ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今日は野鳥の話でも…

2020年04月22日 | 俳句

 納戸を整理していて、以前棚田のオーナーをしていたときのくず米が出てきました。恐らく鳥の餌にでもと思って、貰って帰ったものでしょう。そのまま忘れていたようで…

 それをこの何日間か庭に撒いていると、だんだん鳥が来るようになりました。でもちょっと時期が遅かったのかな。まあ、雀でもいいわと思ってのことですから…何でも来てくれさえすればいいんですよ。

 今のところ、カラス、スズメ、キジバト、ヒヨドリ、シロハラ、シジュウカラ、ヤマガラ…ああ、今日はツグミも来てました。ウグイスはいつも声ばかりですが…。

 よく餌台に餌を撒くと、それを待ちかねたように小鳥たちがやって来るという話を聞いたり、ブログなどで拝見したりするのですが、そうなるまでにはかなり根気がいるんでしょうね。

 以前野鳥の会に入っていたときには、巣箱やフィーダーを作って取り付けたりしたことはありますが、長続きせず、また、猫がいるからダメなんだわと、猫のせいにしたりして諦めたことがあります。昔は猫が2匹いて外に出していました。だから、いつも庭のどこかでひなたぼっこをしたりしていましたからね。今は1匹になって外に出さなくなりましたが、その代わり野良ちゃんが悠々と横切って行ったり、木の下などに居座っていたりしますもの。

 まあ、せっかくお米がありますので、それが無くなるまでは続けてみようと思っていますが、どうなることやら。それにしても小鳥たちの姿は見ているだけで心が癒やされます。特に今回のようなコロナ騒ぎで出かけられずにストレスが溜まったりしたときは…。

 かつてはいつも主人とあちらこちらの探鳥会へ参加しては、いろいろな珍しい鳥との出会いを愉しんでいました。写真を撮るのが趣味の方もたくさんいらっしゃいましたので、私はもっぱら見せていただくのが専門。退会してからは殆ど双眼鏡を持って出かけることもしなくなり…、主人も一緒で、フィールドスコープなんか今は埃を被っていますもの。まあ、お互いに似たもの夫婦なんで…ダメなんですよね。

 ということで、このところはもっぱら鳥のブロガーさんの写真を拝見しては、うわ~、スゴい!と感心したり、ヘエッなるほどと、勉強させて貰ったりして楽しんでいます。ありがとうございます。そのお礼といっては何ですが…エエッ、ちょっとおこがましいって、ハイ、ゴメンナサイ!

 でも、よろしければ私が以前「馬酔木」に寄稿した随筆がありますので、読んでいただけるとごっぽ~幸せます。(山口弁だよ~ん!)

 鳥の攻撃

 柿の若葉が日に輝いてきらきらと美しい、そんなある日の朝のことである。食卓に坐って、新聞を読んでいると、窓をコツ、コツと叩く音がする。きっとまた主人が庭に出て、何かを持って来てくれと云ってるのだろうと思いながらも、横着を決め込んですぐには新聞から目を離さずにいた。するとしつこく、それもだんだんと叩く音が大きくなって…

 仕方なく読むのを中断して、「何なの?」と、振り返って見ると、誰もいない。何だ、たいしたことじゃなかったんだと、また読み差しの新聞に目をやった。その途端にまたもやコツン、コツンと…

 「何?用があるんだったらちゃんと分かるように云ってよ…」と、庭に出ようと立ち上がった瞬間、目の前の窓ガラスに何かがぶっつかってきた。

 えーっ!じゃ先ほどからの音は主人じゃなく、これだったのかしらとよく見ると、それはなんとコゲラだった。まるで窓に見える私を目がけて突進して来るように何度も何度も来るのだ。びっくりしてしばらく見ていたが、はっと気がついて、「わー、カメラ、カメラ…」と、書斎に取りに行った。すると、主人はそこにいたので、「早く、早く、鳥よ…」と私が騒ぎたてると、ちょっとあきれた顔をしながらも、覗きに来た。

 コゲラは私達二人が室内から見ていることなど知ってか知らずか、ただひたすら窓に向かって突進してくる。それもだいたい同じような位置、そのうち嘴が折れるのではと思う程の強さである。

