迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

白菜・キャベツ苗全滅

2012-09-20 23:07:31 | 自給自足

発芽直後の惨劇

苗トレーやポットに種を撒き、芽出ししたのはよいが、わずか3日でにっくき虫たちの餌に・・・。

農業雑誌には、「白菜は発芽直後に虫にやられやすいので、必ずネットで苗管理をする」とあった。

それを軽く考えていたのが原因だ。

白菜の植え付け適期の範囲が短いのは、昨年の経験から知っていた。再度の種撒きではもう遅い。そこで、農協で苗を買うことに。一株60円。種の方が圧倒的に安い。

めちゃくちゃ損をしたような気分になったが、実際畑に定植してみると、なんと楽珍なことか! 芽だしして植えたレタスなんて、間引き定植にどれだけ面倒くさい作業の繰り返しをしていただろう。にんじんやほうれん草・小松菜・からし菜・青梗菜の間引きの面倒くさいことったらありゃしない。

「えいっ、来年からは苗から育てるぞ。」という気さえしてくるのだった。しかし、農業雑誌に自家採種の意味が書かれているのを読むと、F1種ではなく、どうやら固定種・在来種栽培を目指した方がいいようだ。で、やはり自家採種に挑戦し続けようと決心しなおした。すぐに気の変わるKOKOちゃん。そりゃそうだ、鶏の記憶力はたったの2秒らしい。

 

毎朝、暗いうちに畑へ行き、昼まで農作業。

9月とはいえ、まだまだ炎天下。皮膚はひりひり、火照る。で、昼食後は、夕方までは農業雑誌とにらめっこというパターンの日々を送っている。

兄ちゃん(大工)がどこかで請け負ってきた伐採枝を軽トラ一杯持ってきたので、畑で焼いてさっそくカリ肥料にした。樫田地域の稲刈りは早く、先週の土日に一斉に行われたが、近所の農家の人が大量の籾殻をくれたので、それも鋤き込んで畑の土地改良。

畝作りは8割方済んだ。蓮根用の池を合わせると、17畝。植えつけた野菜は現在22種。

時期ごとの日照範囲と日照時間を記録し続けて、来年はもっと効率よい畑の運用を目指したい。

日々、おしっこ液肥で育った美味しいピーマンを食べ続けているKOKKOちゃんであるが、いよいよ秋季集中工事に入るので、畑仕事はひと段落。



太助ニュース

2012-09-11 21:35:06 | 雑感

太助米の稲刈り

いつものように、敏さんからニュースが届いた。

毎度、勇気をもらえるニュースだ。

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まだまだ残暑厳しいおり、皆様いかがお過ごしでしょうか?


先般、お盆休みに太助は、奈良の田んぼで草刈りをしました。
昨年は斜面になったところの田んぼのアゼはなかなか歩くのも不安定なため、太助は必死で草刈り機を動かしているという状況で、見ていても心配でした。
しかし今年は全く安定して草刈りをしていました。これだけまた回復が進んだのだなあと改めて実感したことでした。


今は使っていない奈良の実家の畑を活用して太陽光発電のパネルを並べてみようかという計画が持ち上がっています。名付けて太助ソーラー発電所。畑で太陽光を作物に変える農業もいいけど、電気をつくる畑があってもいいのではないかなと・・・。

太助米は今のところ、順調です。10月13日~14日は奈良で今年も太助米の稲刈りを予定しています。
もしご参加くださる方がおられましたら、ぜひどうぞお出かけください。
  

  

さらに8月末の土曜日、太助のお世話になっているケアセンター「ふらっと」で夏祭り(エテマルシェと言います)があって、太助は宍道湖の漁師さん が提供してくださったしじみでしじみ汁をつくってバザーを出しました。何とその場に横浜から太極拳の鈴木先生がわざわざ駆けつけてくださいまして、びっくり!もう心が熱くなってしまいました。

夏祭り終了後、「ふらっと」のスタッフの皆様と今後の太助の進路についてご相談にのってくださいました。その中でまた大きな大きなヒントをいただ きました。


高次脳機能障害を負っている太助は自分の興味あることに取り組みながら日々新しい局面に遭遇する中で脳の可塑性を発揮してリハビリ効果を上げてき たわけですが、この考え方はリハビリに適用されるものと知らず知らずのうちに思い込んでいました。でも考えてみれば、仕事だって同じこと。太助にとってさらにリハビリが進むような仕事の在り方ってなんだろうという視点で太助の仕事づくりを考えてみよう。


太助の得意能力を活かして、しかも興味の向く方向の仕事づくり。
太助は何に興味を持つのだろう?どんな得意能力があるのだろう?
あと1年、東京一人暮らしリハビリを延長する中で、それを見極めた準備を進めていこうということになりました。
太助の眼が輝いていました。


