Romane Serda
"Après La Pluie"
( Virgin / 2007 )
フランスのベテランアーティストRenaudの奥さんで歌手のRomane Serdaによる2ndアルバム。
作詞をRenaudが担当し、全12曲中10曲を本人が作曲しています。
泣き濡れた歌声は若干治まって、カントリータッチのアコースティックサウンドに合わせて伸び伸びと爽やかに歌っています。
個人的にはもっと情緒的な部分が欲しいかなとも思いましたがあまりにベタに泣かされたらお腹いっぱいになってしまうかな。
という意味では丁度いいバランスなのかも。
Bat For Lashes
"Fur And Gold"
( Caroline / 2007 )
パキスタン生まれの女性アーティストNatasha Khanを中心としたユニットによるデビュー作。
2006年発売のオリジナルにボーナストラックとしてBruce Springsteenの"I'm On Fire"のカバーを追加収録したアメリカ盤。
夜が深まってしめやかなうちにひっそりと始まり静かに終わる夜伽話のようなお呪いのようなエキゾチックでメランコリックなダークゴシックポップ。
そんな雰囲気に近しいジャケ写もいい感じ。
萩尾望都
「トーマの心臓」
（小学館／2007）
萩尾望都の不朽の名作がパーフェクトセレクションの1・2巻として登場。
発売日に早速引き取りに行ってきましたが、正直なところ価格（各1470円）ほどの装丁じゃないよなぁ。
『連載当時のカラーページを全てそのまま再現』が売りのわりにそれほどカラーページが多いわけでもなし。
扉絵が各話ごとに挿入されていて話の流れを塞き止めてしまっている印象だし、ソフトカバーだし。
この価格設定はどうしてなのだろう…大手のくせにぼったくりじゃね？。
全巻予約者プレゼントの特別複製原画6点費用込みなのか（何だかそれもチャチぃような気がする）。
ハードカバー版、文庫版に続き3冊目の購入だったのですけど期待値が高かっただけに残念。
これならスクウェア・エニックスから出ている竹宮惠子集のほうが満足度は全然高し。
やっぱり価格設定がry...。
Sandrine Kiberlain
"Manquait Plus Qu'ça..."
( Virgin / 2006 )
「哀しみのスパイ」「アパートメント」「カドリーユ」などに出演しているフランスの女優によるデビュー作。
2005年オリジナル盤にCamille Bazbazとのデュエット曲を追加収録した新装盤。
Alain Souchon、息子のPierre Souchon、Camille Bazbazらが参加したアルバムはアコースティックサウンド中心の落ち着いたフレンチポップス然とした佇まい。
シンプルだけど丹念に作られたさり気ないアレンジに好感が持てました。
Charlotte Gainsbourg
"5:55"
( Because / 2006 )
フランスの女優による20年ぶりのオリジナル作。
Air、Jarvis Cocker、The Divine ComedyのNeil Hannonが楽曲提供し、Nigel Godrichがプロデュースしています。
シンプルでミニマルちっくなメロディーと儚げで淡々とした歌声が流麗で優美なサウンドに包まれてモノトーンの陰影に富んだ夜の雰囲気に満ちた世界を表しています。デジパック（ブックレット）限定盤が欲しくてアマゾンフランスと何度もやり取りしたのも懐かしい思い出。
最初は物足りないかな？と感じたものの全体的にとても好みの仕上がり。
何よりこうしてまたアルバムを出してくれたことが嬉しい。
…リミックスやB-Sidesを集めた企画盤出してくれないだろうか（言霊々々）。
