ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝九月尽〟とは?

2019年09月30日 | 俳句

 とうとう9月も最後になってしまいましたね。今日の午前中は日が差していて、これは洗濯日和かなと洗濯物を干したのですが、午後からはだんだん空模様が怪しくなり…う~ん、どうしようかと迷いましたが、そのままでリハビリへ。

 もちろんその前に宇部新川駅へ切符を買いに行きました。新山口~新大阪の切符(乗車券・特急券)が往復で1500円も安く買えたんです。でも、新山口~豊橋への切符(乗車券・特急券)はたったの600円安かっただけですよ。ヘンでしょ!どうしてかしら?距離は当然豊橋の方が遠いですからね。まあとにかく消費税分得をしましたから、お弁当が買えます。ヤッター!

 リハビリの帰りには当然ガソリンも満タンにして…、さて、できることは一応しましたが、どうなんでしょう。明日からの増税分がすぐに生活に響いてくるのでしょうか?

 ところで、季語に「九月尽」(くがつじん)というのがあります。〝九月が終る〟ということですが、この季語は陰暦の九月末日をいうので、明日から冬に入るという九月晦日の、秋を惜しむ思いが強くこもるもの、春を惜しむ「三月尽」と並ぶ季語なんです。

 要するに陰暦では、一月~三月を春、四月~六月を夏、七月~九月を秋、十月~十二月を冬としていますからそうなるんです。しかし、近来の作例には間違って陽暦の九月末日を詠んだものがあり、注意が必要だと歳時記にも解説してありました。

  雨降れば暮るる速さよ九月尽         杉田久女

 この句はまさに秋の終りを感じさせますね。〈暮るる速さよ〉で、冬の季語の「短日」や「暮早し」という感じを匂わせていますもの。まだ明るい夕方の陽暦九月ではこうは言えません。また、立冬までは1ヶ月以上もありますし…。

 つまりは、俳句というものは事実を述べるだけのものではなく、詩情を詠いあげるものなんです。だからそこに詩が生まれる何かがなくては…、ここでいうなら〝秋を惜しむ心〟なんですね。ただ単に九月(陽暦)が終るというだけでは詩になりにくいでしょう。まだ陽暦の〝八月尽〟なら夏休みが終るという感慨もあります。例えば、子供たちからいえば〝もう終るというさみしさ〟、親の側からは、〝やっと終るから嬉しい〟という感情もあるかも。だから句が詠めると思うんですが、歳時記には「八月尽」はありません。その代わり「休暇果つ」や「夏季休暇果つ」という季語があります。使うときは心して詠みましょうね。

 写真は、今日リハビリに行った時、受付に咲いていた花〝コルチカム〟です。この花には60種ほどの原種があって、欧州、中東、北アフリカの地中海沿岸地域に自生しています。ほとんどが秋咲きで、ピンクや藤色の花ですが、黄花で春咲きの種類などもあります。いくつもの園芸品種が育成され、秋の花壇を彩る花として多く利用されますが、また、土に植えなくても、机の上や窓辺に球根を置いておくだけでも花が咲く性質をもっているので、受け皿やコップなど、さまざまな容器を使って花が楽しめます。褐色の皮をかぶった大きな球根で直径は10cmほどになりますが、通常は5cm以上あれば開花します。球根の下部の片側に突起物があり、この部分と反対側の2か所から蕾が出て開花するんだそうです。毎年患者さんが花が咲く頃に持ってきてくれるんですって。撮るとき色が薄いので、後に濃い色の背景を作ってくれたんですけど。下の2枚は電気を付けたのとそうでないもの。花の色が違うようでしょう。でも、どれもイマイチで、ゴメンナサイ!

 


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4 コメント

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こんにちは (ミルク)
2019-10-01 17:28:37
ちわき先生もリハビリ? 私も週2度くらいリハビリに(^^;
膝が悪くて、膝の周辺の筋肉をつけてカバー出来るようにとのことで
運動機器を使ってのリハビリです。
4種類の運動機器を使ってます。ジムでも同じようなものを使っている様です。
結果は、わかりませんが、筋肉は何歳になっても、増えるそうですが。
Unknown (ちわき)
2019-10-01 19:20:37
もうこの足は10年になるかしら。青森の八甲田山へ行こうと思って一生懸命トレーニングをしていたとき、突然歩けなくなって、それを無理して行ったものだからその後がずうっといけませんでした。
水が溜まって痛いし、ヒアルロン酸の注射と湿布、痛み止めを使って何とか普通に歩けるようになると、また無理をして…の繰返しです。今通っている整形はスポーツリハビリといって、ジムのようなところで自主練習をして帰ります。一番効果的なのはダンベルを着けた筋トレですね。これをサボるとてきめん悪く…痛くなりますもの。ウォーキングマシーンや自転車漕ぎなど皆ありますが、やっぱり筋トレに敵うものはありませんよ。だから、やってみて!
こんばんは♪ (月)
2019-10-02 17:40:53
俳句を初めて間もないですが、よく理屈とか説明とか言われて投句がことごとく没になります(_ _;)…パタリ
理屈というものがさっぱり分からないので、現在そこらへんで立ち往生しています。
私には久女さんの句も理屈のような感じがしますが、どうなんでしょうね???
理屈理屈と理屈っぽくてすみませんヾ( ̄o ̄😉オイオイ
そうそう、おみ足お大事に(*^^*)ポッ
Unknown (ちわき)
2019-10-03 00:11:24
お月さん、こんばんは!
これは難しい問題ですね。どう説明したらいいでしょうか。月さまの実際の句を見て答えるのが一番分かりやすいと思うのですが…
例えば、久女の句、〝雨が降ると暮れるのが一段と速いことだなあ。ああ、そうか、もう秋も終りなんだものね~〟という実感を詠んだものでしょう。「~ば」を使うとどうしても理屈、因果がみえてくるでしょうが、それが絶対ダメということでもないんですよ。だって〈ちるさくら海あをければ海へちる〉という高屋窓秋の有名な句があります。俳句は頭で理解するものではなく心で感じるもの。頭を使って詠むと理屈になりやすいので、まずは写生に努めることですね。頑張って下さい。

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