迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

太助ニュース②

2010-10-31 21:43:02 | 雑感

いつものように太助ニュースが届いた。

内容は以下の通り。

★太助の復学がNHK教育TVで放映されます!
太助の高次脳機能障害と復学リハビリの様子が、きたる11月5日(金)午後8
時~8時30分、NHK教育テレビの福祉番組で放映されることになり ました!
10月はその撮影や取材等で太助もクタクタの様子でした。
23日にはスタジオ収録もあり、大阪まで私も行って支援コーデイネーターの方
と一緒に見守りました。
外国で交通事故に遭い、一か月もの意識不明に陥ってから4年半、やみくもに取
り組んできた太助のリハビリについて、
たくさんの応援をいただき、ここまで回復させることができております。
これは私たちのお礼の気持ちであると同時に同じような境遇に陥っておられる方
への励みになればと存じます。
今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。
西村敏
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11月5日(金) NHK教育テレビ 夜8時~8時29分
             「きらっといきる 大学卒業を目指して
               ~高次脳機能障害・西村太助さん」
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★太助米、今年もできました!
さる10月16日、太助のリハビリ用に取り組んでおります、太助米の稲刈りを
しました。
今の太助は和歌山から「JR一人旅リハビリ」で奈良までやってこれます。
しじみネットワークでお付き合いが続いてきた奈良のナチュラルハウスの方々、
また横浜からは太極拳協会会長の鈴木先生も駆けつけてくださり、
みんなで稲刈りをしました。
今年の太助はコンバインに乗っても危なげなく、まっすぐに進めるし、バックや
Uターンも一部でしたが、彼は挑戦しました。
夏の猛暑と虫の大発生など、天候不順が伝えられる中、今年の太助米はどうなる
ことかを心配でした。
でも収穫してみると昨年に比べて1・5倍の増収となりました!
今年の栽培方法については、奈良の弟も張り切って奈良県からエコファーマーの
資格まで取得してがんばってくれました。
彼は苗箱の土にもこだわり、害虫除けのEM入りストチュウの散布も控えて天敵の
蜘蛛やツバメに任せる方針をとりました。
なんとその田んぼで起きたことといったらすごいんです。
1、太助米の田んぼが餌になる虫を求めて飛んでくるツバメたちの餌場になりま
した。(10数羽の乱舞)
2、田んぼに蜘蛛がいっぱいになり、害虫を餌にするため、一定以上には被害が
広がりませんでした。
太助米の田んぼにある種の生態系のバランスができていたようです。
以前入れていた馬糞堆肥も今年はやめて、動物性の肥料は全く皆無。
でもかえってそのほうが、米にとってもよかったのかもしれませんね。
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太 助 米 、今年も食べてみてやろうという方がおられましたら、お申し込みを
お受けいたします。
   5kgで3000円(玄米)+送料
お米だけですと送料実費がかかりますが、宍道湖しじみを一緒にとっていただけ
れば、
お米にかかる送料は無料となるよう、しじみネットワークと工夫しました。
 しじみは1kg1417円+送料(送料はしじみの量が増えても同じ)
   精米でもOKですが少し目減りします。
 もし買って下さる方がおられましたら下記までご連絡下さい。
 連絡先;0852-22-4953(ファックスで)
 メール:binn@smn.enjoy.ne.jp  西村びんまで
昨年から予約いただいております方も、お手数ですが念のため改めてお申し込み
をお願いいたします。
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  氏名:           
電話番号:              
郵便番号:
送り先住所:                            
メールアドレス
注文希望数量      kg(5kg単位)
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勇気をありがとう

敏さんは、松江市会議員を3年前に辞めた知人だ。

辞職してすぐに無農薬野菜などの販売や農業への道を探り始めた。

太助君の就労場所(居場所)を開拓するためだ。

高次脳機能障害は発達障害と症状が重なる部分があり、訓練もそれぞれに応用できるところが多い。

農作業は、不安定な畑や田んぼを歩くため、自然と足腰のバランス感覚が鍛えられ全身運動になる。神経回路が刺激され脳も活性化されるため、続けると大きな回復が期待できる。発達障害児の療育で言うところのOT訓練・感覚統合。これが農作業のよい点だろう。

