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黄帝内経素問 玉版論要篇 第十五 第一節 訳

2011-11-18 09:26:43 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

黄帝内経素問 玉版論要篇 第十五

 

第一節

 

 黄帝問曰。余聞。揆度奇恆、所指不同。用之奈何。

 

 岐伯對曰。揆度者、度病之淺深也。奇恆者、言奇病也。請言道之至數。

五色脈變、揆度奇恆、道在於一。

神轉不回。回則不轉。乃失其機。

至數之要、迫近以微。著之玉版、命曰合玉機。

容色見上下左右。各在其要。

其色見淺者、湯液主治。十日已。

其見深者、必齊主治。二十一日已。

其見大深者、醪酒主治。百日已。

色夭面脱不治。百日盡已。

 

 

黄帝が問いて申されました

 余は揆度奇恒の揆度と奇恒は同じではないと聞いているが、如何(どう)なのであろうか。

 

岐伯が答えて申し上げました

 揆度は病の深浅をはかります。奇恒は奇病のことをいいます。生理的、病理的な主要な道理について申し上げます。

 顔色と脈状の変化は五臓に応じます、病の深浅と奇病についても道理は一に帰すべきものであります。

 人体の生理性徴候は、めぐるものであり、引きかえすことはありません。引きかえすようなことがあれば逆転するようになります。もし逆転するようなことがあれば、生理性徴候は失われてしまうのでございます。

 人体の生理的、病理的道理は重要であり身近に迫り、微妙なものであります。これを竹板状に記し、名づけて古の玉機に合するものというのであります。

 人の顔かたちは五臓と関係しています、この顔かたちの上下左右に表れます。その表れる部位と色を観察することにより、その(臓腑)重要(病理的変化)な存在をはかり知ることができるのです。

 其の色の表れるのが浅いものは、(病は軽症であり)湯液(おも湯)で主治し、凡そ十日で治るでしょう。

 其の色の表れるのが深いものは、(病はやや重いので)必斉(薬草のしぼり汁)で主治し、凡そ二十一日で治るでしょう。

 其の色の表れるのが大いに深いものは、(重症なので)醪酒(濁酒又は薬酒)で主治し凡そ百日で治るでしょう。

 其の色の表れるのが弱弱しいもので、面はやつれて生気がぬけて居るような病人は治ることはありません、百日治療しても匙を投げるようになり、死に至るのでございます。

 

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