迷建築「ノアの箱家」

ひょんなことからNOAに選ばれし者として迷建築「ノアの箱家」に住むことになったKOKKOの笑ってあきれる自宅建築奮戦記

「ノアの箱家」の評価額と保存登記

2011-11-30 20:36:48 | 本人登記とお金

遅ればせながらの保存登記

表題登記1年以内に保存登記をすれば、登録免許税が安くなる。

これは知っていて、準備もしていたのに、夏の集中工事の忙しさのさなか、すっかり忘れてしまっていた。

最近になって、職場の事務員に「速く保存登記してください。」と言われ、

!!!

!!!

あわてて、法務局へ。

だが、そこで、またもや頭に来る事件発生!!

ただし、これは他人に対してではない。他ならぬ自分自身に対してである。

 

住宅家屋証明書

これは、表題登記した時点で市役所に申請し貰っていた。申請料金は、確か1000円程。

この証明書を法務局での保存登記の際に提出すれば、登録免許税が安くなるという仕組み。

ちなみに「ノアの箱家」の登録免許税は、今年5月1日付け高槻市の納税通知書によれば、軽量鉄骨扱いで、家屋評価額は1174822円だったので、所定の計算式を当てはめると、

本来収めなければならない金額1174822円×0.004=4699.288円(実際の納税額:4600円)が

1174822×0.0015=1762.33円(実際の納税額:1700円)に軽減されるはずであった。

それを、みすみす登記時期を見逃してしまったがために、軽減抜きで納めねばならなかった。

そこへ住宅家屋証明書申請代1000円を追加すると、私の損失は3900円!!にもなる。

KOKKOおばさんは、法務局で、苔KOKKO~っ!!と鳴き叫んでしまった。

役人:「結構な額ですよね。」

KOKKO:「ちょっとした食事代にはなりましたね。」

役人:「・・・。」

KOKKO:「・・・。」

鶏冠ふりふり、とぼとぼ法務局の階段を降りて帰宅していくKOKKOおばさんなのであった。

後姿もきっと馬鹿馬鹿しかったに違いない。

 

粘り勝ちしたこと

でも、粘り勝ち?したことがある。

それは、5月1日付けの高槻市からの納税通知書が来るまで保存登記を先延ばししたこと。

家屋評価額は市町村が決めるので、私は、高槻市の固定資産税課の役人と評価額について交渉を続けていた。その金額がどんどん値下がりしていったことについては、ずっと以前の記事で書いた。

高槻市の評価額が正式に決定するのは4月以降。私は、5月に納税通知書が高槻市から送られてくるのを待ったのである。

というのも、法務局で「高槻市が正式な評価額を決定していない現段階で保存登記をすると、法務局の“みなし評価額”登録免許税を算出して納税することになるが、法務局のみなし評価と高槻市の正式な評価額との間には必ずいくらかの誤差が生じ、場合によっては、4月以降の高槻市の決定を待った方が得することがある。」と、法務局の役人から聞いていたからだ。

その時、大阪法務局の豊国さんという役人さんは、「ノアの箱家」を税法上は「れんが造」とみなし評価することを上司と話し合って決めたと伝えてくれていた(れんが造は、もっとも安い建造物)。

「これは、博打だ。」と思いながら、それ以降高槻市と交渉していくことになったのだが、どうも高槻の固定資産税課の方が安くつきそうな感触はあった。問題は、高槻市の役人が「お宅の評価額は、だいたい120万円です。」といったのが本当かどうかだった(←私はと~っても疑い深い)。

「え~い、ままよ。いちかばちかだ、待ってみよう!」

というわけで、5月1日付けの高槻市の納税通知書を待ったのである。

 

「ノアの箱家」を「れんが造」とした時のみなし評価額は、55000円×58.08×0.004=3194400円

これは、高槻市の評価額1174822円と実に200万円ほどの違いがある。

で、その金額を元に登録免許税を計算すると、

3194400円×0.004=12777.6円(実際の納税額:12700円

仮に軽減措置があったとしても、3194400円×0.0015=4791・6円(実際の納税額は4700円

実に3倍近くもの開き。

 

おお!

