Hurts
"Surrender"
( Columbia / 2015 )
英国のポップデュオによる3枚目のオリジナルアルバム
1st、2ndとモノクロのジャケ写が象徴するような密室性の高いエレポップからは仄暗い耽美的佇まいが濃厚でしたが、世界各地でレコーディングされた今作はフッと肩の力が抜けて風通しがよくなったように感じました。
フリートウッド・マックの影響を受けたという楽曲もあるとの解説に「なるほど！」と思いながらも、メロディーラインや曲構成の巧みさに改めて感心しました。
この心地よい軽やかさとせつなさ、結構スキかも
Wish
Lights
Gazelle Twin
"Unflesh"
( Anti-Ghost Moon Ray Records / 2014 )
英国の女性SSW、Elizabeth Bernholzによる2ndアルバム
前作は俯瞰的な美しいエレクトロサウンドでしたが、今作はギョッとするジャケ写同様、実験的で前衛的に振り切ったテクノサウンドのコラージュ
わけもわからずに暴力的な悪夢を見せつけられるわけですが、不思議と「ポップ」な印象を受けます。
なんか楽しくなるのです…
Exorcise
Anti Body
GusGus
"Mexico"
( Kompakt / 2014 )
アイスランドのポップグループによる9枚目のオリジナルアルバム
かつてはEmilíana Torriniが在籍していたり、4ADに所属していたりと、気になるポイントがいくつかありますが、
Kompaktレーベルに移ってからの近作はテクノ色が濃くなって、どれも妖しげで馨しいオーラを纏ってジワジワと忍び寄ってくる迫力があります
管弦が絡んでくるオープニング曲からリッチでグラマラスなテクスチャーに自然と頬が緩んでしまいます
リミックスとはいえボーナストラックが追加収録されていたので日本盤を買ってみました。
Obnoxiously Sexual
Airwaves
Indiana
"No Romeo"
( Sony / 2014 )
英国の女性SSW、Lauren Hensonのデビュー作
公式には2014年9月リリース予定がずれ込んで2015年1月になったそうですが、なぜか私の手元には当初の発売日直後に届きました。
何か違いがあるのかな…？とちょいと心配クールなエレクトロサウンドに映える低温ヴォーカル。
ボーナストラック満載のデラックス盤の長尺のわりに胃もたれしなかったのは引き気味な楽曲が多かったからかな（前半の流れが特に好き）。
思いのほか重くて太い音のラインなんですけど、盛り過ぎないアレンジがヨカッタのかも。
なんていうか例えば、映画のクライマックス直前に流れるような感じとでもいうのでしょうか（…余計にわかりづらいですね）。
聴くほどにじわじわと沁みてくるものがあります
Mess Around
Only The Lonely
Gemma Ray
"Milk For Your Motors"
( Bronzerat / 2014 )
イギリスの女性SSWによる6枚目のオリジナルアルバム
Alan VegaやHowe Gelbの声も聞こえる今作、いつものようなエッジの効いたダーク調の歪んだサウンドをベースにしつつも、
ウォール・オブ・サウンドを彷彿とさせるアレンジや、歌詞とは裏腹の優しげな歌声でクラシカルでドリーミーな雰囲気になっています
Shake Baby Shake
Motorbike
