迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

屋上デッキの骨組みと板の塗装③

2011-02-28 21:35:19 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

とうとうやりました!

 一週間前、一人で屋根の上に登ってガンガン塗装をしていたら、近所の人が次々現れて言った。

「何やってまんねん?」

「運動場でっか? 走り回る気でっか?」」

「ビヤガーデンでっか?」

「女だてらに、怖ないんでっか? ようやりますな。」

「落ちまっせ。」

「はい、マラソン大会します」とか「ダンスパーティするので、来て下さい」とかなんとか適当に答える。おそらく“竹”のことを言ってもちんぷんかんぷんだろう。そのうち、何をやろうとしているかが分かってくるはずだ。百聞は一見にしかず。時間が理解をもたらすことを期待する。

屋根の溝に溜まった木屑の掃除に2時間もかかってしまって、くたくた。夕方6時半まで薄暗い中での屋上の作業は視界が悪く、さすがにちと恐ろしかった。

 

屋上デッキ、半分出来上がる!!

昨日は、古曽部のおっちゃんと中ちゃんと兄ちゃんが来た。

「どないや?一人で杉板と受け木、塗り捲ったで。」と中ちゃんに自慢したのもつかの間、兄ちゃんが「ほれ、また持ってきたぞ。」

たくさんの材木をまたもや渡された。

それらに防腐剤を塗った後、コーススレッド75ミリを杉板に打つ。

打って打って、打って打って、打って打って、うっ、うっ、うっ、・・・打ちまくる。

 

                           

                        ブログ初登場の自画像(手のみ)                                                  へたやな~、釘、歪んでるがな!

 

さすがに、腕が痛くなった。

左腕も使うので、両腕が痛い。

左ひざに金属付きの装具をつけているので、不自然な姿勢で力が入りにくいから、逆に余計な力を使ってしまう。腰まで痛い。

中ちゃん曰く、「そのうち、手のひらも痛くなるで。」

とにかく疲れ切った。(その夜は風呂の中で寝てしまうありさま)

作業終わりかけになってぽつんと雨の雫。

古曽部のおっちゃんが「雨や、雨や。」と大騒ぎして、急遽後片付けとなる。

 

 

                                               

                                                       ガリバーになった気分で老人ホームを眺める。膝から下の自画像。

 

 

                                                  

                                                                  半分出来上がった。なかなか広い屋上デッキ。気分爽快。

 

古曽部のおっちゃんもデッキがたいそう気に入った様子。「盆踊り大会できるなあ。」とか大はしゃぎだった。「デッキ見て、初めてこの家気に入ったで。」「手すりつけたら、最高やで。」

中ほどに見える色の薄い1枚の板は、まだ二度塗りしていない板。違いは一目瞭然。3度塗りしたらどうなるんだろうか?

しかし、防腐剤の値段が馬鹿にならない。一缶6300円もする。それを5缶使った。

 

庭では、アネモネ・水仙・クロッカス・スノードロップがここ数日の陽気で咲き始め、小丘では例年より遅くやっと梅も咲き始めた。桃の蕾も膨らみ始めている。

春だ。

ふきのとうがあちこち芽吹きだし、今年初の収穫。7個。

夜から久しぶりのまとまった雨。恵の雨だ。草木も喜んでることだろう。これでいちだんと花が咲く。

 

昨日の昼食は、雉焼き(実際は鶏肉)丼、味の南蛮漬け、菜の花のお浸し、味噌汁。

私一人だったら、もっと粗食。おそらく、お茶漬け程度だったろう。

 

工事の合間を縫って、“竹”の次作に取り掛かる。

竹の伐採シーズンは過ぎた。

地下では、すでに筍が動き始めている。

                                     


 


傾斜土浄化槽⑬(鹿沼土の凍結破壊)

2011-02-21 23:39:24 | 実験的環境保全

霜柱状の残骸

樫田に来て、-10℃と-9℃を経験した。

出来立てのほやほやの傾斜土浄化槽「花水土」もそれを経験した。

四電技術コンサルタントの生地さんが「寒冷地では、「花水土」の表面側の土は、鹿沼土よりも軽石とか細かく裂いたスポンジとかの方がいいですよ。凍結するから。」と言っていたのを思い出した。

そうかそうか、こういうことだったのかと、言葉の意味を理解した次第。何と!鹿沼土が霜柱状になって破壊されていたのであった。

 

                   

                          霜柱状になった「花水土」の鹿沼土

写真左上の塊は破壊されていない鹿沼土(大粒)。他の白い塊は軽石。それ以外の黄土色のものは破壊された元大粒鹿沼土。現在は、大半が霜柱状の形か極小鹿沼土になっている。土があまり細かすぎると、目詰まりする上に好気性バクテリアの住処がなくなってしまう。だから、生地さんは、凍結しても破壊されにくい軽石やスポンジを提案したのだろう。

