ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝きらら俳句教室〟第8回目で~す!

2020年12月27日 | 俳句

 今日は昼頃から雨が降り出したというのに全く気がつかず、家の中で…さて何をしていたのでしょう?

 最近はご飯を食べるとすぐに睡くなって、炬燵でゴロリと…そうするとあっと言う間に夕方になってしまいます。雨が降っていたのと暖房の部屋にいたのですから寒さは感じませんでしたが…。とにかく最近はいつも眠たい!夜もしっかり寝てるんですけど、まるで眠り病にかかったみたいで、我ながら大丈夫かしらと思うこの頃なんですよ。

 さて昨日は、第3週の土曜日が変更になっての〝きらら俳句教室〟第8回目でした。当然お天気はよかったですよ。(笑) 公園のビジターセンターに着くと、まだクリスマスの大きなリースが飾ってあり、それが迎えてくれました。

 いつものごとく9時30分より開始。きらら浜自然観察公園のレンジャーで司会のNさんが〝今年最後の俳句教室になりました…〟と感慨深げに挨拶…参加は12名でした。

 最初の講話では〝霜〟についてのこと。〝霜だけで冬の季語なんですが、今日のように霜がたくさん降りて真っ白になっているような朝は、「大霜(おおしも)」とか「強霜(つよしも)」と言いますよ〟と。

 〝また、霜の強い日はとても天気がよいと言われていますので、そういうときは「霜晴(しもばれ)」や「霜日和(しもびより)」という季語で詠みます。さしづめ今日はそう詠んでもいいですね〟とも。

  空色の山は上総(かずさ)か霜日和  小林一茶

  霜晴の山々空を広げけり      茨木和生

 Nさんが、今月は特別変わったものがなく、先月と代わり映えしませんがと言って、作って下さったプリント…殆ど鳥でした。〝ズグロカモメ〟〝ツグミ〟〝シロハラ〟〝メジロ〟の他にカモ類など。今淡水池には約400羽の水鳥が来ていますと。鵜も2年前から来るようになったとも…。

 鵜にはカワウとウミウがいて、鵜飼いの鵜はウミウを使うということは知っていましたが…。頭が白いのは年を取ったからなんだわと思っていましたら(笑)、それは繁殖時にそうなるのだそうです。〝同じように見えますが、やや小さい方がカワウで、日に照らされると羽の色は茶褐色の光沢。ウミウも黒く見えますが、よく見ると暗緑色の光沢なんですよ〟などとNさんから教えてもらってよく分りました。今までは海にいればウミウ、川にいればカワウと単純に判定していましたが、そうとは限らないのだと…全く単細胞でしょ。アハハ…

 カモ類は、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、オオバン、カンムリカイツブリ、カイツブリなど、など。ミコアイサも雌は来てるとも…

 いつものコースを巡ってセンターへ帰る途中で、Nさんが〝どんぐりなどを食べに陸に上がっている鴨もいますよ…〟と話していたら、行く先の道路をマガモが横切ってちょこちょこと…。写真を撮ろうと近づくと、いるわ、いるわ。しかし、林の中からゾロゾロと出てきたかと思うと、あっと言う間に池の方へ行って、逃げられてしまいました。残念!この写真、本当はこの先にマガモが写っていた筈なんですが…いないですね。(笑)

 植物で見られるものは殆ど無く、せいぜいトベラの実が弾けてその殻だけがまるで枯れた花のように開いていました。

それで、今回出た季語は、「水鳥」「浮寝鳥」「鴨」で半分が占められていました。他には「霜日和」「霜」「寒風」「枯葦原」「楪(ゆずりは)」など。

 面白かったのは、Nさんが、耳を澄ますとパチッパチッという音が葦原の中から聞こえると言うので、みんなで聞いたんです。何の音かは分からないが、確かに枯れた葦が鳴っているんですね。ヘエッ!ですよ。そうしたら今度は、その葦原の枯れた穂に次々と小鳥が飛んできては葦を啄んでいます。もう実などは何もないから茎にいる虫を捕ってるのだろうとは、Nさん…。よく見ればメジロの大群でした。柿の木や梅の木などにたくさん来ているのは見たことがありましたが、まるで稲雀のような感じのこんなメジロを見るのは初めてでした。

 それでこの場面を詠んだKさんの〈ちらほらとよし原の中冬めじろ〉という句が今回の最高点句でした。このように、吟行して印象に残った場面を即座に詠むと、みんな同じものを見ていますので、共感者が多いのですよ。これが吟行の良いところでもあり、反面欠点にもなりますが…

 この句、よく分って素直でいい句です。が、「冬めじろ」はちょっといただけませんね。何にでも季節を付ければ季語になると思い込むのはよくありませんからね。ここは「冬のめじろ」といいましょう。「めじろ」はいつでもいる留鳥ですが、季語としては夏なんです。そこでこの句は〈葦原をそこここ冬のめじろかな〉と添削しました。また、〈ちらほら〉より〈そこここ〉の方がめじろの数が多いように感じられるでしょう。同点のもう1句は〈(うみ)を蹴る助走のしぶき霜日和〉という、Mさんの句でした。「水鳥」や「鴨」と言わずにそれを感じさせて、季重ねを防ぐという技…お見事!でした。

 写真はどれもイマイチで…私のスマホでは、いや腕ではこれが限度なんです。スミマセン!  


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そんな〝屁理屈〟こねないで! | トップ | 恒例の〝牡蠣パーティー〟や... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
霜の種類 (ミルク)
2020-12-28 07:38:03
おはようございます。
霜と一口にいいますが、色々な霜があるのですね~。
今朝は雪はないですが、車の窓などにびっしりと強霜でしょうか。
ここで、色々鑑賞させて頂き、俳句にも少し関心が向いてきました♪
添削を拝見しますと、なるほど!と納得します。

今年は、お付き合い下さってありがとうございました。
お互いにコロナに気をつけて、来年のコロナの収束を 願うことにしましょう。
ちわきさんの、益々のご活躍も願っています。
返信する
Unknown (ちわき)
2020-12-28 23:41:58
ミルクさん、こんばんは!
コメント…今年最後?かな、有り難うございます。
何があろうと、何が起ろうと、時の流れは止まることはありません。夜が来れば、必ず朝が来ることを私たち…特に長く生きてきた人間はみ~んな知ってるんですが…。
なのに気が滅入るんですね。
入院していたとき夜の長かったこと…経験あるでしょう?毎日夜の来るのが怖かったですが。
今の方がまだましかしら…
今年はコロナだけでなく私個人にとっても厄年だったのかも。
来年は少しは明るいものにしたいのですが…頑張りましょう。よろしくね。
返信する

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事