橋長戯言

Bluegrass Music lover, sometimes fly-fishing addict.
橋長です。

病を得て

2010年10月04日 | EHAGAKI

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ヤマイヲエテ

病を得て・・・。

ライカ同盟 (ちくま文庫) ライカ同盟 (ちくま文庫)
価格:¥ 735(税込)
発売日:1999-06

ライカ同盟 (ちくま文庫、赤瀬川原平 著)という本を読み終えました

この本で冒頭「病を得る」ことについて触れています

「いやぁ、有難いことに風邪を引くことが出来まして・・・」とは言いませんが 古来の伝記ものなどでは「病を得る」と 得をしたような言い回しが見受けられます

神が与えた試練を克服する それは 自分にとって必然であり それを克服する機会を与えて頂いた 自分に与えられたチャンスなんだというような 信仰に根ざした表現なんでしょうか

我々が受けた教育は マイナスなモノを否定し プラスを良しとする教育であります ばい菌はいけないモノで無菌状態が良いのだ だからその状態を目指すのが正しい道なのだ という教育であったように思います

NHKの朝ドラマ「ゲゲゲの女房」でも “見えんけど居る”という表現が印象的でしたが 「魅力的なマイナスの世界」も 必要なことだと感じます

閑話休題

どんな病を得たのか

赤瀬川さんは 1991年 銀座松屋の催物会場での中古カメラ市で病を得た と書いておられます

中古カメラウイルスに感染された訳です そしてその後 なるべくしてなる ライカウイルス感染と相成る訳です

私も大阪勤務時代でもで なぜかその時期出張予定が入る なぜかたまたま空いた時間に銀座松屋に行く ということがよくありました

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“病を得る”その瞬間は似ているものです 私の場合 約5年前 当時 まだ新大阪駅にもあった八百富写真機店で OLYMPUS-PEN F(#298821)を入手し 病を得た訳であります 

そしてこの4月ついに というか 案の定 頼霞流の修行に入った訳であります

1959年製造 同い年のLEICAⅢg(#969495) せっかく“3gを得た”訳ですから長くつきあいしていきたいものです

私はコレクターではありませんから写す為のカメラであります そこには“実質”がある訳です 自分の思う写真を撮る実質を求めていくとライカになった訳です

先般浅草の早田カメラさんに詣でました この本「ライカ同盟」に出てくる印象的な場面 その場面 その登場人物が目の前で修理をしておられました

HPでは「修理に没頭している時は声をかけても返事しないこともあります。ご容赦下さい」とありますが その時 同行し紹介頂いたY氏も「今日は機嫌がよかったですよ」と後から言っておられましたが 私の3gのスローシャッターのスピードが不安 ということに関し「50年
前のカメラだから当然、でもメンテすれば必ず直る 部品も使い切れないぐらいストックしてるから ライカは修理のしやすい シンプルな良いカメラだよ」とのこと すごく頼りになることを仰ってました

“実質”のあるモノには それを支える本物の人が居るんだなぁ と実感した次第です

で 先日そのハヤタ・カメララボにライカを持参し診てもらいました 親切に診てもらい 納得でオーバーホールをお願いして帰りました

一ヶ月以上かかるようですが「使い易くなりますよ」という言葉を楽しみに待ちたいと思っています

さぁ あとは“実感の持てる(持ってもらえる)写真”を撮るのみ でもまぁ のんびりと いきたいものです EHAGAKI #223

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