迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

到来物(セルフビルド考⑲)

2011-01-31 21:44:39 | セルフビルド考

いただきま~す!

貰える物は何でも貰っちゃう。

先日、帰宅したら魔女の椅子にカーテンが置いてあった。

樫田では、サンタクロースは1月になってもやって来るらしい。

以前にも大量のカーテン(とりあえず使っている)、天井埋め込み照明(新品)6個が届けられていた。

多分、このサンタクロースは囲炉裏茶屋に出入りしている木工のFさんじゃなかろうか。

ありがとう!!

 

                  

                       サンタクロースのカーテン

レースのカーテンがたくさん溜まってきた。それらをつないでノアの箱家ぴったりサイズのカーテンに仕立てる。下に住んでいた時は、着物生地と民族衣装を重ねてタペストリー風のものを作って使っていた。今は建築に忙しくてそこまで手が回らないので、とりあえず、ありあわせのものでいこう。

本当はカーテンは好きではないので、間仕切りと目隠しを兼ねて屏風を置きたい。

屏風用の襖や障子はすでに拾ってきてある。それらを綺麗に洗って和紙や布を張って屏風に仕立てる。なに、和紙や布はたくさん持ってるから、出費はゼロ。


 


春隣

2011-01-30 23:55:25 | 竹取物語(仮題)

春隣

大寒の15日後、立春の前日を春隣と言うらしい。

今朝、傾斜土槽の工事をしていて、東側コンテナの脇の花壇にふきのとうが出来ているのを発見した。

私の土地にはふきのとうが一杯生えていて、そのうち一株だけがとても早く芽吹くが、私はどうやらそれをここに移植していたらしい。

私が一年中で一番好きな季節は2月。

もの皆蘇生していく希望に満ちた季節。

 

                

                         一番早くやって来た春

 

3月は1ヶ月に亘って毎週1回ふきのとうの天ぷらを食べる。土曜日に摘み取って、春の訪れを味わうのだが、たとえマイナス6度でも、春の足音は聞こえる。

 

                     

                              春隣

 

本日、竹の入れ替え。

7メートルの破竹を1本。イルミネーションは、総延長18メートル。


 

 


コンテナの断熱

2011-01-28 21:47:22 | コンテナ

迷案・珍案

コンテナ建築が決まった時から、断熱が一番の懸案だった。

いろんな人がいろんな意見を言って教えてくれた。

教えてくれた中の迷案をひとつ。

「コンテナにパンチの穴と同じようなのをいくつも開けると、それが通気口になるから、結露がだいぶましになる。」

コンロで沸かしたときに出る湯気じゃあるまいに・・・。???

空気中の水蒸気は冷たいものに触れると結露するわけだから、穴以外の部分が結露するのは目みえるのだが・・・???

どれだけましになるか実験してみたいと思ったが、実験が失敗に終わったときのことを考えると、こいつはいただけない。(錆と強度低下というリスクのみが残る)

そう言えば、「EX-CONTAINER:発想の視点」(吉村靖孝 著)の中に穴の開いたコンテナの写真が載っていた記憶がある。中の灯りが屋外に漏れてとても綺麗だった。

                   EX‐CONTAINER (発想の視点)

 

しかし、私はデザインのよさを狙ってコンテナを選んだのではない。

あくまで耐震性だ。たとえ90度にひっくり返っても原形を留めておいて欲しい。

これは、私にとっては、命の問題だけではない。壊れた家を見るのはもうたくさんだ。もう見たくない・・・これが一番大きかった。

デザインでいうなら、屋根が乗っていなかった頃の「ノアの箱家」はなかなか綺麗だった。スタイリッシュな造形だった。

が・・・。私は、木の方が好きなんである。

 あ、話がそれた。

 