でかした、KOKKO!

お主、なかなかやるじゃないか!

と、保存登記時期を逃して損をした自分を一生懸命慰めているKOKKOおばさんなのであった。


 

 


不動産営業マンに負けない本

2010-12-03 20:58:27 | 本人登記とお金

不動産営業マンは敵か味方か

さて、今夜は、先の建築家に騙されて不動産営業マンに対しても疑心暗鬼の塊になっていた頃のことを書こう。

 

前の家の売りにあたっては、以下の本を含む何冊かの本を読んで「もう騙されないぞ」とばかりに勉強した。

             

今思えば、この本の著者の稲葉なおと氏は、アトリエNOAの本庄正之さんが西表島に建てたホテルを「名建築に泊まる」で紹介した人だ。

なかなかよい本だった。

この本・その他を読んで、不動産屋の商売テクニックを学んだので、彼らが言った言葉を鵜呑みにしない慎重さはある程度は身に付けることが出来たつもりでいた(「つもりでいた」とあえて書くのは、理由がある。理由は後述する)

 

不動産業界の隠語まで知っている私は、不動産営業マンにとってかなりやりにくい客だったようである。家や土地を何とかうまく買わせて一儲けしようとする彼と、そうは問屋が卸さないという私との知恵比べ・接戦が延々と続くことになった。

結局、私は現在の土地の購入に関しては、持ち主(不動産屋)から直接土地を買うようにしたので、すんでの差で彼に仲介手数料を払わずに済んだ。これは学習の成果である。

※とある物件について、チラシなどを客に渡した時点で「仲介」とみなされ、売買契約が成立した時、仲介手数料を請求されることがある。私は、今の土地についてはネットで調べ、かつ囲炉裏茶屋にたまたま来ていた持ち主から直接話を聞き、現地見学した。私についていた営業マンは、どういうわけかこの土地を紹介しないまま。後で、「チラシでも渡しとけばよかった」と悔しがっていた。

 

この営業マンとは、土地の購入に当たってもいくつもの物件紹介など世話になっていた時期を含むと2年もの付き合いになったが、期間が長くなっていくに連れて次第に気心が知れるというか親しみを感じるようになっていった。

私が先の建築家に騙されていることに気付き、「建築確認申請がそもそも出ているのか市役所に確認しに行った方がいい」とアドバイスしてくれたのも彼だった。

 が! が! が!

これがまずかった。

不動産営業マンも所詮は商売人であるのをすっかり忘れてしまい、もう少しのところで彼に「負けてしまう」ところだったのだから、危ない、危ない。

 だが、何とか私は約40万円ほどの無意味なお金を二重払いすることなく済んだ。

これも勉強のおかげである。

やはり勉強って大事だなァと、今さらながら思い出してはいるのだが・・・。

 

事の顛末を少しばかり書いておこう。

不動産屋の仲介法定手数料は、取引額の○パーセント+アルファーと決まっているが、この手数料について、もう少しでまんまとこの営業マンにしてやられ「負けてしまう」ところだったのだ。

仲介定数料については、売主の私は彼にのみ売り主側の手数料を払い、買主は買主側の不動産屋にのみ仲介手数料を払う。

これが普通である。

ところが、契約直前になって、彼が言ってきた。

「買主側の不動産屋が『こちらにも手数料を欲しい』と言ってきているのですが、どうされますか?」

私は、稲葉なおと氏やその他の本に書いてあった内容を思い出した。

「手数料の二重払いを要求してくる不動産営業マンがいる」と。

KOKKO:「法定手数料については、私はあなたに払うだけでいいはずです。先方の手数料は買主から払われるはずであって、私には支払い義務は無い。」

営業マン:「いえ、このようなケースもあるにはあるんですよ。」

KOKKO:「はい、確かにそのようなケースがあるとどっかの本に書いてあるのを読みました。今回の要求は、先方の会社の意思ですか?それとも営業マン個人の意思ですか?」

