ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今年も〝ゴデチア〟が…

2019年05月27日 | 俳句

 午後からの俳句教室へ出掛ける時、天気予報通りにポツリポツリと雨が降り出しました。でも、大したことなく…このままかなと思っていると、夕方にはザーザー降りになりました。

 〝こんな調子で何日かしばらく降ったり止んだりしてくれると、走り梅雨らしくなるわね~〟と言いながら戻る途中、去年初めて見に行きました〝ゴデチアと花菖蒲〟の看板が今年も出ていましたので、寄ってみることにしました。もう夕方ですし、雨も降っていますので誰一人いませんでしたが、一面色鮮やかで目の覚めるように咲いていました。個人の方の丹精込めた努力の成果ですが、毎年ながら頭が下がります。花菖蒲の方はまだちらほらしか咲いていませんでしたからこれからでしょう。この雨は、最近暑くてしばらく降っていませんでしたので、花たちにとってはいいお湿りになったようですね。

 今回の兼題〝走り梅雨〟は難しかったようで、あまり佳い句はありませんでした。雨がよく降るから洗濯物が外に干せないとか、やっと天気になったから洗濯物がどっさりとか、そういう感じで詠んでいる句がやはり多い。それならば〝梅雨〟とは変らないし、せっかくの〝走り〟の意味がなくなってしまうでしょうと言うと、皆さん納得です。そうなんです。その微妙な付けあいが難しい季語でしたね。

 中に兼題ではないのですが、おもしろい句が出ていました。〈もこもこともこもこもこと山若葉〉という句です。〝これ、最近の山が黄色に盛り上がっているのを詠んだの?〟と聞くと、〝そうなんです。どこ行っても山がもこもこしていて…〟と作者。先日高速道を走ったとき沿道の山の写真を載せましたが、まさにそれを詠んだものでした。〝ところで、あれは若葉ではなくて花なんですよ〟というと、〝エエッ、そうなんですか?なら、どうしたらいいんでしょう〟と言うので、〈山どこももこもこもこと椎の花〉と添削しました。原句もおもしろいのですが、殆どがオノマトペでできていますので、少し削って必要な要素を入れられるスペースを作りました。まあ、若葉の頃の山も多少もこもこしているかも知れませんが、やはりその頃の山は色の濃淡からくる印象がメインでしょうからね。

 写真は、〝ゴデチア〟の花畑ですが、この花は季語になっていません。別名〝色待宵草〟と言って、あの「月見草」即ち〝待宵草〟と同種のアカバナ科ですので、夏としてもいいでしょうが、余りにも華やか過ぎて、叙情的な俳句の世界には向かないと思います。やはり花菖蒲の方が少しだけでしたが…いいですね。雨がかなり降っていましたのでボケました。ゴメンナサイ!

 

 

 

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