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黄帝内経素問 移精變氣論篇 第十三 第一節 語句の意味1-2

2011-07-25 09:28:55 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄

黄帝内経素問 移精變氣論篇 第十三 第一節(13)

 

 黄帝問曰。余聞。古之治病、惟其移精變氣、可祝由而已。今世治病、毒藥治其内、鍼石治其外、或愈或不愈何也。 

岐伯對曰。往古、人居禽獸之、動作以避寒、陰居以避暑。内無眷之累、外無伸官之形。此恬憺之世、邪不能深入也。故毒藥不能治其内。鍼石不能治其外。故可移精祝由而已。當今之世不然。憂患縁其内、苦形傷其外。又失四時之從逆、寒暑之宜。賊風數至、虚邪朝夕。内至五藏骨髓、外傷空竅肌膚。所以小病必甚、大病必死。故祝由不能已也。

 

語句の意味12

 

移=うつる。場所が変る。

精=人体の構成と生命活動を維持する基本物質である。両親から受け継いだ精(先天の精)と毎日の飲食から得られる精(後天の精)がある。

 =ここでは精神。人の精神の意(鍼灸医学大系)

變=へん。改まる。移る。変化。変らせる。

 =裏表をひっくり返す意。つまり気分転換をさせることである。鍼灸医学大系

氣=体内を流れている栄養に富んだ精微物質で、たとえば水穀の気などをさす。

 =相手の気分。鍼灸医学大系

由=中国古代で祝をもって病者を治すもの、または祝説によって医事を行うものの職名。

  =古代の祝説病由の方法をもって疾病を治療するのを祝由と呼んだ。

祝説とは、顔を「鬼神之事」に能く通ずる様に化粧し、鬼神に災を消し難を免れ病人の疾病の苦痛の解除を祈禱するものである。

古代の階級制度の衛生機構の中には、祝由科あるいは呪噤科が多く設けられていた。

毒藥=薬草をドロドロになるまで煮た煎薬である。鍼灸医学大系

往古=むかし。

=間の正字。

動作=身体を動かす。鍼灸医学大系

内=心である。鍼灸医学大系

眷=かえりみる。

慕=ボ。したう。こいしく思う。むさぼる。

累=ルイ。かさなる。かかりあい。めいわく。

外=外部、つまり肉体にもの意。鍼灸医学大系

伸=まっすぐにのばすこと。鍼灸医学大系

伸=つかれて動けなくなる。まっすぐにする。

官=常に自由を束縛されている。鍼灸医学大系

説文では「仕(つかえる)なり。宀(うかんむり・やね)に従い臣に従う。会意」とある。鍼灸医学大系

官=カン。役人。おおやけ。官職。役人のしごと。耳・目・口・鼻などのはたらき。

伸宦=しんがん・あくびの意味。疲労していること。《素問移精変気論》「外に伸宦の形なし。」

伸官=呉崑の説「伸官とは、官位を追い求めること」。東洋学術出版社素問

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