営業マン:「先方の不動産会社の意思です。」

KOKKO:「私は、法定手数料しか払いません。ある本に書いてありました。『そんな不動産屋は断れ』と。このような違法な要求をしてくる先方の不動産屋を私は信頼できませんので、この話はお断りします。あなたは、私の味方ですか、それとも先方の不動産屋の味方ですか?」

営業マンは慌てふためいた。

営業マン:「私は、玉野井さんの味方です。今から、先方の不動産屋に電話して玉野井さんの意思を伝えます。10分ほどしたら、話しの結果をお伝えします。」

5分もしないうちにかかってきた。

営業マン:「先方が『失礼なことを言ってすみませんでした』と謝っていました。ですから、玉野井さんは、手数料を払わなくてもいいです。」

KOKKO:「当たり前です。」

「私の味方やったら、最初から断れっちゅうねん!ドアホ~ッ!」と心の中で叫んでいた。

不動産屋同士の癒着だ、コレワ。

会社の意思などではなく、営業マン個人の意思だったのではないのか、コレワ。

この二人はグルなのではないか、山分けしてポケットマネーにする気だったんじゃないのか、コレワ。

 

いよいよ売買が決まって、少しばかり早めに契約場所(不動産屋事務所)に着いた私に、私側の営業マンは「向こうの営業マンはもう来ていますが、買主はまだです。顔を合わすのも気まずいでしょうから、外でお待ちいただいた方がいいのでは?」と言って来た。

気まずいのは、私じゃなくてあんたと向こうの不動産屋じゃないの?

事務所の中、公然と私に問い詰められたらやばいと思ったのではないの?

いよいよ売買契約の時、正直言って先方の不動産屋の営業マンの顔を見るのも腹が立った。

 

だが、稲葉なおと氏の本やその他いくつかの本を読んでいなかったら、私はまんまと「そうかぁ~、払った方がいいのか~。」と思って約40万円を払ってしまっていたに違いない。危ない、危ない。

このテクニックは、売り急ぎの心理と無知に付け込んでのものである。

皆さん、騙されてはいけませんよ!!

 

ところが、イタチの最後っ屁というか、その時すでに私は別件で彼にかまされていたのだが、それから半年以上もたつまでそのことに気付かなかったのだから、不動産営業マンの腕はたいしたものである。それが、先ほどのつもりでいた」の理由である。

説明しよう。

 私は、現在の土地を実は相場よりかなり高い金額で購入していたのである。

土地購入当時、この営業マンには気心も知れたと思い、購入に際しても相談していたのだが、「高いのかなあ?どう思う?」と尋ねる私に彼は首をかしげてお茶を濁していたが、先の建築家に騙され、新たなコンテナ設計士を探してのたうっている時になって初めて「あれはかなり高い買い物でしたね」と本音を言ったのだ。

「どうして買う時教えてくれなかったの?」と問う私に、彼は沈黙の苦笑いで答えた。

不動産屋同士にはお互い足引張りをしないという不文律があるというのを私はその時初めて知ることになった。(ちなみに、購入した土地の持ち主も不動産屋で、彼とこの不動産屋は顔見知りだったのである。同一地域の不動産屋同士は皆繋がっていると言って差し支えない)

 

不動産営業マンは敵か味方か

というわけで、冒頭のタイトル。

どれだけ気心が知れようと、所詮は商売だ。かまされないように気をつけた方がいい。

知恵比べに負けるな!

