ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝やみつき〟ということ。

2020年02月19日 | 俳句

 わあ、やっと雪が降りました!…これは昨日のこと。これを書いて写真を探していたら、またまたやっちゃいました。自分ながら〝アホや!〟と叫んでしまいましたよ。せっかく書いたのに、追加して書いた文はどこへと、消えて…もちろん今回は私が半分だけ下書きに登録して、書き足したものは下書きに登録をしていなかったというのがいけなかったんですが…。もしかしたら〝反映する〟をクリックしたらと……やっぱり出ませんでした。何遍やったらと…クヤシイ!

 それで、今日は朝早くから吟行会で周南市の八代へ鶴を観に行きましたので、遅くなってしまいました。この鶴の報告はまた後日に…

 昨日の朝は主人もやっとラジオ体操へ行く気になったらしく、〝さあ、行くぞ〟と、掛け声を掛けて外へ。出た途端、久々の…いや、今年初めての雪景色でした。ビックリです。例年一度や二度は雪がちらついてから二月になって積もるという感じでしたが、今年は一度も雪がちらつかないままですからね。

 雪国の人には申し分けないのですが、これっぽっちの雪で大喜びして写真をパチパチと撮りまくりました。バカみたいでしょ!でも俳句ではこれもやっぱり〝春の雪〟として詠むべきなんでしょうね。

 先日書いたことがありますが、要するにこの寒さは、〝寒戻り〟であって、〝余寒〟という感じではないと思いますし、ましてや〝春寒し〟なんていうのとは違うでしょう。まあ、〝冴返る〟という季語なら近いかも…

 こういう風に非常に近い似たような意味の季語であっても、感覚的には微妙に違うということが、今回のことでよく分かったのではないかしら?まして長い日本列島の北から南とではもっともっと違うでしょう。でも人は今自分の置かれた状況からしか俳句を詠むことが出来ませんよね。それも仕方がないこと。文学というものは自己表現なんですから。

 この日の句会ではとってもおもしろい句が出ました。ここに挙げることはできませんが、しかし、兼題の欠点がよく出ていました。それは何かというと、作句するとき季語から入るために、どうしても因果関係になりやすいということ。

 今回の兼題は〝寒明〟でしたから、今日から暦の上では春になるという気分的な喜びを詠もうとします。例えば、〝心が弾む〟とか〝鳥が羽ばたく〟とか〝身が軽くなる〟とか、そして、その理由が〝寒が明けたから〟ということになるんです。それが、よく言われる季語の〝即きすぎ〟であるし、因果関係にもなっているということ。

 では、なぜこの因果関係で詠むのはいけないのでしょうか。それは季語との関係が説明しなくても分かるということが殆どだからなんです。せっかくの俳句の余白を、言わずもがなで埋めてしまえば、俳句としての奥行きも余情もなくなって面白くも何ともありません。また、伝えるだけのものならわざわざ苦労して五七五に収めなくても、普通の文で書けばいいでしょう。それをなぜあえて窮屈な形にしなければいけないのかと、考えたことはありますか?

 この形を定型といいますが、俳句は一番短い十七文字。こんな窮屈な枠に縛られないで、好きなだけ思う存分書いた方がどれだけいいかと思いません?なぜこんな不自由なものにと…でも、そこが俳句の魅力なんですね。いったんその魅力に取り憑かれた人はもうそこからは抜けられませんよ。オオ、コワッ!(笑)でしょ。でも、この苦しさが〝やみつき〟になるんです。一度味わったら、あの〝やめられない、やめられない、かっぱえびせん……〟ですよ。(笑)

 この世で人が必死になれるものってなんでしょう。やはり〝形〟があるものではないかしら?ほら、華道に茶道、囲碁に将棋と…ああ、スポーツもみな〝形〟がありますよね。言い換えるなら約束事という枠があって、それがあるからこそ、苦しいけれど努力した甲斐があったと思えるのではないでしょうか。そして、その苦しさの後に味わう達成感が人に〝生きる喜び〟を与えてくれるのです。そして、それが〝生きがい〟にも。でも、ギャンブルや麻薬のようなよくない〝やみつき〟もありますから、それに〝生きがい〟などを感じてしまうと、これこそ身を滅ばしてしまいますからね。

 それはなんであろうといいのですが、自分が興味をもち自分にとってためになると思ってやれるもの。俳句もその一つなんですから、是非〝やみつき〟になって、どうぞ生きる喜びを感じて下さい。

 写真は、雪の降った朝の様子。もう咲いていた小さな〝ヒマラヤユキノシタ〟にも雪が…

 


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2 コメント

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こんにちは (ミルク)
2020-02-20 10:36:02
あ~またやっちゃいましたか~。
2度ある事は3度あるといいますから・・・
⛄降りましたか。ついに(^^♪
今年は、北国も少なくて拍子抜けですよ。
でも、運転が楽で楽で🚗💨おっくうでなくてうれしいです。
22日・23日、田沢湖スキー場で、モーグルスキーのワールド大会
開催予定ですが、雪が少なくて開催が危ぶまれています。
昨年は好天に誘われて、見物に行きました。世界の選手たちの技を見られて最高でした♪

私は自由詩、エッセィが好きですが、俳句の入り口をのぞいて見たいと思って
ここをのぞかせて頂きましたが、見るほどに難しくて(汗)手も足も出せないです。
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Unknown (ちわき)
2020-02-20 19:45:04
ミルクさん、コメントありがとうございます。
こちらでも先程ビックリなことが…
文化講座の学習発表会が中止になりましたって!60以上ある講座が、もう準備に掛かっているでしょうに…
私の俳句入門講座も、習っている体操と俳画も…連絡網で回しています。これはもちろんコロナウイルスのせいです。なんで~と言いたくなりますが…。こんな状態で今後どうなっていくんでしょうね。コワイ!
風邪は大丈夫ですか?主人はなかなか咳がとれずにゴホゴホやっています。私はちょっとおかしくなりかかったんですが、何とか持ちこたえていますが。
ミルクさんも薬のせいで免疫力が落ちるって書いてありましたが、あれほど強かった主人がなぜ風邪引いて治らないのかというと、その薬のせいなんですって…だから、罹ると治りませんのでまず予防に徹して下さいね。
俳句に嵌って欲しいけど…まあ、好きなようにするのが一番です。無理することはないんですからね。
お互いに頑張りましょう。
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