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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

フラワータキシードに乗る

2011-06-20 20:18:41 | 馬が好き
火曜日のほうが雨の確率高いんで、月曜日に乗馬に行く。気温予想の29度ってのは、見なかったことにしていく。
ゆうべ、「あした乗り来ます?フラワータキシード乗ったことありましたっけ?ない?ぢゃあ明日乗ってみますか!?」って言われてたんで、フラワータキシードに乗る。
わーい!初めてだ! 乗馬のマンネリ化を防いだり打開したりするには、乗ったことない馬、めった乗らない馬に乗るに限る。

フラワータキシードは、2004年生まれ、父ブラックタキシード・母クイーンズベル・母の父アレミロード、7歳の鹿毛のサラブレッド。去年の2月に競走生活を引退して、美浦で乗馬になった。
私はこれまで乗ったことないけど、いまでは子供たちも乗っている。(ただし、子供たちのほうが私なんかよりウマイ。)
こないだ日曜日に少年団たちが練習してるのを見てたんだけど、前に強く出てる感じがしてたなぁ。まあ、でも、先入観なしに乗ってみるさ。
慎重に常歩する。とかく乗馬歴の若いサラブレッドについては、つまんないことにビビんぢゃないかとか思っちゃうんだけど、ぜんぜんヘンなとこはない。
さあ広いとこで運動するぞ。うん、そんなガッツンガッツンした感じはない、乗りやすいかも。
せっせと動いてもらう。左右の手前で回転とかいろいろ。例によってウォーミングアップ的に軽速歩でサクサク歩いたあとは、輪乗りで、前に出ろよ、こんどは譲れよみたいなやりとりを繰り返す。
うーん、右手前のほうがどっちかっていうとうまくできない。四角い座敷を丸く掃く、なんつー言葉があるが、丸い輪乗りが四角くまわってるよ。
もしかすんと馬の得意不得意もあるかもしれないけど、どっちの手前でも私は左のアブミのほうがちゃんと踏めないこと多いんで、人間に問題あるってことにする。
外(左)へふくらみそうになると、ついつい右に重心を傾けちゃいそうになるんで、鞍の片っぽに座んないように、左右の尻に均等に体重かかるように座りなおして、耳のあいだから前を見るようにして、真上にいる状態をこころがけて輪をなおす。
駈歩においても同じ。「駈歩出にくいかも」って言われたんだけど、べつにそんなことはない。ギュッとすれば出るし、輪乗りを詰めたり開いたりもできる。
駈歩で、歩度を伸ばしたり、また詰めたり。そのあと速歩でハミうけを意識してまわる。明確にカクンってする感じはないんだけど、いろいろやってみる。あんまり引っ張ると馬のアタマが上がってきちゃうんで、適当にやってると、すこーし手綱伸ばしてクビが下がってったとこでもイイ感じに乗れてる気がしないでもない。
うりゃ、こっち来い、って主に外の手綱でいろいろやるんだけど、うまくいかない。
ふと、馬がゆずるのを感じ取れないのは、自分の拳が固すぎるからぢゃないかと思う。ギューってカチンカチンに握っちゃうから、馬がホイよってゆずった瞬間がわからないのでは。なるべくソーっと持つなかで、馬の様子をうかがう。
でも楽しい、初めて乗る馬。こっちはこっちで、どーなのよ、お前?って思ってんだけど、たぶん馬のほうも、なんだ?おまえ?って思ってると思うんだよね。
「低い障害、やってみますか」
ってんで、いまいち障害跳べる強さで前に出てるか確信は持ててないまま、向かってく。
低空クロス。障害の前で、もう一歩入れるつもりで乗ってく。勢いで飛ばない、ポッコンって上にあがるように。
ありゃりゃ、そしたら2回目くらいには、飛ばないで跨いぢゃった。ちゃんと踏み切んなきゃダメ、何度も繰り返し。
ああ?後肢でクロス、こんな低いクロスなのに、引っ掛けちゃった。おい、落としちゃダメだ、でも人間があーしよーこーしよーとゴチャゴチャしない。「考えろ―」って馬に言って、繰り返し。次はポンっと飛ぶ、ホメる。
クロスが両手前で一度っつ飛ぶたびに上がってく。やがて垂直にかわる。飛ぶ側は何も変えない、回転したら真っ直ぐ向かう、待って待って飛ぶ感じ。飛んだら、真っ直ぐ走ってくけど、速歩にしっかりおとしてから回転。
んぢゃ、駈歩で。
動かして、ゆったり回転したら、真っ直ぐ向かう。クロスんときと、何も変えない。人間はおへそを障害に向けてくよーに。ジーッと待って、飛ぶ。
何回か繰り返し。ああ?馬のこと信用してないから、待つとは口ばかり、障害の前で止まられないように、身構えてるから飛ぶとき遅れてるよ。
飛んで、飛んだ先にある横木をまたいで、駈歩の手前が替わってるの確認、回転して、もう一回。
グッと推進してみる、馬が前に出る、それがわかったら抑える。譲れ、俺も譲るから。思ったようにうまくいってないけど、ジワーッとした状態で回転へ。人間は障害を見る、内側の脚で推進、外の手綱意識して回転、前進気勢を失わないように回る、障害に真っ直ぐ向いたら、あとは何もしない。急ぐなよ、急ぐなよ、勢いで飛んぢゃダメだ、もう一歩、もう一歩、って言いながら、飛越。
バーが上がる。たぶん90センチ(推定)。先生のウソツキ!それは“低い障害”ぢゃないぞ。
前に出して、受けて回転、障害に向く。正面に障害見えたら、脚でギュッギュッとかしない、手で追ったりしない、ジーッと待つ。お?これぢゃ飛ばなくない? ポーンって飛ぶ。ポッコンって飛ばしてみたいと言いつつ、いざそうやって飛ぶと、ついてけなかったりする。
もう一回いくぞ、考えろ―。(でも人間は考えないぞー。Don't think! Feel!)でも、まわっていく助走のあいだにはメリハリつけるっつーか、いろいろやってみる。推進して、控えて、勢いあるのを感じながら回転、障害に向かう、待って待って、おっし!いいぞ! ちょうどいい踏切で飛ぶ。ポンポン!
障害前でひるむでもなく、飛んだあとエキサイトするでもなく、いいぞぉ、フラワータキシード!
あと速歩で、クルクルまわって、常歩でも前に出して受けてぇって確認して、練習は終了。