私の結論である。


 

 


奇妙な連絡④

2010-11-20 21:11:02 | 本人登記とお金

怪しい車

は~い、お待たせ。

無料覗き部屋大女優KOKKOちゃんの“住民票・家屋表題登記騒動”第四幕の上演の時間だよ。

さあ、皆さん皆さん、寄ってちょうだい、覗き見してちょうだい。 モーヤケクソダ

 

一人で工事の続き(投光器の位置調整と屋外コード配線、窓の格子用自然木選び)をしながら、役人を待った。

約束時間の15分ほど前に高槻市役所の車(車体に「安全パトロールカー」とある)が家の前の道をノロノロ通り過ぎていった。

「あ~、ツキノワグマのパトロールだ・・・。」

(私の配ったチラシをきっかけに駐在所と自治会が注意を呼びかける回覧板を回し、高槻市役所も昨日から動き出していた。)

・・・と思っていたら、やたらとうろうろ、ぐるぐる同じ所を行きつ戻りつ。車内に二人の中年の男性が見える。向こうもこちらを見るが会釈するでなし、「ここばっかりうろうろしててもクマなんか見られへんのに・・・。」と思いながら眺めていた。

10分近く、家の周囲を行きつ戻りつ。

「ひょっとしたら、市民課の役人?」

やがて車から一人降りてきたが、20メートルほど離れた所で、じっとつっ立っている。

KOKKO:「あの~、市民課の方ですか?」

H:「はい、そうです。」

おいおい、10分も私をガラス越しに覗いていただけ???

さらに2~3分後、家の上の里道からW氏の声。

どうやら車をどこに止めようか探していたらしい。

声をかけてくれたら、ちゃんと案内するのに・・・。

は~ん、このお二人さん、コミュニケーションとるのが苦手な人間たちだな。

今回の一件がここまでに私を苦しめ混乱した訳が読めた気がした。

 

KOKKO:「ここは下(都市部)と違って、何処に止めても文句言われませんよ。」

 やがてW氏が到着。二人そろったところで、いきなり二人とも頭を深深と下げて、大声で

「このたびはご迷惑をおかけしてすみませんでした。」

まるでテレビのニュースを見ているみたいだった。

車の中から10分近く私を見ていて会釈ひとつせず、さらにH氏は5分もW氏の到着を待ってから初めて挨拶したことになる。

不自然だ。シナリオどおりにしか行動できないのか、この御仁たちは。

でも、もういい。

とにかく、話を聞こう。

 

W:「窓口の者は、住所については、この辺りは地番通りとご説明したと思います。」

KOKKO:「はい、地番とおりの住所になっています。△番○。住民票の移動の時、土地登記簿謄本を持って行って窓口で確認しました。」

H:「ここらあたりは、我々の間では△番地の○でいこうと決めてあるんです。」

KOKKO:「じゃ、地番じゃないですね。」

W/H:「いえ、地番です。」

KOKKO:「登記簿の地番のところには、△番○とありますが。地番とは、これですよね?

住居表示係りの若い男性に土地の登記簿謄本を見せて確認したら『この通りです』と仰いました。住民票の係りの若い女性にも確認しましたが、『これでいいです』と仰いましたけど? さらに役所の窓口に置いてある黄色いパンフレットにも大字地区は地番がそのまま住所になると書いてありましたが・・・。」

H:「確かに登記簿ではそうですが、こちらではそうではないのです。」

KOKKO:「???」

何や、よう分からん。面倒臭くなってきてしもた。

もう、どうでもええわ!

で、言った。

KOKKO:「『最初に、こちらのミスで住民票が間違って記載されてしまいました。それが原因で、色んな面で今後玉野井さんに支障がでてくることが考えられるので、善後策についてご相談するため、責任者とともに寄せていただきたい。』と言って欲しかった。『住民票が間違っていたので、家屋表題登記の代理申請をするから委任状にハンコ下さい』だけでは、私が悪いのかそちらが悪いのか分からない。今回の家屋表題登記は自分でしました。自分でするべきはずの手続きを何故見ず知らずの他人に委任しなければならないのか、理解に苦しみました。連絡文書にあるそちらの電話番号も間違っていたし、課長や市長などの名前や公印もないので、市役所を名乗った詐欺かもしれないと疑い、びっくりしました。」

