ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

小野田吟行〝竜王山〟

2019年11月21日 | 俳句

 今日もいい天気で、あの歌舞伎の三人吉三じゃないけれど、〝こいつぁ朝から縁起がいい…〟という気分でした。

 実は今朝見かけない番号の電話を、??と思って出てみると、〝先生、ありがとうございます!市の芸術祭で…〟〝エッ、何か賞を貰ったの?〟〝はい、まちじゅうアートの部で特別賞を頂きました。〟と、ウレシイ報せでした。昨日も吟行会に参加している人から受賞の報せがあったと、聞いたばかり…〝オメデトウ!〟ヨカッタ、よかった!

 電話の彼女は他のところへも応募していて、そこでも佳作を貰いましたと。〝なぜ教室の時言わなかったの?〟〝言おうかと思ったんですが、ちょっと恥ずかしくって…〟なんて、奥ゆかしい! いいことはどんどん教えてよね!

 先日、市の芸術祭の俳句の選考会は終ったんですが、作者名は知らされていませんので、分からなかったのです。本人はもちろんのこと、私も生徒さん達の結果がいいとウレシイですよ!これで、今度の24日の〝俳句の集い〟が楽しみになりました。ヤッター!

 さて、昨日の吟行のつづき…〝竜王山〟へ行きましょうか。

 この山陽小野田市のランドマークでもある竜王山は、瀬戸内海に面し、高さ135.69メートルの山です。360度の展望に恵まれて、山陽小野田市、宇部市の市街地はもとより、関門橋や四国、九州、国東半島が一望できます。自動車登山道、歩行者登山道、フィールドアスレチック、パーゴラ、広場、園路、モミジ谷などが整備され、展望台も設置されていますし、また約10,000本の桜のほか、つつじや紅葉など約5,500本が植栽されていて、八大竜王宮、子持御前、耳観音などの人文遺跡もあります。毎年春には、さくらまつりが開催されますし、また、中腹には100サイトを備えたオートキャンプ場もあるんです。

 「せとうち夢海道50景」にも選ばれていますし、初夏には珍しいヒメボタルが幻想的に輝きます。また、秋には「旅する蝶」の名で親しまれているアサギマダラがたくさん飛来し、県内でも有数の豊富な山野草のある山で、季節毎にはその観察会なども開かれているようです。桜の時は駐車場が少ないので、なかなか見に来られないのですが、一山がピンク色に染まってそれはそれはキレイなんですよ。

 山頂下の駐車場には、金毘羅宮の石の祠があります。

 頂上には展望台と烽火台がありました。展望台に上がると四方が見渡せて、1枚目は宇部市街を、2枚目は周防灘から関門海峡を…。関門橋も見えましたし、国東半島も…

 山頂を下るときにお地蔵様と亀の墓がありました。そのいわれも…

 少し下ると耳観音があって、行ったことのない人が多かったので、そこに寄りました。深さ3m、広さ2mあまりの垂直の土窟があり、土窟の形状が耳の穴の形に似ていることから大事にされ、いつしか聖観音を祀って、小堂が建てられ、「耳観音」と呼ばれるようになったんですって。読経・祈念して土窟に入り、土窟内を清掃すれば耳病が治ると伝えられ、現在でも耳観音を訪れる人は後を絶たないそうです。私は以前に土窟入ったことがありましたので、今回は主人が代表で入って見てきましたが、暗くて写真が撮れなかったと。入口に比べて中は意外と広かったような気がします。

 耳観音の境内に木瓜(ぼけ)の返り花が咲いていました。やはり〝ボケ〟なので、ぼけてますね。下のは〝ヒメヒサカキ〟の花です。

  まだ少し時間がありましたので、近くの小さな刈屋漁港へも。こじんまりとしたいい漁港ですよ。

  その後、昼食と句会の会場がある「きらら交流館」へ、12時に着きました。この交流館のある「きららビーチ焼野」は、海水浴やマリンスポーツ場として市内外の人に親しまれ、「日本の夕日100選」にも選ばれているビュースポットなんです。この日は17時8分が日没で、見ることは出来ませんが、今度また見に来たいと思っています。実は竜王山からの夜景は、「日本の夜景100選」「日本夜景遺産」に認定されているんですよ。

 今回は人数が少ないので、5句投句の計35句を特選1句並線6句選で行いました。やはり吟行すればそれなりの句は作れます。良い悪いは抜きにして、先ずはたくさん詠む習慣をつけることが上達の秘訣ですね。さあ、みなさん、ガンバリまっしょ!

