ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

牡丹臭木(ぼたんくさぎ)

2017年07月22日 | 俳句

 我家の困った存在で、〝牡丹臭木〟という植物があります。ここに引越してきた時からはびこっていました。名前の通りあの「臭木」と同じ匂いでとても臭いです。でも花は、「牡丹」と名が付いているように、とてもきれいで匂いがいいんです。だから見るだけなら大丈夫!

 

 最初きれいな花が咲くので放っておいたら、どんどんはびこってきて、そこら中がこの木に占領されそうで、抜いたんですが、どうもあの十薬のように根が地中では縦横に伸びているのか、抜いても抜いてもまた出て来ます。困ったもんです。

 最初名前が分らず、この臭さも、葉も似てるから、もしかして「臭木」の一種? でも時期が違うしと思って調べてみたら、〝牡丹臭木〟と分ったんです。中国南部原産の落葉低木。暖かい地方では観賞用に植えられ、高さは1メートルあまり。臭いや葉の形や付き方など、みな臭木と同じですが、花だけが違うもの。日本には庭木や薬用として持ち込まれたらしい。でもこれは季語にはなっていません。

 しかし、「臭木の花」は初秋、「臭木の実」は晩秋の季語になっています。クマツヅラ科クサギ属の落葉高木で、山野の日当たりのよいところに自生する。枝や葉を傷つけると悪臭がするが、若葉は食べられるという。でも、あの臭いを知っていたら食べる気はしないと思うのですが…。しかし、枝先に群がり咲く白い花は香りがよく、赤い萼とのコントラストが印象的で、山などを歩いているとこの花や実に直ぐ気が付きますよ。庭木などに植えられることはないので、山などへ行かないと写真は撮れません。でもまだ早いから咲いてないかな?今度気が付いたら写真撮ってきますからね。待っていて下さい。

   行き過ぎて常山木(くさぎ)の花の匂ひけり   富安 風生

   逃ぐる子を臭木の花に挟みうち        波多野爽波

 


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