ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

吟行会③其中庵と句会

2018年03月12日 | 俳句

 今日は12日、昨日はあの忘れもしない〝東日本大震災〟の起こった3月11日でしたね~。

 もう7年目…被災地では新しい街づくりが進み、災害公営住宅の建設も計画の9割を超え、住まい再建に向けた復興の進展で、震災直後47万人いた避難者は、約7万3000人まで減ったそうです。しかし、このうちの約5万人は東京電力福島第一原発事故が起きた福島県の避難者だと。ということは原発事故の被害者にとっては未だに復興の目処が立っていないということになるのですよ…。原発に関してはニュースを見ても他人事ではなく本当に不安です。

 また、どんなに物質的復興が進んで暮しにも不安がなくなったとしても、精神的な打撃の修復は、果たしてどれほどできたでしょうか?我が子を、妻を、夫を、父を、母を、兄弟を…そういうかけがえのない人々を亡くされた方々は、どんなになったとしても心の傷は死ぬまで癒えることはないでしょう。だから私にはこころから一緒に〝合掌〟することしかできません。でも頑張って下さいね。

 吟行会の最後は、山頭火が昭和7年(1932)9月20日から昭和13年(1938)の秋ごろまで住んでいた旧小郡町の〝其中庵〟です。ここの説明は、昨年の4月13日のブログ〝花の雨の吟行会ー「其中庵」〟で御覧下さい。この時は〝オゴオリザクラ〟が満開でしたが、今回は裏山の梅林が満開でした。

 この日はとにかくお天気が良くて、見学した人たちは四阿に腰掛けてみな真剣に作句です。人数が多いので投句は3句。無料休憩所がありますので、先ずそこでお弁当を食べて、13時過ぎから句会に入りました。しめて48句、初心者が多いので10句選です。最高点句は〈梅の香へ庵の裏木戸開け放つ〉2位〈辻ごとの山頭火の句春うらら〉3位〈春障子鴨居に掛かる袈裟褪せて〉4位〈放浪の果ての庵や落椿〉と〈好きなだけ空に伸びたる野梅かな〉でした。

 まだ1年足らずの人やもう4,5年になる人などもいて、皆さんそれぞれに収穫のあった句会だったようです。4時30分終了、後片付けを済ませて、また車に分乗し出発地へ戻って、5時30分ごろ解散しました。

 


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