ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

二俣瀬の文化祭で~す。

2019年11月17日 | 俳句

 今日は晴れ時々曇り…宇部の最高気温は18度と。日に日に冬らしく…というよりまだ「小春」ですから、昼間は凌ぎ易いんですが、夜になるとやっぱり寒さがこたえるようになりました。

 昨日より我が家の大きな榎(えのき)と楠(くすのき)を伐採してもらっています。だから、車の出入りが出来ずに困るのですが、以前の一番大きなクロガネモチを伐ったときはもっと大変でした…

 主人は先々のことを考えて決断したことなので、気持ちはよく分かるのですが、私はその木の無惨な姿を見ると何だか申し分けなくて…だって大木にはそれぞれの木の精が宿っているような気がしてならないからなんです。春には芽を出し、夏には葉を茂らせて、秋にははらはらと木の葉を散らし、冬の北風には裸になって耐えている…それはやっぱり〝生きている〟からでしょう。それを人間の勝手でむげに…ゴメンナサイ!許してくださいと、こころで叫んでしまいます。

 今日も帰ってみると、全部伐られて家がスッポンポンになり、何とも寒々として見えます。この土地を買ったのは、この木たちが気に入って買ったはずなんですが…本当に昔は小さな森のようなところだったんですよ。もう、何にもなくなって…寂しい。ウエ~ン…

 でも、私たちが歳を取って年々弱っていくのに、木は反対に益々大きく枝を伸ばして成長していき、全く手に負えなくなったらと…それはよ~く分かっているんですけどね。

 さて、午後は二俣瀬の文化祭へ。昨日展示した作品の撤収もありますが、バザーのうどんやおでん、お寿司など、いつも遅く行くので食べたことがなくて、それで早めに行きました。おいしかったですよ!

 また、この地区は宇部市のはずれなので農家が多く、他所の文化祭にはない〝農産物品評会〟などというのもあるんですよ。最後はそれを販売するのですが、朝から入札というのがあり、昼頃行ってもみんな売約済みの札が貼ってあります。だからいつもただ眺めるだけで、残念なんですが、…

 今年は目当ての里芋がなかったと、俳句教室の仲間も悔しがっていましたが、ナント…品評会には出さずに〝里芋のつかみ取り〟というのに全部出してありました。それも両手に一杯ですからね…値段は被災地への義援金として200円でした。これはお得!もちろん買いました。ないといって悔しがっていた仲間に教えると、残念ながらもうなかったそうな。

 この教室は人数が一番少なくて寂しいのですが、でも展示はなかなかよかったですよ。下の写真のように、句に合う〝徳利と盃〟を用意したりして…、いろいろ工夫を凝らしていました。句は〈今年酒据えて龍馬を語りたし〉です。

 私も色紙2枚と短冊1枚を展示しました。句は、短冊が〈花浴びて七百段はまだ半ば〉で、色紙は〈矛杉の月をかかげて祭果つ〉と〈三寸の仏に出合ひ磴涼し〉です。俳画は〝剣玉〟と〝紫陽花〟でした。エヘッ…

 その他の展示などの中に、なかなかステキなものがありましたので…田舎なのでさすがに自然が豊かですよ。

 ①〝秋を活ける〟 ②サルトリイバラのリース ③老爺柿(ろうやがき) ※老爺柿は中国原産の柿で、老鴉柿とも書かれます。食用ではなく、観賞用として人気がある柿で、雄雌異株なので両方が無いと結実しません。可愛い実が付くので盆栽などの題材としても人気が高い木です。 ④⑤サネカズラの実(ビナンカズラともいう)⑥アマランサス (紐鶏頭) ※アマランサスはハゲイトウの仲間で、ヒユ科ヒユ属の一年草。中南米の熱帯高地では歴史の古い栽培植物で、 穀物および野菜として利用されてきたんだそうです。

 

 


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2 コメント

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文化 (風の盆)
2019-11-18 17:34:29
>矛杉の月をかかげて祭果つ
>三寸の仏に出合ひ磴涼し
難しいな
知らない事には情景が浮かばないんだな
メクラも眼が見えない人も、最初から生まれた時から眼が見えないと、情景が想像できないだろうな

樹木は楡家の人々のように、自分の敷地にあれば大きくなっても自己責任であろうが、枝は外に向かう
まして葉は風に乗って他人の敷地に舞う

反面やっかいなものだな
伐採は大変なものだな

昔は樵という職業があった
今でも樹木を伐採する専門家がいるがな

今の時期は文化祭が華やかだな
文化、文明も明治期に海の向こうから来た言葉だな
または、日本人が作った翻訳した言葉であろう

文化とはよい響きがあるな
ましてや、文化の日とは、知恵者はいるな

この国の憲法は戦前の教訓を得て、戦後、15年戦争後に作られた
昭和21年11月3日に公布された
この日は日曜日なんだな
当時の占領国とわが国の支配者が鍔迫り合いを連想するな
半年後に施行されるが、当時は2月11日に公布あるいは施行したかったと
しかし間に合わないんだな
そして最後の切り札だろうな11月3日に公布したと
この日は天長節あるいは明治節だったな

文化の日とは、まことに上手く命名したな
知恵者はいるんだな

>辞書に落ち着いた人生の晩年にたとえていうと書いてありましたが
新説だな
小春の「小」は謙遜もあるが強調もあるんだな
小京都、小生意気、小粋とか強調で使うことが多い
日和とは永井荷風が日和下駄を描いたが・・・

日和見主義もあるな
若い頃、ヒヨルなと使われたが、まあ妥協だろうな
小春日和とはやはり明治の知識人が作ったのかも知れない

キリスト教はカソリックが主流だったが、宗教改革でプロテスタントが現れた
カソリックは堕落したな
しかし新教徒は産業革命とか経済、哲学、知識に影響を与えた。日本に布教に来たカソリックは不思議なほど精錬であったとか
明治期の知識人に大いに影響を与えた
教育界もそうだな
何とか学院大学などはクリスチャンだな

https://www.alexander-es.com/practice21.html
インデアン サマ-については説得力があるな
作者は知らないが、納得できるな

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Unknown (ちわき)
2019-11-18 22:32:11
インデアンサマー…拝見しました。ありがとうございます。やはり日本とは風土が違うからなんですね…でも、日本でも雪が多いところでの〝小春日和〟というのはどんな感じで言われるんでしょうか?こちらではめったに雪が降りませんし、そもそも〝小春〟とは、陰暦10月の異称ですから、その1ヶ月の間で穏やかな日和を俳句では〝小春日和〟として読みます。だから、どんなに暖かくて気持ちのよい日であっても、陰暦11月や12月にはもう使いません。そういう時は〝冬うらら〟とか寒中なら〝四温〟や〝四温日和〟とかで表現しています。
状景が浮かばない…残念ですね。
どこかの神社の大きな一本杉に月がかかっている。あのむんむんするような祭も終って、今は人気も無くしいんと静まり返って、ただ月の光だけが皓々と…。季語は「祭」で、夏なんですよ。
小さな仏、手作りの童子仏でしたが、磴(寺の石段)に並べてあって、その可愛らしさに、登ってきた暑さもつい忘れてしまうほどだったわ…と。これは「涼し」が夏の季語で、尾道の寺で詠んだ句です。
風の盆さんはおいくつ?天長節とか明治節とか…私は言葉は知っていますが、実感がありません。やはり〝文化の日〟が馴染みますが、あまり憲法とは繋がりません。憲法のことなら5月3日の「憲法記念日」の方がピンときますものね。
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