 

 


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2 コメント

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Unknown (ちわき)
2019-11-23 22:06:44
「アートの部」での投句作品へ特別賞を…というのは、ビエンナーレの開催時だけに出す賞ですからそういう言い方になったのでしょう。もちろん私は選者ですが、誰の作品かは分かりませんので。
秋櫻子は、神田の生れでちゃきちゃきの江戸っ子だったんですよ…江戸っ子は〝宵越しの銭は持たぬ〟なんですよね。秋櫻子先生はどうだったのか知りませんけど、長男の春郎先生はお金にはとてもキレイな方でしたね。それに優しくて大好きでした。
でも〝清濁併せのむぐらいなら呑まない…〟と、秋櫻子先生はとても潔癖なところがあって、まあ、誰にでも良い面と悪い面は持っているんでしょうが…
自分にとってだけ良い人にいいのは当り前、どんな時でもどんな人にでも公明正大に…そんな人いるかしら?いると信じたいですが…。風の盆さんは?
軽井沢の聖パウロ教会へは私も行きましたが、草田男の碑は?記憶にありません。もしかしたらまだ俳句を始める前だったのかしら。とても小さな教会だったような。
草田男の句では、〈玫瑰(はまなす)や今も沖には未来あり〉や〈萬緑の中や吾子の歯生え初むる〉という句が私は好きです。〈降る雪や…〉の句は、切字〈や〉〈けり〉の問題が必ず付いて回るので、今一つ納得できていないからでしょうか。ウウ~ン、草田男の句は難しいです。やっぱり〝難解派〟と言われるだけのことはあります。
私は…しいて言えば仏教かな…でも何でもいいのですが、心のでどこかで目に見えない何か、力のようなものを信じています。
粋もいいけど、野暮もいい…野暮ったいとかどんくさいとか…人間味があって好き!

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小野田 (風の盆)
2019-11-22 18:02:21
>アートの部で特別賞を頂きました。〟
多分、市の主催だろうが、
選者にはなってないのかな

尾道から眺める瀬戸内は静かな海だな
台場の海も波がない

瀬戸内のあたりは、高い山がないのだろう
だから、丘に登れば見晴らしが良い
海が見える
対岸が見える

>高さ135.69メートルの山です。360度の展望に恵まれて
山といえば山と言えるが、135mか

品川の愛宕山も表から登ると、男坂を登ると後戻りできないな

しかし頂上へ行くと、何のことはない、車が通る道があるんだな
日本放送協会の発祥の地にしたほど、電波が届いたのだろう

小野田と言えば、小野田セメントだな
宇部と言えば、宇部興産か
明治期の資本主義の発祥地を感じるな
いや、西国は資本主義の発祥地だな
対岸には津久見がある
山を崩されてしまったとか

>桑原武夫は第二芸術論を掲げて俳句を攻撃しましたが、外山滋比古は〝省略の文学〟とも…難しいことは???、

昔は思想があったな
思想とか主義によって論争があった

昨今は思想そのものが消えたかな
思想とは真正面から考えることだろうな
論理で考えることであろうな
桑原武夫は思想家だな
思想から言えば、俳句には思想が無い
いや思想は現れてこないな
言ってみれば人畜無害とも言えるかな
まあ、それが良いとも言えるが

よく俳句とは省略か
それも言えるな
和歌は8分とすると、俳句は3分、良くて4分かな

結局秘めたと言うか耐えると言うか忍ぶと言うか
説明は野暮なんだな

それは、喉から手が出るように、分からなければ説明したくなるな
江戸っ子じゃないが、それじゃ粋じゃなくなっちゃう
分からなければ分からなくても良いと、どうも毅然とした様を感じるな

しかし、俺は江戸っ子じゃないから蛇足が欲しいんだな

そうだ軽井沢に聖パウロ協会がある
第二芸術論争で思い出した
軽井沢のキリスト教は新しいからプロテスタントが多い
カソリックは聖パウロぐらいだな
小生は観光案内図を片手に聖パウロ協会に入っていった
そうしたら、中村草田男の碑があるんだな
近くにいた小母さんに聞いたら、知らないと

ふと眼前に見ると、碑があるんだな
中村草田男じゃないかなと読めるんだな
小母さんは碑の後ろを見たら、洗礼名が書いてあった
目が早いんだな、素早く見たな

俺はあっけに取られた
小母さんは神父の身の回りの世話で日帰りで通ってると
カソリックは妻を持たないと

そして俺に布教を始めるんだな
参ったな
小母さんでも侮れないと思ったな

降る雪や 明治は遠く なりにけり
これ1首で草田男は歴史に残った

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