さて、さて、とうとう〝大晦日(おおみそか)〟を迎えてしまいましたね。今頃皆様には恙なく今年を締めくくって、また来年ヘ向けての夢を大きく胸にふくらませておられることでしょうか。
大晦日定(さだめ)なき世の定かな 井原西鶴
江戸時代前期の有名な浮世絵草子作家で俳人の井原西鶴の句です。この句は結構知られていますのでご存じの方も多いでしょうが、〝この世は定めのない無常な世の中であるのに、この大晦日だけはいろいろな世の定め(決まり事)を、みんな守って過ごしていることだなあ〟という、そんな句意でしょうか。ということは、昔も今も多少の違いはあっても大晦日という1年最後のシメの日には自分の身の回りや心の整理をきちんとつけて、いろんな縁起物などで新年を迎え、心機一転しようという気持ちになるということは変わらないようですね。
私は、ナント最後の最後に昨日に続けてブログをUpしているんですよ。だって今月は23日までにたった1回しか書いていなかったんですもの。来年はこんなことにならないようにと…せめて週2回のペースを守っていきたいと、思いを新たにしての更新なんです。どうぞこんなブログですが、お見捨てにならずにまたご訪問して下さいませね。
これで終ればブログも簡単なんですが、つい書き出すと止まらなくなる性分で、また、たまに書くものだからあれもこれもとてんこ盛りになってしまい、書いた後はしばらくは手を付けたくなくなるという、その繰りかえし。要するに切り替えるということが苦手なんです…というよりそもそも整理下手ですからそれが大いに影響しているのかも。
さて、今日は2023年の大事な最終日…ということで、このところ恒例としています娘夫婦との、〝幸先詣〟ならぬ〝お節の先取り〟です。実は毎年年末から2日までは娘の旦那様の実家、高松へ帰るのです。それで我家のお節が食べられないということで、前日に食べて出掛けるようになったんです。
注文したお節は30日に届いていますので、早速〝年取り〟をしているというわけ。去年まではお婆ちゃん宅でまた元旦にしていたので、そうすると私たちは2回も年を取っていたんですかね。イヤダ~!(笑)
年取が済みて炬燵に炉に集ひ 高野素十
まさに今その通り、お節を食べて炬燵に入って紅白を見ています…が、何とも面白くないですね。皆さんはいかがですか?歳とともに何を見ても何を聞いても…心が動かない。昔はあんなに紅白が見たかったのに。いつも大晦日には義母を中心に女性陣はお節作り、だから一日も早くお節を作らなくてよい身分になりたいものと願っていましたものの…思えばあの頃の方が楽しかったような…。ところで上掲句、季語が3つもあるなんて…どう説明すればいいのかしら。素十さん教えて下さい!
ところで、このところ毎年どこかにお節を注文しているのですが、今年は初めておせち料理専門店【板前魂】にしました。みんなの感想は、〝お節然としたものでなく、何時でも食べられそうな物が多くて、味もなかなかいい。和洋中があって飽きないし…〟というもので、なかなか好評。息子などは早々と来年もこれにしてなんて…鬼が笑うようなことを言ってましたよ。アッ、写真撮るのを忘れて食べてしまいました。ゴメンナサイ!それでは宣伝の写真を…
板前魂の飛翔 特大八.五寸 和洋中 中華風三段重おせち 5人前
明日は、また京都の義弟から送られて来たお節を頂くんですよ。これはお婆ちゃん家に義弟が毎年贈っていたものを、今回は我家へ送ってきたんです。キャンセルしてと言ったんですが、もしかしたらお婆ちゃんの生前にもう注文していたのかも。だからお節がだぶってしまって、まあ、その分料理しなくてもいいから楽なんですけどね。でも…飽きますでしょう…なんて言ったらバチが当りますよね。感謝して有り難く頂きましょう。なんとも贅沢な悩みです。
では、これで今年のシメと致しますね。皆様一年間当ブログへのご訪問ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。皆様におかれましてはどうぞ良い年をお迎え下さいませ。