うちの「花水土」は、4段。

最上段のボックス表面の鹿沼土はこの写真のようになっているが、下の段は無事。発泡スチロール製のボックスが断熱してくれているからだ。

むむむ、表面だけは全て軽石とか溶岩にした方がいいなと改めて思った。


 


屋上デッキの骨組みと板の塗装②

2011-02-19 22:39:09 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

鯛のお頭

「昼ごはんは、鯛のお頭やで」と言っていたものだから、本当に鯛のお頭(あら炊き)にした。

ほうれん草の白和えと、味噌汁と筑前煮も。

真昼間から大変なご馳走になった。

昼ごはんを挟んで、骨組み完成。

 私は、骨組を一人で防腐剤の塗装をし続け、その後は、兄ちゃんたちが帰った後も、ボルト位置の窪みに防腐剤の塗装。一部に転落しそうな場所があり、アクロバット的姿勢での高所作業。チョコちゃんが中庭から見上げていた。

 

                   

                    女一匹塗りぬいた工事用足場板110枚と骨組みの材木

 

                  

                    防腐剤がまだ乾かぬうちに材木を屋根の上に上げる

 

                  

                        兄ちゃんたちが帰った後の女一匹作業

 

明日は、工事用足場杉板のうち、まだ二度塗りしていない20枚を屋根の上で防腐剤塗装する。その20枚は、文字通り屋根の上で骨組み作りするときの足場板として1回目の塗装が終わった段階で屋根の上に上げられていた。写真に写っている板がそれ。長さは4mある。



久しぶりの外出

2011-02-16 22:11:51 | 雑感

森村泰昌:なにものかへのレクイエム

久しぶりに遊ぶ。

我が家の上の青少年が神戸在住なので、会いに行ったついでに二人で展覧会に行った。

兵庫県立美術館で開催中の森村泰昌氏の展覧会。

森村氏は、実は長らくあまり好きではなかったのだが、最近思うところがあった。

昔、私の近辺の写真家たちは、「あれが写真か?」と不快感を露わにする人が多かった。当時はドキュメントこそ写真であり、ドキュメント以外を軽く見る考えが強かったからだが、今、隔世の感がある。

しかし、そんな世の中の流れなど関係なく、森村氏は昔も今も同じ。“なりきりコピー”を延々やり続けている。そして、写真技術を活用した“美術”の世界で彼は位置を持つに至った。

30年ほど前、彼は環状線鶴橋駅近くの高架線路下にアトリエを持っていたと記憶している。

当時は、なかなかの二枚目だったが、あ~あ~、今は・・・・・・オッサンだ。

緩んだ肌でヒトラーのなりきりをやっていた。これがなかなかの出来で、観覧者の皆さん方が、真剣にビデオを見ている中で、私一人ゲタゲタ笑い転げてしまった。いや、風刺も効いていて構成も憎い。

また、釜ヶ崎でホームレス・日雇いのおっちゃんたちに囲まれて壇上でレーニンのなりきりやってるビデオも、これまた笑けてしまった。最後のシーンなんて、おぬし、やるよのう~、拍手。

相変わらず大阪に在住しているのだろう、阿倍野の街角や梅田のウェスティンホテルなどで撮影している。

今も、彼のヒトラーなりきりの「メンタマ、クビッタマ、キンタマ・・・」「チャイニーズ、ジャパニーズ、ドイツハドイツ」の声が聞こえる。

帰りに、売店で彼の本を買ってしまった。平易な語り口だ。

 

                                                   


 


屋上デッキの骨組みと板の塗装

2011-02-13 21:15:03 | 「ノアの箱家」工事進捗状況

塗って塗って塗りまくる

まる一日、デッキに使う工事用足場板を塗り続けること、110枚。

女一匹やりぬいた!と思っていたのに、

兄ちゃん曰く

「今日のは二度目の塗りやから、楽やったはず。」とさ。

チェッ、ちっともほめてくんな~い。

 

兄ちゃんと中ちゃんは、屋上デッキの骨組み作りの続きをしていた。

私も塗り終わってから、手伝った。

出来上がると、なかなか広い空間になるなと、うきうきする。

3時ごろからは雪が降る中の作業だった。

 

兄ちゃんがどこかの保育園の解体作業でゲットしてきた小さな小屋(おそらく運動用具入れ)をくれた。鶏小屋にするか堆肥倉庫とするか・・・しばらく考えよう。

 

本日の昼ごはん。

さばの雪見煮、野菜炒め、白ご飯、味噌汁、漬物・・・一人だったら、こんなご馳走作らない。