ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

初めての〝句会ライブ〟

2019年05月12日 | 俳句

 今日も晴天で暑い日でしたが、私は、あのプレバトで有名な夏井いつきさんの〝句会ライブ〟なるものへ初めて行って来ました。

 周南市文化会館で、13持30分開場の14時開始。以前ある句会で行ってみたいという話が出て、それで希望した6人で参加しました。

 宇部を10時30分出発。ちょっと早いかなとは思ったのですが、時間的に向こうで昼食をとった方がいいだろうということでそうなりました。でも、結果的にはそれが正解! 12時前に到着し、すぐ車を駐車場に置いて、近くのレストランへ。ところが、どこも昼時で時間待ち、結局20、30分ほどは待たされました。食後に戻ってきたら駐車場はもう満車。ヨカッタ! 席は指定席でしたから心配はなし…と、トイレに行くと今度はそこも長蛇の列。久し振りに並ぶという…都会並みの経験をしました。

 さあ、始まりです。大きな舞台にたった一人で…おしゃべりは彼女の独壇場!マイク1本で聴衆を笑いの渦に引き込んでいくのもさすがお手の物です。テレビで観ている通りの〝切れのいいトーク〟で、約1500人を相手にポンポンと言いたい放題!(笑)それが面白くってみなさん観に来ているのでしょうからね。いつきさんが〝俳句している人〟と聞くので、並んだ6人が手を挙げたら、すかさず〝あそこは句会でまとまって来たんだね〟と、ズバリ言われてしまいました。この広い会場でですよ。

 前半は殆どいつきさん一人のトークで終り。後半はいよいよ句会です。

 実は出がけに主人が、電子辞書を貸してくれと言うので、〝なんで?〟と見ると、句帳なども持っていこうとしているんですよ。〝エエッ、俳句作るの?〟と聞くと、〝知らんけど、句会じゃろ~。だったら…〟と。参りました!私なんかよりズーッと俳人たる心構えができていてビックリです。そこで、ちょっとネットで調べてみると、やはりその場で一句は詠むらしい。

 兼題ならぬテーマが二つ出されて、そのどちらかを五分間で詠んで投句するんです。今回のテーマは〝なんと!〟と〝なんで?〟でした。この言葉を詠み込めということではなく、そのテーマにそった内容ならOKということ。

 驚くのはその後ですよ。殆どの人が投句していましたから、1000句以上はあったんでしょうが、その句を休憩の10分間で選句されたんです。まあマネージャーで俳人でもあるというご主人が手伝ってということですが…。それでも大したもんです!

 後半の開始は、それらの句の中からいつきさんが選んだ句の紹介。まあ概して〝おもしろい句〟や〝目新しい句〟でしたね。そりゃあ、可もなく不可もない句なんておもしろくもなんともありませんものね。また、〝デキた句〟もつまらないし…。こういう大舞台では目立つ話題性のあるものがいい。だから、俳句的な目でみてはいけないんですよ。〝ことばの遊び〟と思わなくては…。

 もちろん投句する前に、「俳句を作ろう!虎の巻」のパンフの解説があって、句の作り方の手ほどきもありました。それは〝「五音の季語」+「季語とは関係のない十二音のフレーズ(俳句のタネ)」〟という「取り合せの型」のコツでした。

 さて、どんな句が取上げられたかは笑って覚えていませんが、最後に特選の7句はステージのスクリーンに写し出されましたので、よく分かりました。また、その7句から1位を選ぶのは会場の拍手でと。拍手の一番多かった、次の句が1位に輝きました。しかし、まだ作者は名乗らずに、いろいろな意見を…そう、選評するのです。

 1位の句は最初ちょっと?と思いましたが、その後の選評を聞いて、私もナルホドと1位に推した句です。

  夏を待つくるくるポコポコする吾子を

 どうです?この句は良いも悪いも〈くるくるポコポコ〉というオノマトペにありますね。それをどう受け取るかと言うこと。〝胎児がお腹の中でくるくるしたりポコポコしたりする…もうすぐ生まれてくるわが子を待っている母〟の、その喜びと期待が込められていると。いつきさんも〝選評がいいですね~。1位になったらこの選評のお陰かも…〟と。ホントにそうですね。意味が分らなければ取りようがないんですもの。

 最後の見せ場…これが最高でした。講評が終ると作者が立って紹介されるのですが、この句の作者、まさに妊婦でした。ご主人と二人で舞台に上がり賞品の授与。いつきさんも彼女の大きなお腹に触らせてもらって…お祝いを!事前に用意されたものではないだけに、感動です!

 これが俳句ですね。たった5分でも〝生きている実感〟が詠めるということ。要するに〝たかが俳句〟〝されど俳句〟、素晴らしいです!

 もう一つ序でに、いつきさんも言っておられましたよ。俳句をすれば脳の血流が増えて、認知症の予防になると。それも自分のようなプロの俳人が詠んだ時でもど素人が全く〝才能なし〟の句を詠んだ時でも、血流は同じに増えるんですって。だから上手いとか下手とかは関係ないと。さあ、皆さん恐れずに俳句を詠みましょう!認知症予防にね。

 写真は、ライブが終って周南市文化会館を出る時。ああ、会場内をまた撮り忘れました。ゴメンナサイ!その会館の前に設置されていた彫刻。日本の代表的な彫刻家・佐藤忠良の〝緑〟です。この人の作品は宇部にもあるわよねと、みんなでしげしげと眺めていたら、通りかかった老婦人が〝このモデル私の姪なのよ〟と。〝山口の方ですか?おいくつぐらい…〟〝この子も彫刻家で、今はもう70ぐらいになるわ〟と。調べたらありました。笹戸千津子さん。日本の彫刻家で山口県出身。東京造形大学美術学科彫刻専攻卒業。同大学彫刻研究室修了。東京造形大学は彫刻家の佐藤忠良らが創設に尽力した大学であり、彼女はその一期生だった。その関係もあり、佐藤忠良のモデルを三十年あまり務めたんですって。

 

 

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2 コメント

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おはようございます (ミルク)
2019-05-14 07:00:07
とても、楽しく読ませて頂きました。
俳句は書いたことも、考えたこともなかったのですが
夏井さんの、プレバトを最近知りまして、面白い先生だな。
ボケ防止に良いんだなぁと、考えてみようかしら~
単純人間ですね(笑)難しくてただ、575にしてみるだけです。
季語も何も無く(汗)考えることが認認知症予防なら・・・それでもいいか!です。
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Unknown (ちわき)
2019-05-15 09:42:33
ミルクさんコメント有り難うございま~す!
昨日は夜まで忙しくて返信遅くなってゴメンナサイ。
是非俳句詠んでみて下さい。難しいという先入観をはずせばナントいうことありませんよ。小学生でも作るんですから…。
季語は後から付いてくるものとして、まずは五七五のリズムを身に着けること。
ミルクさんは詩を書いていらっしゃるから絶対すぐに上手になると思いますよ。
ガンバッテ!
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