「あなたはフーバー大統領になりますよ」とポールソンに言いくるめられたブッシュ大統領 “恐慌”という言葉の露出が多くなってきています
1929年の大恐慌で 無策のまま放置したと言われているフーバー大統領ですがフライフィッシングを趣味にしていたとのことです 「魚釣りをしていると人間社会の騒々しい鉄槌から逃避できる わたしが自由な天地に逍遥することができる、ただひとつのなぐさみである」という言葉を残しているそうです
“フライフィッシングが一番の趣味”と思っている私としては複雑な気がしますが
ハウエル・レインズというピュリツァー賞受賞記者の書いた「フライフィッシング讃歌」という本にフーバー大統領のエピソードが書かれていました
アパラチア山系のブルーリッジ山脈東側のフォーク・マウンテンとダブル・トップ・マウンテンに挟まれた深い谷間にあるラピタン川 そこに軍隊と税金を使い 自分の為の釣り場をつくったそうです 禁漁期間を無くし一年中釣れるように条例を変え 養殖鱒を放流し・・・ 幸いフーバー亡き後 そこに元々生息していたブルック・トラウトは絶滅しなかったそうです
フライフィッシング好きの大統領というとルーズベルトが有名です またジョージ・ブッシュは2回だけフライフィッシングをしたことがあると著者のハウエル・レインズに手紙の中で誠実に告白しています
「自分の好きなモノを優先する」という傾向はフーバーほどでは無いにしろ誰にでもあります ことにフライフィッシャーはこの傾向が強いように思います 釣の中で フライフィッシングが一番で ルアー 餌釣り なんていう図式がフライフィッシャーにはあったりする訳です これは釣った魚をリリースするという行為がスポーツフィッシングにおいて重要であるとみなしているところから来てるように思います
まぁ キャッチ&リリースというと西洋からの流れで流行っているんだろう と思われるかも知れませんが どっこい 日本では江戸前の粋な“たなご釣り”や“ヘラブナ釣り”など食べることを前提としないスポーツフィッシングが長い歴史を刻んでいます
カーター大統領もフライフィッシャーとして有名ですが ある写真に餌釣り用の竿がチラッと写っていたことがあったそうです 「なぁ~んだ カーターは餌釣りか」とフライフィッシャーの間では随分バカにしていたという話も聞きます
“趣味” 大統領ほどの権力者になるといろいろと問題も生むようです 何事も“影響力の加減を知る”ことが大切なんでしょうね