『家屋表題登記については、法務局に問い合わせてみた結果、こちらのミスで玉野井さんの登記が間違って登記された状態になっていることが判明しましたので、これを改めなければ保存登記の時に、更なるご迷惑をおかけすることが予想されます。これ以上ご迷惑をおかけしないためにもこちらが責任もって事態改善をはかりたいと考えています。具体的には、こちらが代理任として正しい登記に直させていただきたいと考えていますが、大事な登記申請の代理を他人に依頼するのには御不安もおありでしょうから、確かに我々市役所の者が責任をとらせていただくのだということをお知らせする方々、このような事態になった原因の説明と謝罪に寄せていただきます。』と言って下されば不安は少なかったと思います。」

W:「急いでいましたので、とりあえずご連絡をと思いました。」

KOKKO:「そちらは事態を全て把握しているから、説明が一週間先でもいいと思えるのです。でも、こちらとしては、あのような説明だけでは、いったい自分は何をされるのだと恐怖心を抱いてしまうのです。夜も眠れない時がありました。」

W:「とりあえずと思いました。」

この役人、こっちの気持ちを読みとれてないな。

せめて「心配させてごめんチャイ」ぐらい言ってくれてもええやんか。子羊ちゃんの張り裂けそうな胸を鎮めてくれてもええやんか、メェ~、メェ~。

KOKKO:「『ご不審なら法務局のUさんに問い合わせてください』と仰いましたが、こちらが自力で問い合わせしなければならない方がおかしいです。こちらに不信感を持たせないよう、また不信を取り除くようWさんがきちんとした対応をしていただきたかったと思います。」

かくして、始終神妙な顔をして黙っている課長代理(役人の演技か)と、私が話をしている時もこちらの顔をちっとも見ようとしないW氏(「このオバハン、うっせぇなぁ。これぐらいのことで何大騒ぎしとんねん」と思っているように見えてしまう)相手に話を進め、結局は委任状にハンコを押した。

申請書の原因事項には、「誤記」とあった。正しい登記簿謄本は後日、書留で送られてくる。新しい住民票には、前の住所の横に「誤記」と記載されていた。

 

W:「間違いに気付いた時、すぐに法務局に車を走らせ、表題登記の確認をしました。Uさんからこんな場合の申請書類作成の仕方の参考文献のコピーを貰ってきています。」

それを早よ言え! 大阪のオバチャンは完全にヤクザごろつきになる。ただし、心の中で。

こっちは他人が私の個人情報である登記内容まで知ってるから、びびってたんやで。

U氏もU氏だ。

「Wさんから聞いて下さい」だけや。不親切やんか。←心の中で叫びながら鼻息がどんどん荒くなる。

 

でも、U氏にも言い分があるのだろう。

「高槻市役所の間違いやのに、何でこっちに何回も問い合わせしてくるねん。市役所に聞けや。」というところか。

結局は、高槻市役所側の住民票の作成ミスと説明不足が原因だったのだ。

間違いは誰にでもある。その間違いに気付いて大急ぎで対応しようとしたW氏の行動は正しい。

問題は、事態を飲み込めない人間に飲み込ませる術というか配慮を彼が持っていないという点だ。

 

役人さん方、どうか心して下さい。

大半の市民は無知です。そして、役人を信頼しているからスムーズにことが運べるのです。

その信頼の上に胡座をかいて壊さないで下さい。

信頼が壊れてるから、私のような子羊ちゃんでも山姥ヤクザと化してしまうのです。

山姥ヤクザが誰にでも愛される可愛い子羊ちゃんに戻れるよう、丁寧に対応して下さい。

 

かくして覗き見部屋大女優の一人よがり芝居第四幕、これにて終了。

おひねり、おひねり!


  

 


奇妙な連絡③

2010-11-19 20:12:45 | 本人登記とお金

「!!!・・・」

超絶美的バラック浄土独自ホームレス覗き見部屋女優KOKKOは、日ごとに長ったらしくなっていく名前を冠しながら、大女優への道を歩み続けている。さすがは迷建築中の迷建築「ノアの箱家」、たいした運びである。

昨日の劇の続きを上演しよう。

 

やはり、どうしても腑に落ちない。

何で、私が法務局まで確認の電話を何度もしなきゃならないのよ。高槻市役所のW氏や課長代理・課長の三人がそろいもそろってきちんと説明しないから、電話代と時間と精神的エネルギーを使わなくてはならない。

大阪法務局北大阪支局のU氏の対応も気になって、またもやU氏に連絡。

電話の取次ぎに出た声は、もしや、もしや??? この麗しの声は、もしや?

