仕立て上げ、手紙も同様の包装紙の裏に書いてある。極めて様子よし。大阪府高槻市の囲炉裏茶屋気付、玉野井さんからのモノこの人物は、わたしの最近の本を2冊読み、おまけにこの日記を過去一ヶ月分読み通して、それで入会を申し込んで下さった。余程用心深い習性の持主なのであろう。

いきなり当人のプライヴァシーを犯すのは、玉野井さんもすでにドリトル先生動物園倶楽部事務局の白足袋のこと、その飼い主および選無しの無投票会長であるわたしの事を「樫田・コンテナ」なるブログで触れているようなので、それなら五分五分だろうと、わたしも一方的に公開してしまう事にした。どうやら、半セルフビルドのコンテナ屋敷に棲み暮している、怪人二十面相的オバさんらしい。超絶美的魔女やも知れぬ。しかし、封筒のスタイル、書面のスタイルから推し計るのにかなりの気骨の人らしく、こちらも用心するにこした事はない。よろしく願いたい。

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おっとっと!である。

「これって五分五分? 五分八分じゃん!」

と思ったので、じゃあ「せめて七分八分辺りまで挽回してやれ。」とばかりに、再度無断転載を決め込んだ。

しかし、もうこれまでにしておこう。

でなければ、白足袋の飼い主君は七分十分まで迫ってきて私は撃沈させられるやも知れぬ。

今は、ただでさえ膝が痛い。「ノアの箱家」が出来るまでは、絶対沈没するわけにはいかないのであるから、用心するにこした事はない。こちらこそ、よろしく願いたい。

 

しかし、「返事は必ずなされるであろう」とあったが、公開返信ときたか。

私の実名までばらしてくれちゃって、おい、おい、どうしてくれるんだよ・・・と一瞬思ったけど、まあいいか。家が出来たら当然のことながら実名でやってくつもりだったんだから。

一足、いや三足早かったけど(何しろ、いつ家が出来るか分からない)、この際ファーストネームも自白しておこう。

玉野井いづみ

”超絶美的魔女”ということにしておく。

なお、コンテナ屋敷にはまだ棲み暮らしていない。棲み暮らしつつある段階だ。

完了検査が過ぎれば、棲み暮らしつつ続きを造っていく怪人二十面相的オバサンである。

飼っている生き物は、パラサイトシングルのパラちゃんと蚤多数(囲炉裏茶屋の猫達が部屋に上がりこんできて卵をいっぱい落としていった)、先代から飼っている出目金の子どもたちとミニ兎のチョコである。

 

ところで、伊豆の長八設計士様がいたく気に入ってしまったので、アマゾンで「建築家突如雑貨商となり至極満足に生きる」を300円で買って、おとといから読み始めている。

2200円が300円!!

もうアマゾン以外考えられぬが、建築家殿は“リサイクルショップ”などはなさらないのであろうか?

三球四脚、あれは面白い。

リサイクルに出る日を首を長くして待つことにしたい。