ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

令和最初の宇部市〝俳句の集い〟で~す!

2019年11月26日 | 俳句

 昨夜は疲れが溜まっていたのか…眠くてねむくて、早くにダウンしてしまいました。

 実は昨日も句会でしたし、今日は朝からまた吟行なんです。このところ出ずっぱりの感じ…大丈夫なのかしら、わたしのカラダ、ガンバレ!

 まあ、そんなこと言っちゃあおられません。今日の添削と資料をやっと仕上げましたので、日曜日にあった〝俳句の集い〟の報告を…。前日の快晴と打って変わって、朝から小雨でした。

 募集句数は例年並みで、学生の部が145句、一般の部合計236句でしたが、「まちじゅうアートフェスタの部」と「ときわ公園の部」が増えていますので、全体的には増加かな?

 選者は朝11時に集合、本日の席題と詠み込みを決定します。その結果、席題は「神楽」、詠み込みは令和にちなんで「令」になりました。

 12時受付開始と席題の発表。句会は13持からです。

 開会の挨拶が済み、いよいよ「学生の部」から入選発表と講評が始まります。選者はいつもは5人なんですが、今年はH先生が欠席なので、私の担当は「一般の部」の講評です。

 では、学生の部の入選句は以下です。応募は小学生から中学生まででしたから、「くもの糸」と「夏の川」が小学生でした。

 特に「西の窓」の句などは、大人顔負けですね。暑さを凌ぐのに〝ふうせんかずら〟を植えてあるのでしょう。秋とはいってもまだまだ西日が強い…西日といえば晩夏の季語なので重なります。それを言わずに連想させるなんて…どうです?ああ、昨年から始まった「学校賞」もありましたが、昨年と同じく「宇部市立藤山中学校」の受賞でした。

 優秀賞  こんにちは土から春がはえてきた    中村 來未

 入 選  夏の汗夢が希望に変るまで       喜久田圭輝

      くもの糸細くてとうめいすごいなあ   浅井 啓貴

      夏の川コケがキラキラ泳いでる     高山 優希

      西の窓ふうせんかずら風にゆれ     上田 旺典

      ゆかた着て今年の青春つかみとる    齊藤 奏奈

 午後からは席題の選句が終ったあと、「一般の部」他の入選発表と選評です。では優秀作品の5賞はというと…

 宇部市長賞    動物園へ点字ブロック冬ぬくし   西村 紀子

 宇部市教育長賞  暑き日や地蔵の眉の揺らぐほど   家入 隆夫

 宇部市議会議長賞 芋の茎ひたすら剥きぬショパン聞き 永崎 早苗

 宇部文化連盟賞  負うた子の寝息の重さ榠樝の実  山崎喜代子

 (株)宇部日報社賞 バッハ聞く椅子にどっかと終戦日 保田 尚子

 他に一般の部の入選6句、ときわ公園の部の特別賞5句、まちじゅうアートフェスタの部の特別賞2句でした。ちなみに、一般の部上位3人は私の教室の人、他にそれぞれの部で入選が5人…うわあ、大感激ですよ!特に初心者の方が殆どで…ウレシイ悲鳴でした。

 その後、席題の結果発表ですが、やはり「令」は少なくて、「神楽」が2倍以上でしたね。その「令」の句で、またまた私の生徒さんが最高得点で入賞されました。オメデトウ!他にも2人入賞…。ということは、5人中3人が我が教室の人ということ。エヘッ…

 席題の部優秀賞  単身赴任終はる辞令や冬ぬくし  宮本 博子

 ああ、これで今年の市の〝俳句の集い〟も無事終わりました。やれ、やれ…〝じゃあまた、来年ね〟と、選者の先生方と別れて外へ出ると、雨もすっかり止んでいました。ハイ、これでオシマイ!

 写真は、会場と学生の部入賞者の記念撮影の様子です。

 

 


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4 コメント

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 (風の盆)
2019-11-26 16:58:07
賞とは励みになるだろう

>学生の部が145句、一般の部合計236句でしたが
学生が多いか少ないか、どうかな

それとも一般が236-145=91句かな
そうすると、学生が多くて良いような

>榠樝の実
何と読むか調べたらカリンと
カリンはナナカマドに匹敵するくらい硬い木だと
燃えにくいんだな

カリンの実は小さいが、何をするのだろうか
食えるのかな

カリンの実が分からないと、情景が浮かばない

公務員
市長とか議長とか教育委員会長とかは
自分で選んだのかな

賞状を自らの名で渡すのなら、自分の感性で選んだ方が良いな
それと選んだ理由もだな

>バッハ聞く椅子にどっかと終戦日
まさに気が抜けるな
 
返信する
すごい (ミルク)
2019-11-26 18:22:22
ちわき先生の生徒さんたち、多数の入賞おめでとうございます。
日頃の教えが良かったのでしょうね。
素晴らしいです
返信する
Unknown (ちわき)
2019-11-26 22:53:20
風の盆さん、こんばんは!
市長賞とか教育長賞とか…もちろん当人が選ぶはずありませんよ。選ぶのは選者で、得点数で1位、2位、3位…と決めるんです。
表彰の授与ももちろん主催者宇部市・宇部文化連盟の方から代理の人が来られて行います。だから名前だけ…
でも賞の出るものは殆どそうなんでは?県の大会とかなら県知事賞とか…ご本人が直接選んで授与されるのはないはず。では本人が出て来るというような賞は何かありますか?私は知りませんが、例えば文部大臣賞とかは文部大臣が渡されるんでしょうか?でも選ぶのはやはりそこでの専門の人でしょうからね。違います?
ところで、〝榠樝の実〟は黄色でちょっとゴツゴツして洋梨のような形をしています。香がとても良くて一見美味しそうに見えるんですが、固くて食べられません。ほとんど〝榠樝酒〟のような酒として飲むことが多いです。琥珀色になって香の良い果実酒なんですが、咳止めにもなるとか。今頃でも葉を落とした木に生っているのを見かけます。結構目立ちますのであればすぐに気が付きますよ。
〈負うた子の寝息の重さ榠樝の実〉…
この句は、恐らくお孫さんでしょう。子守をして背負っていると、すやすやと寝息が…普通は寝息は軽いもの、それを重く感じるところに作者の複雑な思いが籠められているのでしょう。一つは無邪気に寝入っているあどけない子の未來の重さであったり、また、親(祖母)の立場からはこの安らかさを守ってあげないとという責任感の重さなのかも…
その単純に可愛いというだけでは済まされないいろいろな思いへと繋いでくれるものが〝榠樝の実〟なんです。どちらも簡単には処しきれないもの…でも心が惹かれる魅力的なもの…。ああ、こんなにくどくど解説してはダメなんですけど。榠樝の実が生っている傍でおんぶして子を寝かせているおばあちゃん(お母さん)の姿が浮かべばそれだけでいいです。〈バッハ聞く…〉の句にはいろいろ意見が分れました…私は採れませんでしたが…。風の盆さんは?まさに気が抜けるとは?教えて下さい。
返信する
Unknown (ちわき)
2019-11-26 23:01:58
ミルクさん、こんばんは!お久しぶりですね。
褒めて頂いてアリガトウございます。
皆さんが一生懸命頑張っているからきっとそのご褒美なんですよ。
思いがけことだって喜んで…それで私もウレシイ!当り前で貰うようなものはそれほどではないでしょう。予想外の出来事に、飛び上がるほどウレシイ…ということばが似合いますもの。それは人生に度々あることではないものですからね。
ところで、ミルクさんのブログ、コメントを止めてありましたね。どうしたんですか?
〝ボチボチ〟ガンバッテ下さいね。
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