迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

傾斜土槽法④

2010-08-29 21:09:44 | 実験的環境保全

傾斜土槽法実験観察

 

四電技術コンサルタントの「花水土」だけでなく、側溝部分も生活排水浄化システムに組み込むことをずっと考えてきた。

四電技術コンサルタントの生地さんがお見えになられた時、「このやり方はなかなか上手くいかないことが多いようですよ。」と仰っていたが、何でもやってみたくなる性格だし、前から決めていたことなので とにかくやってみたい、これだけは絶対に。

 

側溝は12メートルある。それを5ブロックに分けて、しきりに網目状のパイプを固定。

U字溝の幅・深さはそれぞれ15cmあるが、とりあえず5cmの深さに各ブロックに鹿沼土(大粒)と軽石を混ぜて投入し、台所の蛇口を最大限に開いて様子を観察した。   

 

                            

「花水土」はまだ設置していない。いきなりU字溝に水を流して様子を見る。

このU字溝は、「花水土」の下に敷くもので、「花水土」から流れ出た水がこのU字溝を通じて側溝に流れ出していくように作った。

 

                     

蛇口満開。一つ目のブロックに水が溜まっていく。側溝の上から5cmまではたまり続けたが、15分間水を出しっ放しにしてもそれ以上水位は上がらなかった。じわじわ次のブロック、さらに次のブロックへと滲み出していったからである。

うん、いいね~! このダム状態、このしみ出し具合い。

明日は土を深さ7cmまで投入して様子を見てみよう

 

                      

                 四つめのブロックに水が滲み出してきたところ(上の方に水が見える)

 

 

              

網目状のパイプを三段重ねに固定。実験を重ねてうまく行くようならば、ブロックによっては下から二つめのパイプまで(深さ10cm)土を投入してみたい。

右の写真は、「パイプでなくても金網でいけるかも。」と思って入れてみたもの。(パイプが足りなかったもんで)

これも土の流出を防止できたのでうまく行ったように感じたが、ダム状態を作りあげるという魂胆から言うと???

 

                        

うちの敷地の側溝は緩やかな傾斜地にあるので、まさしく「傾斜土槽」の細長バージョン。

万が一会所に土が流れ込むようなことがあってはいけないので、会所手前20センチには土は投入しない。会所入り口部分に金網を入れて二重防御。

この方法だと、排水がどの程度きれいになったかを肉眼で確かめることも出来る。(特に洗濯機の泡)

 

 

排水の陣

15分間水道蛇口をマックスに出しっ放しにしたが、溝から水が溢れ出すことはなかった。

30分近くたってもじわじわ水が下のブロックに滲み出して行く様子がうかがえた。

いいね~、このダム状態、このしみ出し具合。

すっかり気をよくしちゃいました。

この緩やかな時間の流れの中で排水が浄化されていく。

一時的にかなり水が溜まるので、ここには慈姑とかオモダカなどの水生植物を植えるつもりだ。

早くバクテリアやミミズさんたちが住めるような環境にしてやらなくっちゃ~!!

 

1ブロックの長さは平均2.4メートルあるが、洗濯機などのように流出量が大きい場合を考慮し、網目状のパイプは側溝の上ぎりぎりまで積まず、万が一の場合は、土の中だけでなく土の上もすり抜けて流れていけるようにしてある。

我が家では風呂の水は洗濯機に回すので、バスタブの水が一気に流出していくことはない。洗濯機の容量が我が家の排水の一気最大流出量である。

洗濯機の水が流れ出してくるブロックは他よりもやや長めにしてあるが、入居後に実際に洗濯機を稼動させてみて、状況によっては網目状パイプの位置をずらしたり、目を粗くしたりなど工夫を重ねていく予定。(容積上の計算ではクリアーできる)

浄化能力をさらに高めるために、のり面にも傾斜土槽を設けるつもりで工事を進めてきたが、こちらは完了検査には間に合わないだろう。

なお、敷地内最終会所には、先代から飼ってきた金魚を入れて様子を見るつもりだ。金魚さんたちの身に万が一の異変がおきれば、私の浄化システムに不備があるということになるので、これは可愛いペット達の命がかかった“排水の陣”である。(めだかはかなり汚れたところでも生きるらしいので、水質実験動物には・・・???)

  


 

 

 


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