太助の父 西村敏

           

 

              

                      太助君(右)

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ブログで稲刈りのことを紹介することを連絡したら、「ようやくトンネルの出口が見えてきた感じがし始めています。障害者が中心となる仕事作りの在り方ってどんなものになるんだろう・・・?捜し求めたいと思っています。」と返事が来た。

この5年、苦しむ敏さんと、立ち上がっていく敏さんと、両方の姿に触れてきた。親って何てすごいんだろう。人間って何て素晴らしいんだろうと、いつも感動してきた。親は子どもを育てるけれど、親は子どもによって育てられてもいるんだと思う。

敏さんの住まいは松江だ。

だが、実家は、奈良県の御所。

私が十津川や本宮へ向かうとき、いつも通過している里山。樫田よりもはるかに視界が開けている農村地帯だ。

 

今年は、太助米の稲刈りに参加しよう。

太助米は、EMぼかしを使っての有機栽培。私も農家の真似事をしているので、太助米の有機栽培に学ぼうっと。

いや、何より、太助君の回復ぶりを喜び、西村一家の家族としての成長を見届けたい思いがする。

 


 

 


花・土・水(傾斜土槽)の効果①

2012-09-07 23:36:38 | 実験的環境保全

インパチェンス満開

台所用水浄化用の傾斜土槽「花・土・水」に植えた5株のインパチェンスが満開になった。9月に入り、ますます勢いを増している。

同じ頃、小丘に植えたインパチェンスたちといえば、あまり育っていない。というか、こちらの方が一般的な育ちぶりなのかもしれない。とにかく株の膨らみ方がまるで違う。

恐るべし、台所排水の栄養素。

 

      

    洗濯機横の「花・水・土」のインパチェンス          小丘のインパチェンス

 

四国電力技術コンサルタントの開発者から聞いていた通り、インパチェンスと「花・水・土」の相性は抜群だ。ベゴニアだとここまでは大きくならない。強化発泡スチロールの容器はカラフルな絵を描いて楽しむつもりだったが、素敵な垣根状の廃材をゲットしたので、それですっぽり覆ってしまう予定。冬季はインパチェンスが枯れてしまうので、上部も板で覆ってプランター置き場にしたい。

「花・水・土」の右側の花が少ないが、ここはうどんの茹で汁とかスパゲッティの茹で汁など熱い排水が流れてくるので、どうしても枯れこむ部分だ。それでも左の株が上部を覆い尽くそうとしている。見事な生命力。

恐るべし、台所排水の栄養素。

 

玄関アプローチ横の自作傾斜土槽の中の菖蒲・クワイ・ウォーターマッシュルームの育ちも見事。あっという間に鬱蒼として浄化槽からはみ出てしまうので、刈り込み作業をしなくてはならないほどだ。

肥料などわざわざ買わなくても、自宅での栄養資源の循環型生活は可能だと確信することになった。


 


コンポストの効果③

2012-09-06 20:55:22 | 実験的環境保全

アメリカミズアブとコウカアブ

この項は、「コンポストの効果」というより、コンポストに産み付けられた「アメリカミズアブとコウカアブの幼虫の食欲効果」と言った方が正しい。

 

今夏、コンポストトイレを使い始めて3年目の夏にして、便槽への虫の入り込みを許してしまったようだ。

8月に入ってから、便槽内での○○○の減り具合が異様に速く、「今年の夏の発酵は調子いいなあ。これが本来のバイオの力なのか?それとも投入した米ぬかの量が多かったからか?」と米ぬかの投入量のベスト量は如何と喜んでいた。便槽の中を見ると、いつもつい先ほど投下した○○○以外は綺麗さっぱり消えてなくなっているという日々が続いていたのだ。

ところが、ある日、コンポストの中を電灯で照らして見て

!!!

!!!

!!!

あまりのおぞましさにひっくり返りそうになってしまった。

ベージュ色の長さ2cmはあろうかという大きな蛆が大量にコンポストの中で蠢いていたのだった。中にはこげ茶色の動きの鈍い太いやつもいた。

このこげ茶色の奇妙な姿の虫には見覚えがあった。

屋外にある油粕の湿った肥料袋に大量発生していて、地べたにはたき落とすと、あっという間に姿が消えた連中である。その姿に似つかわしくないぐらい連中の逃げ足は素早く、わずか10秒ほどで地下に潜りこんでしまうった。

生ゴミコンポストにも何匹か発生していたことがある。周辺を大型のハエのようなのが飛び交っていたが、そういえば、同じ“巨大ハエ”が最近トイレの周辺を飛んでいたのを見かけてはいた。

早速、ネットで調べて、そいつの正体がアメリカミズアブという20年ほど前に帰化した虻の一種だと知った。

 

             

             アメリカミズアブ                   蛹化し始めた蛆

 

         

           まだまだ若い幼虫                         卵

 

おぞましさに耐えながら、何とかお盆前にコンポストの中身を全て掻き出して、新たに母材として米ぬかとおが屑とピーとモスをセットしなおしたのだが、それでも相変わらず○○○の消失ぶりは異様な速さである。

もしかして、もしかして?