珍案というのは、他にもあって、NOAの若い設計士が言った「ビニールハウスかテントをコンテナの中に張って、そこで寝たら?」というもの。

これは、世田谷村の白足袋の飼い主君(石山修武氏)が倉庫のような家(ドラキュラの家)に住むことになったドラキュラ君に言ったセリフとほぼ同じ。

ドラキュラ君は本当にそうして生活していたようだが、私はそんなのごめんだ~。

 失敗するわけにはいかないから、また、自分が納得して結論を出したいから、

「一冬なら死なへんて!」

周囲の反対を押し切って、鉄むき出しの無断熱で暮らすことにした。

兄ちゃんや中ちゃんは様子を見に来て、屋外零下7℃・屋内-1℃と聞き、

「俺はいやや、そんな生活!」

震えまくる彼らにストーブとホットカーペットをつけてあげるKOKKO(一人ならつけない)。

近所の人も皆私を「変な人」と思っている。

はい、それでよし!

お金の問題を抱えていなかったら、深く考えないであっさり人の言うことを聞いていたかもしれない。失敗してもやり直しをするお金がないから、ひつこくもなる。

 

実際生活し始めると、この寒気は確かに堪えた。

家の中でスキー場か登山かという恰好だ。

だが、昔の北海道の人間は囲炉裏だけで暮らしていたんだ。そのことを考えると、これなどたかが知れてるじゃん!! 

でも、さすがにコンテナ鉄壁にもたれると冷たくて本を読むのに集中できないから、こういう場合を想定して残しておいた引越しの時の食器包み(40センチ四方ぐらいの薄い発泡スチロールシート)を壁にガムテープで留めて様子を見ている。

温い。

平気で鉄壁にもたれられる。たったの3ミリの厚さしかないのに。

アルミ蒸着したシートも貼り付けて様子を見ている。

壁の錆防止を兼ねて、いっそのことシートを鉄壁全面に隙間なく貼り付けてから、スタイロ断熱という手もあるなあ・・・。と思いながらネット検索していたら、それ用のシートが発明されていて、特許も出ていた。

お~、苔KOKKOちゃん。特許と同じこと考え出したじゃん、おぬし、鶏頭のくせになかなかのものよのう。悦に入る。

このシート実験は、カーテンを二重に縫って、その中にシートを挟み込んで窓の断熱をすることも考えているので、その前段実験でもある。(カーテン生地は50メートル巻きのをタダで1本囲炉裏茶屋から貰い受けているので、これで充分二重カーテンを縫える。)

寒さに耐えて生活しているうちにも、次々アイデアが湧いてくるんだなぁ。

急いで結論出さずに良かったと思う。

 

夏のコンテナ

 樫田は冷涼な気候な上、「ノアの箱家」は屋根尽きで通気層部分の隙間がかなり高い(南側50cm、北側30cm )。おまけに、日中の直射日光は、早朝の東側のコンテナと、夕方の西側のコンテナの一部の壁のみ、しかも、それぞれ1時間ほどしかない。

家の位置と設計が功を奏して、直射日光はそれほど当たらず、風が吹きぬけ続ける。

コンテナと聞いて、みんな「暑いでしょ?」と言うが、「ノアの箱家」は、実はとても涼しい。

当然エアコンなど必要ない。

だから、断熱は、あくまで冬のためと考えてきた。

コンテナと屋根の隙間を広く取ってあるのも実はそのためだ。

外部天井にスタイロフォームを敷くかもしれないことを想定して隙間を広めに取ってくれるよう設計士に依頼した。(ここは、“竹”の隠れ家でもある)

 

もしもコンテナハウスを建てるなら、断熱と結露は何としてでもクリアーしなければならない

幸い、ブログを開設してから、実際にコンテナに住んでいる人との出会いがいくつかあって、いろいろアドバイスをいただいてはいる。(見学しに行った所:山梨のワジアジア)

設計士が言った「セルフビルドは、仲間と情報収集が大切ですよ。」というのが身にしみる。

しかし、最終的に結論を出すのは私だ。その結果を引受けるのも私だ。

納得いくまで考えよう・・・と言っても、内壁用の板を問屋が預かってくれるのは7月まで。あと半年)



苔KOKKO~!