障害者にもいいが、少年院などの矯正教育の場でも行われており、作業者の心に働きかけるものがとても大きいので、精神的にも安定していく。

太助君は、農作業を通じて機能回復が驚異的に進んだ。

敏さんの喜びは大きい。

息子さんが障害を持つことで、苦しくとも敏さんの世界は広がり、敏さんの世界が広がることで太助君の世界も広がっていった。

毎度読んでいて、こちらが勇気をもらえるのが「太助ニュース」

テレビを見るだけでもいいけど、お米やしじみもどうぞ。


 

 


デッキの水道造り

2010-10-31 19:16:06 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

変木水道

屋外水道のポールと蛇口は水道屋のIさんから廃品をいただいていたが、どうも好かん。ただの水道だ。

で、きのう山小屋のおっちゃんが持ってきてくれた変木を使って、変木水道にすることにした。ホームセンターに行って塩ビ管やその他のパーツを買ってきて、凍結防止用の発泡スチロールを巻き、周囲を変木で覆うことにした。栓は横に配置するが、変木には蔦が這うことになるから、栓は見苦しくなくなる。

水受けは、新品のTOTO(ホームセンターで値段を調べたら4700円!)を囲炉裏茶屋で貰っていたが、これも気に食わん。雰囲気ぶち壊し。

で、石臼を骨董屋で半額に値切って買ってきた。

ほい、これで2年後にはいい感じになるだろう。

10時ごろ、山小屋のおっちゃんとひでちゃんが覗きに来てすぐに帰って行った。

雨の中、一人で作業をし続けた。

 

水仙ロード計画

小丘にムスカリやスノードロップや百合を植えていたら、小丘の持ち主がやって来て、糸かぼちゃをくれた。

「春には水仙だけでなく他の花も一杯咲くから、村の皆さんもきっと喜ばはると思います。」

さてさて、春が楽しみだが、この間植え込んだ寒咲き日本水仙が早くも芽吹いていたので嬉しくなった。

畑のコスモスも種を採ってここと思うところに撒き散らかした。

後は春欄と笹百合・彼岸花の移植だ。

 



セルフビルド考⑩(0円ハウス)

2010-10-30 07:26:23 | セルフビルド考

おっ、お~っ、やっと発見。

あの時の彼は「坂口恭平」君だったのか。

何年も前になる。朝日新聞の囲み記事に「大学の卒業制作で撮ったホームレスの家の写真ばかりを写真集にした人がいる」というのを読み、なかなか面白いお兄ぃさんだと思い、その写真集を買おうと思って記事を切り抜いたはいいが、未整理状態のたくさんの切り抜きの山に紛れ込んでしまって、彼の名前も本の名前もすっかり忘れ、買えずじまいになっていた。

 

たまたま昨日ネットを見ていたら、坂口恭平君の生い立ち記事が延々と書かれたサイトを発見。

めちゃくちゃ個性的!! 独創的で自由奔放。いいねぇ!

どんどん読み進んでいった。

建築学科に入ったのは、石山修武(ドリトル先生動物園倶楽部事務猫白足袋の飼い主君)設計の幻庵の写真に衝撃を受けたからというくだりでおや?と思って、またまたどんどん読み進んでいった。

坂口君は「都市の再生」という課題で他の学生が設計図らしきものを描いて提出している中、ただ一人ビルの屋上の廃貯水タンクに生活している自分の姿を映像化して提出し、石山氏に気に入られたというか、「それをみんなの前で発表せよ」とのお声がかかったそうである。

あっ! あの時の写真集のいきのいい主はこやつ、このお兄ぃに違いない!と直感。

早速“0円ハウス”をアマゾンで注文した。

 

しかし、石山氏は彼の映像を見てドキドキわくわくしたであろう。嬉しくなって興奮したのではないか。

教師は見込みのある生徒、何かをやらかしてくれそうな生徒との出会いを心待ちにしているものだから。

他の学生の提出したなまじ設計図に描ける程度のものは“再生”という言葉に相当しないちゃちなものだったのではないだろうか。その中で坂口君のはひときわ突出していたのではと推測する。

根底から家とその集合体である都市のあり方について身を持って問いかけたのだから、他の学生にとってもそれはそれは衝撃的だっただろう。ただ、最後まで消化し切れなかった学生もいたのではないか。

石山氏は、「これからは勉強など一切せず、お前の道を突っ走れ。」と彼に言ったというが、よい師でもあるナァ、イシヤマサンワとまたもや超絶美的魔女オバサンは感激してしまうのであった。