約二週間後、意を決して再び電灯を照らして見ると、以前よりももっともっと沢山の蛆虫が・・・。

え? え? え?

最近アメリカミズアブの姿は、とんと見なくなっていたのに!!

あ!

あいつだ、あいつに違いない!

最近は、“巨大ハエ”のようなアメリカミズアブに代わって、細めの黒い蜂のようなのが飛び交うようになっていた。

またもやネットで調べてみて、新たなる虫の正体がコウカアブという通称“便所蜂”なる虫だと知った。幼虫はアメリカミズアブそっくりである。

 

                 

                               コウカアブ

 

アメリカミズアブが発生した時、トイレのすぐ際に120日間有効の吊り下げ型ピレスロイド防虫剤を2個セットしたのだが、わずか数日で連中の姿は一気に消えた。連中だけでなく、どこに潜んでいたのか蟻が行列をなして避難して行き、飛び交う虫のいない平和なトイレになっていた。

が、しばらくすると、お次はお尻の形がスマートな黒い蜂のような虫だけが「我の天下だ」といわんばかりにうるさく飛び交うようになった。数は多くはない。が、とにかくひつこい輩であった。どうやら、ピレスロイド耐性のあるヤツに違いないと感じていたので、連中に退散してもらうにはどうすればいいかと頭を悩ませていた矢先のできごとであった。

連中は、あつかましくも平気で繰り返し大量ご出産あそばされていたのである(便槽の中の蛆は極小サイズから蛹化寸前のものまで大小入り乱れていた)。

 

連中の幼虫の量にはとにかく参った。

数十匹なんてものではない。数百匹でもない。

数千匹規模なんである。

こいつらが、KOKKOの“鶏糞”投下直後に喰らいつき、わずか1日にもならぬうちにそれを全て消化していたのだった。

物凄い連中である。バイオの力よりも凄まじい。

だが、おぞましさのあまりトイレに座るのが怖くなった。

便槽から這い上がってきて、用を足している最中の白く柔らかなKOKKOちゃんのお尻をこちょこちょするのではないかという恐怖に襲われた。

が、雀のスズメを保護飼育していた時に、連中よりもやや細くて小ぶりのミルワーム(甲虫の幼虫)を餌としてやっていたので、オフホワイトのクネクネにはある程度慣れていたし、ヤツラを釣りの餌にするとすこぶる良いとか、「ミミズコンポスト」ならぬ「ミズアブコンポスト」のネット情報も得ていたので、我ながら冷静に対応できたと思う。

蛹たちは乾燥を好み、便槽外へ這い出してきて羽化する可能性が高いので、連中の○○○消化力⇒堆肥製造力を当て込んでいるわけにはいかない。

何しろ、半屋外トイレとはいえ、ここは一応家だ、家。

部屋のいたるところ、ベッドや台所にまで上がり込んできたらとんでもないことになる。

 

連中をやっつけるなんぞいい薬はないかと探すことになった。

で、コーナンの生ゴミコンポストのコーナーで、EM菌と並んで売っていたアイリスオーヤマの「生ゴミ発酵促進防虫脱臭剤」なるものを悩んだ末に便槽に投入する決心をした。

これもピレスロイドだ。果たして、連中に効くのだろうか?

それに、これを入れて堆肥を作ったとしても、薬剤入り堆肥を畑に使うのはどうかと。

しかし、連中の大きさや色・数量からいうと、蛹化するために一気にゾロゾロ這い出してくるのは間近に迫っていた。その様子を想像すると、気絶しそうになってくる。

こればかりは背に腹は替えられない!