2011-01-26 20:09:22 | 雑感

孤族

一日中誰とも話さない日が続いて、とうとう口の中が苔だらけになった。

で、超絶美的無料覗き見部屋大女優バラック浄土独自ホームレス王族BGレスキュー隊KOKKO姫は、今日から“苔KOKKO”と改名することにした。いや、何、あまりに名前が長ったらしくて、自分でもなかなか思い出せないから、今の自分にピッタリの超簡単な名前にしようというのが魂胆だ。そうだ、年も明けたし、一からやり直そうではないか。

 

音のない静かな部屋に一人でいると、時々変な気分になってくる。

で、同じ一人暮らしの友だちと時々“苔ら落とし”(杮落としではない)と称して長話をしてきた。

が、それも二年前まで。その友だちが引越ししてから疎遠になった。

その後は、家騒動。口の中が苔だらけというのも忘れていた。

寂しい。

ふと、感じる時がある。

 

朝日新聞で「弧族の国」というタイトルの連載の特集記事が始まった。

一番新しい記事は、一人住まいの老人が、自分に万が一のことがあったら骨を拾ってもらうという契約をある団体と結んでいるという内容だった。病院への付き添い介護なども頼めるが、契約時に180万円の一括前納。

180万円!!

お金がない人間はどうなるんだろう。

それに、お金を払うことで面倒見てもらう関係というのは、心のつながりを前提とはしていない。

弧族・・・・・言いえて妙な表現だが、読んでいて身につまされる。

よく似たものだなあ、私も。

で、案外、苔ら落としの代わりに、こうやって毎晩パソコンに向かっているのかもしれない。

やはり、人間は一人では生きられないものらしい。

苔KOKKO~!

苔KOKKO~!

苔っ、苔っ、苔KOKKO~!


 


人間の順応力

2011-01-25 21:46:21 | 高槻の観光案内

慣れるもんだわさ

ここ4~5日、暖かかった。

暑くて布団を跳ね飛ばしていたりなどする。

それもそのはず、早朝の外気温がマイナス3度。夜7時頃の気温がマイナス1℃にしかならない。

で、ストーブが要らない。

どうやら寒さに体が慣れてしまったようだ。

 

我が家の青少年を小学校3年生の時、1年間、北海道の上士幌町に“捨て子”していたことがあるのだが、『今日は暖かいね。0度もある!』と同じく“捨て子たち”同士で話し合っていたという。それを手紙で知らせてくるのを読んで、私は驚いてしまったのを思い出した。

上士幌町では、マイナス十数度の中、おばさんがカーディガンと雪駄という軽装で歩いているのを見たことがある。

きっと、人間慣れるもんなのだろう。

私も、おそらく寒さに慣れてきたのかもしれない。

大晦日の日、棺桶ハウスに寝た時にゃ、寒いというより痛いのに参ってしまい、いつもは凍えそうに感じる冷え冷えの車の中を暖かく感じた。

人間、何処まで慣れるんだろうか?

マイナス20度の中、裸で外で寝る実験をしてみたら・・・・・ん~、多分、二度と目が覚めないだろう。

 

             

        朝起きたら銀世界。夜中に降ったらしい。             蕾が膨らんだ梅の古木にも雪。

 

 

                

                         松屋の牛丼。250円

 

バスに乗り遅れた。で、最終バスを待つ間暇つぶしに高槻駅近辺を歩いていたら、松屋の看板発見。ニュースで見た吉野家と松屋などの価格競争のことを思い出して、ものは試しと入ってみた。12人いた客は全員男。学生風2名。50代と思しき人1名。60代と思しき人一名。あとは20~30代のサラリーマン風。

ふ~ん、女がいないのは何で?

不思議に思いながら、とにかく食べてみた。肉が薄っぺらかったものの、決して美味しいとは思えなかったものの、250円ならましか。

コンビニのおにぎり下手に買うよりもまし。