ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝きらら俳句教室〟令和3年度第2回目で~す!

2021年05月17日 | 俳句

  今年の梅雨入りは、例年に比べると全国的に随分と早いようですが、これが今後はどのように影響していくのでしょうか。とっても気がかりなんですが…。

 今年の梅雨一番乗りは沖縄・奄美地方で5月5日。11日には、平年より19日も早い九州南部。15日の九州北部・中国・四国地方の梅雨入りも、九州北部では平年より20日、中国地方では平年より22日も早い。四国地方では、統計史上最も早い梅雨入りだったんですって。

 更に昨日は近畿・東海地方で発表され、近畿地方も観測史上最も早く、東海地方は1963年に次ぐ2番目の早さとか。

 このように、どこもかしこも史上初とか〇十年ぶりだとか…。こういう年の梅雨の状況を調べてみると、梅雨前線の活動が活発になりやすく、また、全国的に統計上梅雨入りが早まった場合は、比較的梅雨の期間が長くなる傾向があるんだそうです。そのため2021年の梅雨は、平年の梅雨の期間と比べて長くなる地域が多くなるかもしれませんよですって。

 このような異常は梅雨だけに限ったことではないでしょう。結局は地球温暖化によるものといっていいのかも。そして、この異常気象による動植物の生育状態も今までのようには出来なくなっていって、いろんなことが変ってゆかざるを得ないのですね。古来地球上の生きものたちはそういう環境の変化に順応して生き延びてきたのですから。私たち人間もそれに合わせて変わっていくしか生きる道はないということでしょうか。

 今回の新型コロナウイルスに於いても然り、また毎年のように起きている集中豪雨や台風などの自然災害でも…。もしかしたらこの地球上に溜まりまくった積年の汚れをここで一掃し、リセットしようとしているのでは…と考えてもおかしくないかな?なんて…思ったり…。だったらもっと謙虚に自己反省し、自然と共生して生きるように、日々献身的に生きていかねばと考えるこの頃なんですよ。

 さて、土曜日は令和3年度の〝きらら俳句教室〟第2回目でした。

 やっぱりおかしい!昨年はあれだけ連勝を続けてきた〝晴れ〟が、この日も朝から雨。ただ救いだったのは、吟行に出掛ける10時頃には傘をささなくてもいいぐらいになっていました。では…さあミニ吟行へ出発。

 この日は欠席が多くて、11名の参加。久し振りに外へ出ると、雨後の新緑が美しくて眼が洗われるよう。少し歩き始めると誰かが、〝去年はこれほどトベラ(海桐)の花が付いていませんでしたよね〟という。本当に周遊散策路はどこもかしこもトベラとシャリンバイ(車輪梅)の花盛りでした。

 今回初めて教えて貰った花が、〝ニラバラン〟…絶滅危惧種に指定されている10センチ足らずの小さなラン科の花です。葉がニラに似てるからだと、レンジャーのIさんの作ってくれたパンフに。他には、〝ホオジロ〟〝オオヨシキリ〟〝セッカ〟などの夏鳥。また、〝スダジイ〟や〝ムスジイトトンボ〟〝ギンヤンマ〟など。

 写真は、①ニラバラン…ピンぼけでゴメンナサイ! ②③トベラ ④⑤シャリンバイ(これは季語になっていません) ⑥花茨(はないばら) ⑦マンテマ(これも季語になっていません) ⑧⑨都草 ⑩生まれたばかりの蜘蛛の子…これもピンぼけですが、夏の季語です。

 そこでちょっとミニ俳句講座です…スダジイなどは〝椎の花〟で、ムスジイトトンボは〝糸蜻蛉〟で詠み、それぞれ夏の季語。しかし、ギンヤンマなどの蜻蛉類は秋なので、夏には〝蜻蛉生る〟という羽化したばかりの蜻蛉として詠みましょう。

 すると、質問が出ました。この蘆原は季語ですかと。難しい質問ですね。夏はいろいろな草木が茂りますので〝茂(しげり)〟や〝茂み〟〝茂る〟だけで季語になります。だから〝蘆茂る〟や〝青蘆〟が夏の季語になって、〝蘆原〟だけだと秋の季語になります。ただ、これは〝蘆の花〟の傍題ですので、夏なら〝青蘆原〟と言えばいいのです。

 ちなみに、『ホトトギス俳句季題便覧』には、春は〝蘆の角〟、夏に〝青蘆〟、秋に〝蘆の花〟、冬に〝枯蘆〟とあるが、単に〝蘆〟というと秋季になる…と。

 今回は吟行に出る前に、梅雨入りの前のこのような雨がちの天気を、〝走り梅雨〟や〝迎へ梅雨〟などと詠むんですよと話したものですから、その季語が使われていました。ところが、家に帰ったらもう梅雨入りしたというニュース、…これは後の祭りでした。こんなことも初めてのことかしら。

 今度は面白いことを一つ…これも今回初めて知ったこと。蘆原ではいま〝ヨシキリ〟の繁殖真っ最中。ギョギョシ、ギョギョシとうるさいこと!その鳴き声を聞きながらビオトープの方へ行くと、近くの木のてっぺんでも鳴いているヨシキリがいました。

 〝ヘエッ、ヨシキリって蘆の中で鳴くとばかり思っていたけど、あんな高い所で鳴くのもいるんですね〟と言うと、〝あれは自分のテリトリーを持てなくて蘆原を追い出され、それで叫んで訴えているんですよ〟と。(笑) ウワッ、弱いものは野鳥の世界でも生きていくのが大変なんですね。カワイソウ!

 また新しいことを学んで、自然の営みの厳しさを知ることができました。感謝です!

 今回の最高点句は〈湖の水面打ちゆく走り梅雨〉で、新人のSさんの句。次点句も新人のFさんの〈風渡る葦の青さや行行子〉でした。まあ、問題点は多少ありますが、大目に見て…結構!結構!

 雨は吟行の帰り道でザーザーと降り出しましたが、急いで戻って何とか無事にクリア。午後からはまた宇部馬酔木句会でしたが、室内ですのでOK!です。 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (ミルク)
2021-05-18 22:43:21
こんばんは~。
新人さんたち 最高得点を頂いて、励みになりましたね♪
ちわき先生も、楽しみなことでしょう。
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Unknown (ちわき)
2021-05-19 06:38:52
ミルクさん、コメントありがとうございます。
何だか忙しそうですね。
体をいたわりながら…励んで下さい。
俳句ってベテランが上手と限らないところがいいんです。
特に吟行のその場で詠むという時はあまり違いが出ません。
感性が大きく左右するかしら…
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