で、大半のコンポストを掻き出した上、ほとんど一瓶近くの真っ白な“アイリスオーヤマ様”を連中の真上から便槽に投入しまくったのだった。

 

翌日、電灯をつけて、恐る恐る中をのぞいてみると・・・。

連中は、動かなくなっていた。

 かわいそうに毒入りとも知らず、連中は、「美味しい、美味しい。」と便槽の中身を食べて、苦しんだ挙句死んでいったのだろう。あんなに元気に丸々太っていたのに、かわいそうなことをしたという気になってしまうKOKKOちゃんなのであった。

 

          

白いのがコウカアブの幼虫の死体。実際の数はもっともっと多かった。便槽が蛆で占められているといってもいいほどだった。所々に見えるこげ茶色のものは蛹化寸前の幼虫である。

 

ミズアブコンポスト

なんともおぞましいヤカラであるのだが、ミズアブの食欲を堆肥作りに生かそうとしている人がいる。まるでナウシカのように蟲愛ずる女性なのだが、彼女に愛されてミズアブ君たちはさぞや幸せなことだろう。

 蟲愛ずる日々

 http://blogs.yahoo.co.jp/bpjjy686/MYBLOG/profile.html#actionbutton

 

また、コウカアブの食欲で特許を申請している人もいるのだから、ものは考えよう。連中は地球の救世主なのカモシレナイ。

 コウカアブの生産方法

 http://www.ekouhou.net/%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%82%AB%E3%82%A2%E3%83%96%E3%81%AE%E7%94%9F%E7%94%A3%E6%96%B9%E6%B3%95/disp-A,2011-526496.html

 

けれど、あたしゃ、連中をトイレで飼育し続けるのはちょいと・・・。

今のトイレをやめて、都市部に住んでいた時に実験したようなバケツ型コンポストトイレを設置しなおしたとしたなら、バケツの中身を集める場所を設けて、その中でヤツラを飼育し、ご活躍いただくというのはありか・・・。

とにかく、連中の食欲は凄まじいばかりである。


 


庭のビフォーアフター

2012-09-05 22:09:23 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

えんやとっとえんやとっと

やりました。女の太腕で四日間。

庭の廃材処理の体力消耗いまだ回復せず。

囲炉裏茶屋に住んでいた時に集めていた廃材を昨年庭に持ち込んでいた。

向こうに置いていた時に森林組合の人たちに不用品と間違われてめちゃくちゃにされ、土に埋められて腐敗⇒薪。で、その時に半分消失。

それ以降の更なる放置で、またもや5分の3腐敗(中にはシロアリの餌になってるやつも)⇒薪⇒畑の肥料

 

      

            ビフォー                           アフター

ビフォー写真の右側にも廃材のが山。これをえんえん一人で一輪車で運び出し続けた。持ち上げるのが困難なぐらい重い木も多く、我ながらの怪力に今になって驚いている。使えそうな木はコンテナ近くに積み上げ、ブルーシートを掛けたが、上に行くほど、持ち上げるための力がいるわけで、これまた自分の怪力に驚くばかり。庭にスペースが出来たので、いよいよ果樹園(果樹を普通の花木の要領で植え、あくまで畑というより庭として造作していく)工事に入ることが出来るわけだ。

 

       

               ビフォー                          アフター

 

というわけで、最終的に残ったのは少し。松の梁材ばかりが残った。やはり、頑丈な木が残るのだろう。それ以外は、檜の柱材。

こればかりはもう腐らせない。鶏小屋と農作業小屋に化けさせたい。

兄ちゃん(大工)に貰った一輪車で使えそうにない廃材をえんやとっとえんやとっと畑に運び込み、雑草の上を位置を変えながら燃やし続けること4日間。おかげで、畑の雑草は根こそぎ綺麗になり、畑のカリ肥料となった。

しかし、紫外線大量照射で体が熱っぽく、だるくなり、それ以後体調が回復しないまま今に至っている。もう歳だ。

けれども、それでもなおぶっ倒れそうになりながら、秋野菜の種まきや畑の土作りをやり続けていたのだった。

今、自分の健康に危機を感じ、老後の不安を抱いている。

春の人間ドッグで「高血圧」「境界型糖尿病」「胆嚢ポリープ」「膀胱炎」「軽度肥満」「肝機能低下」「腎機能低下」など、いくつもの警告を頂戴していた。

実際に高血圧の治療を受け始めていたが、8月中旬以降は、薬を飲んでも血圧が200を越えることがある(常時160)。

「いつ、脳溢血で倒れても不思議ではない。」

これまで医者にそう言われても、実感が湧かなかったが、とにかくだるい。

毎日頭がボーっとし始めるに及んで、危機感を感じるようになった。

“アートスペース樫の木”建築作業は、ひたすら体が資本である。健康を失えば、“竹”も“自給自足”も何もかもがパーだ。

どうせ倒れるならば、一気にあの世へいければいいのだが、周囲に迷惑をかけるような生き残り方になってしまうかも知れない。こいつはいただけない。時限爆弾を抱えながら、KOKKOは生きている。爆弾解体作業もやらねばなるまい。