「ノアの箱家」の不動産評価額
保存登記をするにあたって、法務局の評価額と高槻市の資産税課の評価額が違う場合があるので、安い方で保存登記した方が得だと言われたということは以前書いた。
で、今日は住宅用家屋証明(1通1300円)を市役所に発行してもらいに行ったついでに、資産税課に行って、「ノアの箱家」の評価額決定方法について質問しに行った。
※ 保存登記の時、住宅用家屋証明を持って行けば登録免許税が少し安くなる。
KOKKO:「中古コンテナで正式に住宅を建てているケースは非常に稀だと思うので、評価額を決める時にお困りになるのではと思い、事前に説明に来ました。」
役人:「建築確認取ってないんでしょう? コンテナは違法ですよ。 基礎、ちゃんと固定してあるんですか?」
KOKKO:「基礎に固定してあります。 確認済証も貰っています。」
役人:「見せてください。 ・・・あ、ほんとですねぇ。どうやって取ったんですか? 取れるまで時間どれぐらいかかりましたか? 設計士さんがよく出来た人なんでしょうね。」
なかなか本題に入れない。
コンテナの話になると、いつもこうやって長々と説明しなければならなくなる。
みんな、正しく理解できていないのだ。
工事を手伝ってくれている中ちゃんや山小屋(焼き肉店)のおっちゃんでもそう、鉄工所のたこちゃんも囲炉裏の女将さんも。勿論、かつての私もそうだった。
コンテナ製造会社の営業マンでさえそうだった。
KOKKO:「どうやって資産価値を決めるのでしょうか? 法務局は470万円ほどの評価を出していましたが、家の工事の資材費はそんなにかかっていない。資材などの領収書は全て持っていますので、それを見ていただければ分かります。
コンテナは一つ16万円でした。屋根の工事は約120万円です。市役所が700万円や800万円の評価額を出すと、異議申し立てをしなければならなくなります。
キッチンセットは解体現場からのもらい物。窓も大半は拾ってきた物です。作ったやつは、ツーバイフォーの1本398円の材木で作りました。ガラスも廃物利用です。たとえ見てくれがよかったとしても廃物利用には違いありません。風呂も新品ですが1万円のもらい物です。」
役人:「拾ってきた物やもらい物だから低く評価するというような決め方はしていません。そんなことをしたら、交渉の上手い人は安く、下手な人は高いというようなことが生じてしまう。評価額は、再建に必要な額で計算します。」
KOKKO:「うちは、万が一再建の時も最低値段のものでしか再建しません。おそらく、また拾ってくるでしょう。高い資材の金額で固定資産税の評価額計算をされた場合、意義申し立てをすることになるでしょう。」
役人:「僕も初めてです、コンテナなんて。勉強してから見に行くことにしますので、建築確認申請書のコピーをとらせて下さい。」
役人は建築確認申請の副本を部下を使ってコピーしまくっていた。
役人:「8月26日午後3時に伺います。正式には来年の4月以降に決定なのですが、8月26日にだいたいの評価額をお教えします。 コンテナですか、面白いですね、早く見てみたい。」
彼は私が帰った後、コピーを眺めて考え続けるのだろう。
とにかく、26日に評価額を聞いてから保存登記をする時期を決めよう。
重量鉄骨の税率は高い上に、なかなか下がりにくい。ということは、固定資産税計算の基本になる評価額は重要だ。
「ノアの箱家」の評価額については、粘らなければならない。万が一の場合は、異議申し立ても辞さないつもりだ。
しかし、これでもしも高い評価額が出たとしたなら・・・。
日本は、それだけ使えるものをじゃんじゃん捨てる消費文化にどっぽり浸かっている実態が浮上してくることになる。
ホントに使えるもん、私の家の窓やドアは。