 よーし、今度窓にぶっつかった瞬間を撮ってやろうと、必死でシャッターをきったのだが、残念ながらどれにも全く鳥の姿はなかった。折角の貴重な証拠写真だったのにと思うと、悔しい。

 でも、なぜ?と不思議だった。その謎が解けたのは、間もなくのことである。

 ある日洗濯物を干し終わり、しばらくコゲラが来ていた柿の木を眺めていた。そして、攻撃していた窓の方を振り返って見て、ハッと気がついたのだ。最近の窓ガラスは二重になっているからか、それとも何らかの加工がしてあるからか、天気の良い日などは中が全く見えずに、反射して鏡の様になっているのである。だからその窓に見えていたのは私達ではなくて、真正面にあった大きな柿の木、そして、その幹に止まって餌を捕ろうとしている小鳥の姿…

 そうなんだ!コゲラは自分の姿を、我がテリトリーを荒らしに来た敵だと思って、必死に攻撃していたのだ。そう云えば、小鳥がバックミラーに写った自分の姿に求愛行動?をしていたという話も聞いたことがあるし…と納得した。だとすれば、これがもし我が子を守るためだったとすれば、その攻撃はこんなものではすまなかっただろうと容易に想像出来た。また、こんな小さな鳥でさえそうなのだから、カラスなどの大きな鳥に襲われて血を流したという話も頷けるというもの。鳥の最大の武器は飛ぶことにあるのだが、でも逃げきれない時や巣を守らねばならない時などは嘴が武器となるのだ。そして、その時はあらん限りの力を振り絞って反撃し、命がけで己が家族を守ろうとするのであろう。あの小さな可愛らしい嘴で…。そういえば、ヒッチコックの“鳥”という映画を見て、とても怖かったのを覚えている。でもあれはカラスの集団だったよな…

 しかし、鳥にはいつも教えられることが多い。今回もそうだ。何度も何度も諦めずにぶっつかってくる鳥の一途さを見て、こんな小さな鳥でさえこれ程必死になるのだから、私達もどんなことであろうともっと全力でぶっつからねばと思った。今日はこのコゲラのお陰で、いろいろなことを想像したり、考えさせられたりして、楽しい有意義なひと時が過ごせてよかった。

 しばらく経ったある日、またもや窓をコツ、コツと叩く音…わあ、今度こそはと、傍のカメラに手をやって振り向いた。するとそこにいたのは…主人だった。

 写真は、ウィキペディアよりお借りしました。コゲラは、キツツキ目キツツキ科に分類される鳥類の一種。全長15㎝で、スズメと同じくらいの大きさ。日本に生息するキツツキとしては最も小さく、雄より雌がやや大きいです。

 俳句では、「小啄木鳥」と書いて、赤啄木鳥(あかげら)・青啄木鳥(あおげら)・熊啄木鳥(くまげら)などとひっくるめて、「啄木鳥」(読みは〝きつつき〟でも〝けら〟でもいい)として、秋の季語になっています。

 〝きつつき〟といえば、水原秋櫻子先生の〈啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々〉という名句があります。

「コゲラ」の画像検索結果

 ここまで読んで下さった方、有難うございました。こんなに小さな鳥たちでも〝生きる〟ためには本当に必死なんですね。私たちも今はコロナウイルスに負けないように命がけで闘いましょう…ちょっと大げさでしたかしら? でもそのくらいの覚悟を持たないといけないような気がします。お互いにがんばりましょう。

 


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2 コメント

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感謝 (ころころ)
2020-04-24 18:45:10
ちわきさん、昨日はご指摘ありがとうございました

今後も拙いブログにご指導頂けますようにお願いします
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Unknown (ちわき)
2020-04-24 19:44:33
ころころさん、わざわざコメント有難うございます。
今回のは〝杜若〟でしたね。白の杜若は初めて見ました。今回の一枚目がなんだか花菖蒲っぽく感じましたが…失礼!花だけを見るとアヤメとカキツバタ、それにショウブと写真だけで見分けるのはなかなか難しいですよね。
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