役人:「玉野井さんですね。井手です。」

KOKKO:「あっ、井手さん。」

懐かしの井手さん(家屋表題登記の時の担当者。とても親切できめ細やかな役人)に、ことの顛末を話した。

井手:「その件なら、確か昨日高槻市役所から電話があったような気がします。上司と相談してから、詳しくご説明できるようにいたしますので、少し時間を下さい。」

お~、さすがは井手さん。痒いところに手が届く。

で、1時間後にかけなおした。

井手:「今から詳しいことの分かる者に替わります。詳しい説明はその人から受けて下さい。」

何と、その詳しいことの分かる人とは、あのU氏だった。

むむむ、この人に詳しいことが分かる・・・???

KOKKO:「昨日のことですが、どうしても腑に落ちないので・・・。」

U:「その件なら、昨日、高槻市役所に『なるべくなら、市長名でやって下さい』と伝えてあります。詳しいことは、市役所のWさんから聞いて下さい。」

たったそれだけ。その後は沈黙。

はあ、そう、これが詳しい説明ね。本当によくわかりますこと!!

愕然としながら電話を切ったが、この後からがさあ大変。

今までの不安がどんどん怒りになって、止まらなくなってしまった。

これを読んでいる役人の方々は、心して欲しい。説明不足は不安を煽り、極限にまで達すると怒りに変わってしまうのだということを。そして、これがとことんいけば、事態はこじれにこじれ、時にはマスコミにまで垂れ込んでしまう市民もいるのだということを。相手の身になって丁寧な説明が大切なんだということを。

 

U氏は、法務局の職員として自分が行うべき説明を他の役所に振ってしまっているのだ。

怒りをこらえながら、考え続けた。

「なるべくなら市長名で」ということは、個人名ということもあるのだな。

どっちつかずだ。ひょっとしたら都合のいいように扱われているだけなのではないのか。

このU氏の説明は信用できない。 面倒くさがってる印象がある。

そうだ、かくなる上は上司だ、上司。

再度電話。

電話に出た人が「登記官でいいですか。」

KOKKO:「いいえ、下の人ではなく、トップを呼んで下さい。納得いく説明が欲しいんです。」

すると、I氏が出てきた。

I:「その件なら、実は昨日相談を受けて少しは知っています。」

何? 少し?

ちゃんと内部論議できていないじゃないか。

しかし、I氏は私の話を聞いて、正確に事態を整理してくれた。

I:「市役所が住民登録を間違ってしてしまい、その間違った住民票で玉野井さんは家屋表題登記をした。だから、住所更正手続きをすることになった。それを市役所のWさん個人が代理人として行うということですね?」

「本来ならば、住所更正手続きは所有者にしか出来ないものであって、市長名では出来ないのです。これは嘱託委任の扱いにはなりません。」

!!!

???

おい、おい、U氏は「『なるべくなら市長名でやって下さい』と伝えた」と言ってたじゃん。

上司とU氏では話が食い違っているじゃん。

上っぱも下っぱも関係役人全員ひっくるめたところで説明を受けたいところだが、仕事を休むわけにはいかない。

きょとんとしていると、I氏は法令文書を電話口まで持ってきて説明してくれた。

I:「担当官によって解釈の違いはあると思いますが、もしも市長名でするとしたなら、地方税法381条がその根拠として考えられると思います。」

そう言って、地方税法381条を読み上げてくれた。

私なりの解釈としては、「登記内容が事実と異なるために税金を徴収できないと判断した時、市町村長はそれを是正することができる」というものだ。

I氏はさらに続けて言った。

I:「玉野井さんのお気持ちは理解できますが、住所の更正手続きについては、これをしておかないと、家屋保存登記が出来なくなって、玉野井さんご自身がやがてお困りになるということをご理解下さい。」

