迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

出るわ、出るわ、芋の山

2012-10-07 07:44:56 | 自給自足

安納芋の収穫始まる

先々週試し堀りをしたら、けっこう大きいのが出てきたので、畑の持ち主にプレゼントした。

安納芋は、ここらでは知らない人が多く、

「何、それ?」

そこで、糖度が高く、焼き芋にすれば糖度40度を越す種子島のスイーツ用高級芋であること、鹿児島県の農業特産物に指定されており、一般では苗が入手しにくい芋であることなど、ネットで知ったうんちくを並べたら、約1時間後、砂糖で茹でたてのを皿に入れて畑まで持ってきてくれた。

Kさん:「そんなに甘もないやんか。そやから、砂糖で茹でた。」

KOKKO:「収穫後2週間以上、できたら1ヶ月ほど置いたら、でんぷんが糖分に    分解されるから甘うなるねんで。他のさつま芋かて、そうするやろ?」

Kさん:「え! うちら、畑からいる分だけその都度掘っては食べてるで。」

KOKKO:「あらま、農家らしいな。さつま芋は貯蔵して追熟して始めて美味しくなるらしいで。わたしは、いつもそうしてきたで。」

Kさん:「へえ~。」

KOKKO:「!!!」

“紺屋の白袴”とは、よく言ったものだ。

 

前の借り主はおそらく大量の肥料を与えていたはずと思っていたので、あえて芋畑には元肥さえ投入せず、無肥料で今日まで放置してきた。

で、掘ってみると、出るわ、出るわの大驚愕。

安納芋は、他の芋に比べて1単位面積あたりの収穫量が少ない芋とのこと。にもかかわらず、一株で20個近くの芋(それも特大)がついている株がわんさか。でかすぎて、焼き芋には不向きなので、スイートポテトと干し芋に変身させるしかない。

 

5月連休に苗を植え付けた。

去年は、家の上の畑でパープルスイートロードと安納芋を一株ずつ植えて、どちらが樫田の気候に合うか試した。安納芋の方が収穫が多かったので、国華園から安納芋オンリーで苗を取り寄せた。他の農家より2週間早い植え付けであった。

土質が良くない(元田んぼで粘土質)畑なので、高畝にしていたにもかかわらず、根腐れした株が40株中6株もあり、そこに元気な苗の穂先を6月中旬に挿し芽して補充したものの、それらは根付かず、根付いたものもほとんど芋になっていなかった(単なる太目の根っこ)。やはり、さつま芋は、乾燥を好む熱帯性植物というのがよく分かった。土壌改良の必要がある。

苗の植え付けの時に、茎を横に寝かせて植えつける“舟底植え”と“垂直植え”の両方をしておいた。

“舟底植え”は、小さめの芋が多数なる。

“斜め植え”や“垂直植え”は、芋が大きくなる(ただし、数は少ない)。

用途によって、植え方を変えるといいとネットに書かれていたので、実験的に両方の植え方で植えておいたが、結果は、その通りの傾向はあったものの、小さいはずの芋もでかかった。つるボケしなかっただけでも良かった。

恐るべし、残留肥料の威力。 

 

           

                    確かに船底植えにしたはずの芋

長さは20cm、直径10cmの芋がゴロゴロ。我が目を疑う光景であった。

 

            

             芋が少なく小さかった株。それでも、でかい。

右端の切れた芋は、スコップによる被害。株元からおよそ30cm離れた所にスコップを垂直に立てて土を掘り起こすようにしていたが、それでも被害が出た。

 

安納芋より、実は糖度の高い芋があるらしい。新種の芋でまだ知名度は低いが、“ベニアカリ”という。焼き芋にすると糖度50度を越すとのこと。来年は、ベニアカリを試してみよう。

しかし、芋ほりって、面白いなぁ。

土の中から垂直に乱立する芋の行列が見えると、感動する。土の不思議とありがたさを実感する。畏敬の念まで生じてくる。

さて、今日は職場の友人が芋ほりにやってくる。

明日は、芦屋の次兄夫妻が無花果と紫蘇の実の収穫にやってくる。勿論、芋掘りも。綺麗なチンゲンサイとピーマンが沢山育っているので、お土産に持たせてあげよう。

そして、来週は、大工の兄ちゃんと中ちゃんの息子夫婦と孫たちが大勢でやってくる。芋掘りと焼き肉大会。

これからは、農業の時代だ。生き抜くための知恵を磨いていこう。