生徒の個性をどうやれば伸ばせるか生かせるかを見抜くのも教師の能力だ。坂口君には型にはめず勝手にとことんやらせた方がいいと判断したのだろう。

センスや自分の立ち位置というのは天性のもの、また自分で磨き自分で掴んでいくものである。人に教えられて身に付くものではないことを師匠の石山氏はよく知っており、自分のかつての姿を彼の中に見い出し、ときめいたかもしれない。少なくとも面白いと思い、はっぱをかけたくなったに違いない。

で、風来坊を延々とやり続ける彼を世田谷村に呼んでプノンペンでレンガ積み(ひろしまハウス)などさせてみたが、坂口君はその後も自由奔放に独自の道をスッタスタ。好き勝手にやり続 けた。石山氏に飲み込まれることは無かったようである、たぶん。

 

しかし、類は類を呼ぶ。この師弟関係は、ひょっとして共犯者に近いかも。

石山氏は、ホームレスの家を設計しようと考えていたことがあったのを「SELF BUILD」に書いている。

0円ハウスの防水シートの上から垂れている紐の先には水の入ったペットボトルが重しとしてぶら下がっているが、その様相など、今夏葛を誘引するのに石山氏がえいっとばかり投げ落とした世田谷村のペットボトルそのものじゃないか。

おまけに石山氏はガムテープで家具の修理をしたり、バス停のベンチで「ホームレスみたいだ、こんな姿は見られたくない」と言いながらも結局は平気で寿司を食ってしまうし、坂口君は坂口君で貯水タンクでホームレスをやっちゃうし、なんとまあ・・・とんでもない師弟達である。実にいい。

天下の早稲田だ、金字塔の頭脳達が最底辺と蔑まれがちなホームレスに通じることをしているのだから、そのこと自体がある種の人間にとっては“毒”となりうる。

“再生”なんて、奇麗ごとじゃできっこないってことを身を持って提起してくれてるんだな。

いいね、まっすぐで。

惚れこんじゃうね、度肝抜いてくれちゃう人間には。

またもやはまってしまいそう、“0円シリーズ”に。

 


 

 


空谷橋

2010-10-28 20:11:34 | 高槻の観光案内

雲をつかむ

樫田にいると雲をつかめるというまるで雲をつかむような話。

田んぼ道を歩いていると、自分が雲の中にいると分かる。

バスの中から手を伸ばせば雲に届く、わずか標高400メートルの地なのに。

空谷橋の四つ子ちゃんたちの家近辺の光景は、樫田でも最も美しい。

新緑の見事なこと、紅葉の見事なこと、雲の見事なこと。

 

                                      

            バスの中から見た空谷橋周辺の山。四つ子ちゃんたちは毎日これを見ながら生活している。

四つ子ちゃんたちの家の敷地は広大。芥川が敷地側を流れているので、小さい時から川で遊び、鹿と暮らしてきた。川水と井戸水の生活、静かな谷あいに大家族で暮らしている。高校生になった四つ子ちゃんたちとは、毎朝同じバスに乗り合わせるが、いつも犬を連れた家族がバス停まで送り迎えしている。バス停から家までの山道には灯かりはなく、正真正銘漆黒の闇。帰りも同じバスに乗り合わせるが、闇の中に四つ子ちゃんたちと家族と犬が消えていくのを毎日バスの中から見ている。

何て豊かな暮らしなんだろう。

樫田では犬は何匹も飼っている家庭が多いが、四つ子ちゃんの家も例に漏れず、たくさんの犬を飼っている。そのうち、一匹は、犬用車椅子をつけている。原採石場の前の道で車に引かれて倒れているのをここのおばあさんに助けられて以来、ずっとそうやって暮らしてきた。愛情を注がれている。

空谷橋。

いつかこの家族とじっくり話し込んでみたい。


 


一気に冬へ

2010-10-26 21:51:49 | 高槻の観光案内


20時現在の外気温7度

ということは、明日の朝の最低気温は5度を切るだろう。

灼熱の夏から、ひとっとびに冬の感。

樫田のいい季節がやってきた!!

身を切るような寒さも豊かさのうち、背筋が凛とする。

結露の状態を探るためのコンテナ鉄むき出しの実験生活が楽しみだ。

毎日気温や湿度を記録しながら冬を越す。

1月末の梅の開花、花壇の花々が芽生える2月が一際喜びに満ちて感じられるのも、冬が厳しいからこそ。

樫田は冬こそが一番いい季節。

 

囲炉裏茶屋で牡丹鍋を召し上がれ!!

鹿肉も予約すれば入手可能。