非常によく分かる説明だった。

一番分かる説明だった。

この説明を高槻市役所の人間に私はしてもらいたかったのである。

私は、申請者の名が市長名か個人名かにこだわっているのではない。

何にこだわっているかと言えば、

①責任の所在・費用負担者がだれであるのかということと

②詐欺ではないという証拠である。

今回の事態が市役所職員の名を語った詐欺ではないという安心感と、費用負担は市であるということを明確にしてもらいたいのである。

「市民にご心配とご迷惑をおかけして申し訳ない。せめてものお詫びにこちらが代理申請させていただきます。」と言って説明してくれればよかったのだ。

単に、「住民票が間違っていましたので、登記申請の委任状にハンを下さい」では、責任の所在が分からない上に、唐突すぎて恐ろしい依頼内容にしか受け取れず、こっちはたじろぐばかりだ。

しかし、古い方の住民票は間違いなく地番で記載されている。(手元にコピー)

高槻市役所の言うとおり、地番で住民登録を私はしていたのである。(「樫田は住居表示のない地域で、地番がそのまま住所になる」と市の役人は説明していた)

じゃあ、何が間違っているというのだ???

やはり、狐につままれたままだ。

 

個人名での事務連絡文書だったので、一瞬不正行為を疑ったと言う私に、I氏は言った。

I:「では、念には念を入れましょう。委任状にはいきなりハンを押さないようにして下さい。登記申請書を役所に持って来ていただいて、内容を読んでからハンを押すといいです。これなら、申請内容の不正を防止できます。これで玉野井さんも安心でしょう。」

こちらの不安を読み取ってくれた上での丁寧な説明だった。

KOKKO:「Iさんの説明が一番よく分かりました。お忙しい中時間をとって下さって感謝いたします。」

勿論、U氏の説明が説明になっていないということは苦情としてはっきり伝えた。

高槻市役所のW氏も課長代理も課長も単に「土曜日に伺います。」だけだった。

また、上司二人は詳しく事情を知らないような印象(責任とりのため、単に面を貸して同席するだけの印象)で、課長なんて「詳しいことは土曜日に行く者に相談して下さい」だけだった。

役人にとって、日々山ほどある案件は、次から次へとベルトコンベアーの上に流れてくることがらなのだろう。けれども、コンベアーに流れてくる案件は、全て人間の営為の結果であり、バックには息をしている人間がいるということを忘れないで欲しい。私は、物ではないのだ。

 

その後、市役所の市民課課長に電話。

KOKKO:「昨日、課長代理が、職場に出しなおす『新しい住民票については、古いのと交換』と言われましたが、すでに古い方のは上層部に提出してしまい、手許にはコピーしかありませんので、交換は出来ません。けれども、自分の住民票が私の知らない間に書き換えられていたとしたなら、当人としてはそれを確認したいので、新しい住民票は持ってきていただいた上で見せて下さい。」

課長:「はい、分かりました。」

私が言わなければ、高槻市の役人達は新しい住民票を当事者である私にに見せて安心させるということを思いついただろうか・・・。

 

明日は、勿論、登記しなおした新しい登記簿を私に確認させてくれるよう要望する。

まさか自分の足で法務局に行って登記簿を取って確認しろでは、納得できない。

 

かくして、長い長い“覗き部屋第三幕”が終了。

明日、第四幕を上演する。


 

 


奇妙な連絡②

2010-11-18 22:11:13 | 本人登記とお金

良心的な元役人さんのブログ

歌麿さんのブログにリンクが貼られていたおかげで、急激にアクセスが増えた。

ダントツ大半がそこからの閲覧者である。

どうやら閲覧者の中には法務局職員が多いと推察する。

しかし、所詮無料“覗き部屋”の中で素っ裸で歩き回っている女性なのよ、私は。

無料覗き見してくれるのだけども、誰一人コメントする人はいない。

「あ~れ~、私、危険に晒されてるのよ、怖いわ、助けて!!」

流し目しながらか弱~い声で言ってみようかしらん。

 それにしても閲覧者の皆さんは、何をいったい恐れているのだ!!