となりの芝馬場に行って、プランプラン歩いて、草たべたかったら好きにさせてやる。


汗びっしょりなんで、洗って、リンゴやる。あまり喜んでリンゴ食べることなかったんだけど、練習あとはハラへってんで食う。

となりからエアサンタムールが欲しそうにしてたんで、おすそわけ
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Eclectic

2011-06-19 20:15:26 | CD・DVD・ビデオ
小沢健二 2002年 東芝EMI
「江口寿史の正直日記」を読んで、なんか自分の知らないものに手を伸ばそう、の続き。今回は本ぢゃないけどね。
2002年3月6日(水)のところに、
小沢健二のニューアルバム『Eclectic』がいい。最初は「地味?」…でも悪くない。といった印象だったが、3度めくらいからハッと良くなり、その後は聴くたびにいい。毎日ずーっとリピートして聴き続けている。
って、あって。そーいえば、フリッパーズギターとか「LIFE」はいまだによく聴くけど、このアルバムって聴いたことないなーと思って、さっそく購入。
うん、いいぞぉ。
でも、言われなかったら“オザケン”だって、分からないかも。それくらい、それ以前とは、違う。
幸い一回目から気に入ったんで、繰り返し聴いてる。
ただ、困ったことに、私にはどの曲もおんなじに聞こえちゃう。
試しに選曲ランダム機能を使って聴いたら、ホントにどれが何曲目かわかんなくなっちゃった。
(いまんとこの感想としては、大きな音で聞くと、ドラム(バスドラ?)の音がいいなぁ。)
「LIFE」は私にとって、夕方に料理しながら聞いたりするアイテムだったけど、これは夜に酒飲みながら聴きたいなぁ。(照明は暗いほうがいいかも。)

1.ギターを弾く女
2.愛について
3.麝香
4.あらし
5.1つの魔法(終わりのない愛しさを与え)
6.∞(infinity)
7.欲望
8.今夜はブギーバック/あの大きな心
9.bassline
10.風と光があなたに恵むように
11.甘い旋律
12.踊る月夜の前に
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いましろたかし傑作短編集

2011-06-17 18:45:31 | マンガ
いましろたかし 2008年 エンターブレイン・ビームコミックス文庫版
はい、自分のマンガ的世界を広げたいなーと思ってるのの続き。
「江口寿史の正直日記」を読んでると、2002年6月20日(木)の欄外注に、
いましろたかしは同業者に信奉者の多い漫画家だ。漫画界のミュージシャンズミュージシャンと言える。
って、あった。
そこでとりあげられてるのは、『初期のいましろたかし』という分厚い復刻本なんだけど。
いかに江口の推薦とはいえ、やっぱミュージシャンズミュージシャンなんてマニアックなものは、分厚いのにいきなり取り組んで、自分には理解できないと困るので、簡単そうな文庫本をとりあえず買ってみた。
(それにしても、近ごろは、古本屋にありそうなものでも、本屋行ってやたら新刊を買ってる。そういう時期は、ときどき自分に訪れるものである。ある意味貴重な、躁状態みたいなもんで。後先考えず買っちゃうと、つんどいて、読む順番に迷う。)
全然知らないひとかと思ってたら、あとから気づいたんだけど、「COMIC CUE」でだけ一つか二つ読んだことあるわ、いましろたかし。
面白いかっていわれると即答できないけど。
収録作は、
・ダウナー打法!パチゴロ マモちゃん
・ドライブ
・釣れんボーイ習作 夏の思ひ出
・釣れんボーイ外伝 エサをやる
・釣りキチ三平
・猫対カラス
・おへんろさん
・非国民
・新世紀トコトコ節
・僕の会社訪問
・ゴッドドリーム
・クール井上
なかでは「非国民」ってのは、一編4ページから6ページの短編の連作なんだけど、「爆裂ラーメン」なんてのが、妙に面白いと思う。
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哭きの竜

