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黄帝内経素問 八正神明論篇 第二十六 第五節 語句の意味

2013-06-25 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 八正神明論篇 第二十六

第五節

 虚邪者八正之虚邪氣也。正邪者身形若用力汗出、腠理開、逢虚風、其中人也微。故莫知其情、莫見其形。上工救其萌芽。必先見三部九候之氣盡調。不敗而救之。故曰上工。下工救其已成、救其已敗。救其已成者、言不知三部九候之相失、因病而敗之也。知其所在者、知診三部九候之病脈處而治之。故曰、守其門戸焉、莫知其情而見邪形也。

 

語句の意味

虚邪=外来不正の邪気、または五邪の一つ。

虚邪=①病となる邪気の通称。もとは体に悪影響のある風のこと。<霊枢刺節真邪論>「虚邪の人に中るや・・・・。」②五邪の一種。ある臓に病でその母臓より伝わった邪気によって病む時、その母臓よりの邪を虚邪という。<難経五十難>参照。

 

八正=はちせい。はっしょう。

①東・南・西・北・東南・西南・西北・東北の八つの方位をいう。

<素問八正神明論・はっしょうしんめいろん>「八正は八風の虚邪、時を以て至る者を候う所以なり。」

②八節の正気のこと。立春・立夏・立秋・立冬・春分・秋分・夏至・冬至をいう。

<素問八正神明論>「凡そ之を刺すの法、必ず日月星辰四時八正の気を候い、気定まれば乃ち之を刺す。」

 

虚邪=外来不正の邪気、または五邪の一つ。

虚邪=①病となる邪気の通称。もとは体に悪影響のある風のこと。<霊枢刺節真邪論>「虚邪の人に中るや・・・・。」②五邪の一種。ある臓に病でその母臓より伝わった邪気によって病む時、その母臓よりの邪を虚邪という。<難経五十難>参照。

 

正邪=①正気と邪気のこと。②五邪の一つ。邪が本経にあるものをいう。→五邪。<難経五十難>「自ら病むもの正邪と為す。」③風寒暑湿燥火の邪のこと。これらは天の正気であることからこう言われる。<霊枢邪気蔵府病形篇>「正邪の人に中るや、微に色を見す。身を知らず、有るが若く無きが如く、亡するが若く存するが如く、形が有り形が無く、其の情を知ること莫し。」<淫邪発夢篇>「正邪、外従り内を襲いて未だ定舎すること有らず。」④虚風をさす。<素問八正神明論>「正邪は、身形に力を用いるが若く汗出て腠理開き、虚風に逢えば其れ人に中る也。」

虚風=人身に邪気をもたらす風。

 

身形若用力汗出=ガテン系の仕事をして汗が出る

 

湊理=毛穴のこと。新・東洋医学辞書ソフト。

湊理=腠理(そうり)に同じ。<霊枢邪気蔵府病形篇>「湊理開きて邪に中る。」

腠理=そうり・皮膚・肌肉・筋腱・臓腑の紋理や間隙などの総称で、皮腠・肌腠・粗理・小理・膲理などに分けられる。腠理は体液のにじみ出る所であり、気血を流通する門戸であって、外邪が体内に侵入するのを防禦するはたらきがある。

<素問陰陽応象大論>「清陽は腠理に発す。」

<金匱臓腑経絡先後病>「腠はこれ三焦、元真を通会せしむるところ、血気の注ぐところたり、理は、これ皮膚、蔵府の文理なり。」

 

情=ジョウ。セイ。ナサケ。あわれみ。慈悲。恋愛。風流な心持。事物の味わいを解する心。感情。真心。事実。ほんとのわけ。願い。欲望。おもむき。ようす。味わい。

莫=バク。マク。ナい→無。絶無。ナカれ。禁止の辞。定める。はかる=謨。大きい。つとめる。ボ・モ。クレ→暮。一種の野菜。

 

莫見其形=その形を見ることなし。どんな病気であるか、どの部分に病気があるのか、ということもわからないという意。鍼灸医学大系

 

上工=古代の技術のすぐれた医生に対する呼び名。上工には、疾病が未だ発病しない時期に、あるいはすでに発病したとしても進行する前に、いち早く診断して予防治療し、且つ治癒率が90%に達することが要求された。<霊枢邪気蔵府病形篇>「上工は、十に九を全す。」

 

萌芽=〔芽が出ようとしている状態。芽ぐむ意〕物事が起こるもとになる・もの(こと)。

 

敗=ハイ。ヤブれる。マける→負。しくじる。失敗。こわれる。つぶれる。くずれる。ヤブる。勝つ。こわす。つぶす。くずす。葉が落ちる。枯れる。腐る。花が散る。ヤブれ。やぶれること。マけ→負。失敗。こわること。滅びる。

 

救=キュウ。ク。スクう。助ける。力をそえる。守る。こまっている人に物を与える。罪をまぬかれさせる。苦しみからぬけられるようにする。なおす。スクい。助けること。加勢。とどめる。禁ずる。

 

相=ショウ。ソウ。アイ。たがいに。手紙の文で、動詞に冠して、軽い敬意を表す語。大臣。ミる。人相や手相をみる。視察する。占う。かたち。すがた。容貌。顔つき。ようす。ありさま。たち。タスける。補助する。補佐役。選ぶ。送る。

失=シツ。ウシナう。なくす。見うしなう。逃がす。とりおとす。忘れる。死なせる。乱れる。ウせる。過失。あやまつ。しくじる。ちがう。イツ。=佚。なくなる。それる。

 

守=シュ。ス。シュウ。マモる。持ちこたえていく。防ぎまもる。防御する。身分・官職などをたいせつにする。見はる。番をする。保護する。つかさどる。マモり。防備。やくめ。みさお。守り札。おまもり。官名、漢代、一部の長官。モリ。まもり。こもり。子どものせわをすること。

 

門戸=門と戸と。門の二枚開きと一枚戸と。やしきの外への出入口と家から敷地内への出入口と。家の出入口。家がら。一派。

門戸=自分の流儀。

 

邪形=病の形。病のようす。

 

明解漢和辞典。明解国語辞典。漢方用語大辞典。新・東洋医学辞書ソフト。

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