白馬の騎士はおらぬのか!大和男児はおらぬのか!

まるで映画“KILL WITH ME”の世界だな、この状況。

 

ブログの主の歌麿さんの方は、私のことを案じて夜も眠れなかったというから、良心的な元法務局職員だ。

ありがたいお方である。感謝、感謝。

 

さて、あれからのことを書いておこう。

あまりにも腑に落ちないので、市民課のW氏に連絡。

W:「法務局ともすでに話がついています。不審なら、北大阪支局のU氏に連絡して下さい。U氏が『市長名ではなく、個人名なら受け付ける』と言ったのです。」

で、U氏に連絡。

KOKKO:「こういったことは、私個人の責任ではなく、市の責任なのだから、市長名で行われるべき手続きではないのでしょうか? 見ず知らずの人間にこんな大事なことを代理として頼むハンコを押すわけにはいきません。」

U:「そうですか・・・。だったら、W氏と相談しておきます。」

KOKKO:「・・・・。」 絶句!!

おいおい、人の大事な財産だ。こんな大事なことをそんな個人密室次元でやるのかい?

しかも、簡単にふわ~んと『Wさんと相談します。』

一言言えばふらふら・・・方針転換? ホントニ大丈夫?

か弱き子羊ちゃんは、こんなんじゃ路頭に迷っちゃうわ。狼にやられちゃうじゃない。

 

明日の午後、直接市役所に出向き、上役など同席の上で「納得のいく説明を。」と言おうと思ったが、その前に、市役所に再度電話。

W氏に対し、言った。

KOKKO:「法務局のUさんお説明も??? Wさんの説明も??? きちんと説明していただきたいのです。何故、そういう間違いが生じたかも。連絡文書に書かれていたそちらの電話番号も間違っていて、『この電話番号は現在使われておりません。』コールだし、最低限書かれていなければならないはずの課長名もなく、個人名での連絡文書でした。不審感と不安が湧き出てしまいました。役所の人間が住民票の操作や婚姻届けの操作を無断で違法に行った事件もあるので、いくら役所の封筒が使われてあったとしても、これでは不審に思ってしまう。ハンコを押すわけにはいかないです。こういった内容の事柄は、事務連絡に『連絡とご相談したいことがあるので連絡下さい』では済まないと思います。事態説明を書いた上で、『ご相談したい』とあるのが普通ではないでしょうか。私は、以前とある建築家に騙されたという経験があるので、こういうことには、よけい疑心暗鬼になってしまいます。法務局にまで、裏をとるような電話をして不愉快とは思いましたが、お許し下さい。」

こんな文書は、こちらの不安を煽っただけでしかないですよ!!・・・と心の中で叫んでいたが、実際に叫ぶのはぐっとこらえた。とにかく、不安で不安で(疑い=不安)仕事中も落ち着かなかった。

W:「言い訳になりますが、玉野井さんが登記用としての住民票を取り寄せたという記録が残っていましたので、このままでは、保存登記できないと思って、とりあえずあわててご連絡させていただいたのです。土曜日にそちらに伺うときは、課長は無理ですが課長代理が同行させていただきます。」

KOKKO:「職場でも住民票の再提出を言われました。300円の事務手数料はそちらが持って下さい。」

W:「課長と替わります。」

課長:「○○です。当日は代理がWと一緒に行かせていただきます。」

最後になって、「ご迷惑をおかけしました。」という言葉が聞けた。

私は、もうすぐ必要になってくるからと考え、登記簿謄本もすでに持っている。

勿論、新しい真正の登記簿謄本は、高槻市の責任において取り寄せていただきたいと考えている。

そして、私は費用を負担する意思はない。

 

お金が勿体無いからと言うより、意地です、コレワ。

一寸の虫にも五分の魂です、コレワ。