碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

ニッカウヰスキーが飲みたくなる、『ヒゲのウヰスキー誕生す』

2014年11月22日 | 書評した本たち



よくドラマのスタートや映画の公開に合わせて、関連本が本屋さんの店先に並びます。

最近だと、NHK朝ドラ「花子とアン」のおかげで、「赤毛のアン」など村岡花子の著作が平台にどっと置かれました。

そして現在は「マッサン」関連ということで、竹鶴政孝について書かれたもの、急きょ出版された“竹鶴とリタ”みたいな本、加えてウイスキー本(?)まで一緒に陳列されています。

そんな中で入手したのが、川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』(新潮文庫)

単行本が出版されたのは昭和57年(1982年)ですから、もう32年前です。

その3年後には、ニッカの余市蒸留所の風景がカバーの文庫本が出ました。

でも、いつの間にか、書店の棚で見つけられなくなっていて・・・。

今年7月に、朝ドラ「マッサン」のおかげで、こうして“増補新装版”として復活した次第。

たくさんの竹鶴本の中でも、現地取材を踏まえた、読み応えのある伝記小説だと思います。



今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。

門田隆将 『慟哭の海峡』 角川書店

西村 眞 『ボスの遺言~昭和四十九年、人間ロケットで富士山を飛び越した男』 青志社

吉田 類 『酒場詩人の流儀』 中公新書

内田 樹 『街場の戦争論』 ミシマ社

稲葉真弓 『少し湿った場所』 幻戯書房

加藤嘉一 『たった独りの外交録』 晶文社

逢坂 剛、南 伸坊 『ハリウッド美人帖』 七つ森書館

* これらの書評は、
  発売中の『週刊新潮』(11月27日霜降月増大号)
  読書欄に掲載されています。


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