こんな役人さんなら素人は助かる!
いよいよ16日。
本人登記がうまくいったかどうか午後に電話してから法務局へ行くことになっている日だ。
しかし、工事現場にはこれまで法務局の人が現場調査に来た気配はなかった。
おかしいな。
ひょっとしてブログを現場調査に代えたのだろうか?
だったら、上手く行ったってこと?
電話してみた。
井手:「ハンコ押し忘れてましたよ。それと、図面にズレがありました。何度も電話したんですけど、繋がらなくて・・・。」
おっとっと!!
KOKKO:[現場調査、来られました? 顔、お見かけしませんでしたけど。」
井手:「実はまだなんですよ。車の都合がつかなくて・・・。こちらにおいでくださいませんか? 書類の書き換え、お教えしますから。工事の人がいつもそちらに詰めているとは限らないなら、現場調査の日程調整もさせていただきたいですし。」
で、行った。
そしたら、何と!!この井手さんは、私のために250分の1縮尺図と500分の1縮尺図を用意してくれていた。
「250分の1の図はいけてるんですけれどね、500分の1の図がずれてました。」
私はといえば、今日は準備万端。
トレーシングペーパーもちゃんと持って行った。
井手:「オー! すごい! いいですねぇ~。」
KOKKO:「これが一番早いし、正確でしょ?」
井手さんが用意してくれた縮尺図の上にトレーシングペーパーをおき、鉛筆でなぞる。
裏からも鉛筆でなぞる。
これで“にわかカーボン紙”の出来上がり。
それを製図用紙の上に置き、上からポイントを正確に打ち、後は、製図ペンでその上から・・・。
井手さんは、一つ一つ丁寧に教えてくれた。
ペンの描きやすいのはどっちかとか、ものさしの使いやすいのはどっちかとか、
御自分のと私のとを一々比較しながら
「こっちが使いやすいですよ。」
「こうすれば正確に描けますよ。」
もう至れり尽くせりの感。
井手「さすがに、こちらが描くことは出来ませんからね。手助けだけはさせていただきます。」
「本人登記と言っても、皆さんこの図面で諦めてしまう。これだけは専門家に任せてしまうんです。ここまでやって来られるということはほとんどありませんので、何とかクリアーしていただきたいと思って・・・。」
うれしいねえ!
こういう人に私は出会いたかったんだ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/3a/78ad330903c37362f64bf38821b3de82.jpg)
図面作成自体はそれほど難しくない。
問題は、どこを床面積に含み何処を含まないかという判断。
融資を受ける場合は銀行の脚きり面積を調べるなどして
少しでも自分の都合に合うよう工夫した方がいい。
法務局の相談窓口で忌憚なく尋ねるといいと思う。
KOKKO:「どうしてそんなに正確なものが要求されるんですか?」
井手:「この図面がそのまま正式文書として何かの時に発行されることになるからです。」
KOKKO:「へ~。単なる提出書類というわけではないのか~。」
その後、保存登記の書類に必要な評価額や登録免許税を他の年配の役人に教えてもらって書いた。
が、評価額が4762000円もする。(登録免許税は19000円)
KOKKO:「何で? うちのはコンテナ一つ16万円。それが4つです。屋根を足してもそんなにしないけど。」
年配役人:「重量鉄骨の単位面積辺りの評価額はこうこうと決まっているんです。」
KOKKO:「重量鉄骨といっても、うちのは中古コンテナ。リサイクルです。安いはずです。」
年配役人:「保存登記は、来年四月の高槻の固定資産税の評価額決定まで待つというのも手ですよ。ひょっとしたら」、向こうの評価の方が安いかも知れない。」
KOKKO:「え?そんなことしていいの? でも、そっちの方が高かったらどうなるんですか?」
年配役人:「その時は、先に出た高槻の方に合わせなければならないです。だから、これは一種の賭けですね。」
井手:「どうされますか?」
KOKKO:「家に帰って考えます。」
現場調査は17日午後2時と決まった。
明日だ。
KOKKO:「ブログに井手さんのこと書いちゃった。30代半ば過ぎ?」
井手:「わぁーっ、ファンレターが来たらどうしよう? 僕、40代の大台に乗りましたよ。」
にこやかに対応する井手さんであった。