2011-06-16 19:17:22 | マンガ
能條純一 昭和61年~平成3年 竹書房・近代麻雀コミックス全9巻
副題は「麻雀飛翔伝」ね、意味わかんないけど。
きのうからヤクザつながりでって思ったんだけど、いやー、私はヤクザマンガって(そんなジャンルあるか知らんが)読まないから、何もないなと思って、そしたら、あった、あった、これに思い当った。
これは麻雀マンガなんだけど、ヤクザたくさん出てくるんだ。
なまじ麻雀強いばっかりに、ヤクザが「竜 わしのもンに なりや(甲斐正三)」とか、次から次へと寄ってきちゃって、大変なことになっちゃってる竜さんの話。
っていうと、なんだそりゃってことになるんだろうけど、ほんと私なんかはウカツに読んでると、ストーリーんなかで麻雀打つ必然性を見失っちゃうもん。
まあ、主人公のキャラは有名でしょうけど、私が最初ひとから(学生んときのサークル仲間?)教わったときは、「哭けば哭くほど(点が)高くなる」って言われたんだったかな。どういう意味かわかんなかったけど、読めばすぐ分かる。
(あがってんのに哭いちゃうとかね。)
まあ、必殺技を次々繰り出すバトルマンガと思えば、腹も立たないで楽しめる。どーゆー配牌・どーゆーヒキだよ、って突っ込みどころ満載。
で、非現実的な超人技が飛び交ってんのに、興味失わずに読み進んぢゃうのは、いろんな対戦のなかで出てくるセリフが面白いからである。
「あんたが 運がなかった だけさ」
「あンた 麻雀 語るには 早すぎる」
「ふっ 泣くのは あンただ」
「信じるものは 己れだけ 信じられるのも 己れだけ」
「あンた 背中が 煤けてるぜ」
とか竜のセリフだけぢゃなくて、負けた側が吐く、
「うつわじゃねえ …うつわじゃ ねえよ!!」
みたいなのが面白いんで、よくみんなで互いにワイワイ言いながら打ってました、当時。
哭くときに、右方向に牌をシャキーン!と叩きつけるようにすんだよね、すると周りは「お、牌が光った!」とか言ったりして。
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殺し屋1-イチ-

2011-06-15 20:09:27 | マンガ
山本英夫 2007年 小学館文庫版・全5巻+【番外編】全1巻
うえ~ん、すごいマンガ読んぢゃったよおお。
っていうのも、こないだから、ちょっと自分のマンガ世界を広げなきゃなーと思ってるとこから始まったんだが。
だからって急に、書店の店頭平積みとか、メディアのアンケートのすすめるような、売れ筋を読んでみるってのは、あんまり自分に合ってないような気がする。
かと言って、広く網を広げるために、雑誌読むのもめんどくさいし。
やっぱ、いままでがそうであったように、自分の好きなものから、つながるものを、芋づる(?)でズリズリと手繰り寄せてくほうが向いてるし、楽しいんぢゃないかと。
(リンク一発クリックってんぢゃなくて、本読んでて気になったものを見つけて、次はそれ探してって、アナログな方法が性にあう私。)
んで、とりあえず「江口寿史の正直日記」に何だかたくさんマンガの書名もあったような気がしたんで、改めてザッと読み直しながら、面白そうなのをメモっていく。
2001年1月24日(水)のところに、それはあった。長いけど引用しちゃう。
山本英夫の『殺し屋1』を初めて読む。5巻までまとめ読み。
(略)最近話題のこの作品、ちょっと読んどくかと思って読み出してみたらコレがもー、スゴイもんだった。ここまで振り切ったものを描く人だったのかこの人は。
 ここで描かれている世界、個人的に好きな部類のものではないが、とにかく目が離せない。面白いというのともちょっと違う。なんかこう、感覚とか感情をグラングラン揺さぶられるっていうか。いやでも見させられてしまうようなテンションとパワーをもった作品だ。グレイト。

というわけで、俄然私も読んでみようと思い立つ。
文庫版が出てるってことがわかったので、とりあえず第1巻だけ買ってみる。(これはついでがあったんでネット購入。)
なんとなくのタイトルの印象だけから、勝手にゴルゴ13みたいに読み切り型だと想像してたもんで。1冊読んでみて面白かったら、ボチボチ続きを買えばいいや、ってな気でいたんだけど。
わあああん、とんでもないや、これぇ。
すごいパワーで、だけど読んでて決して気持ちいいもんぢゃなくて(江口と同じく、私もこれは好きな部類ぢゃないんだが)、でも読み出しちゃったら先へ進まざるをえない。
しかも読み切りぢゃなかったよ、続きもの。どーする、どーするって、ただもんぢゃなくグロテスクな場面とか出てくるマンガを、別にこれ以上読みたくはないんだけど、でも読まずにゃいられない。つかまっちゃったな、私も。
さっそく本屋で探して(けっこうあちこち探した)、残りの4巻プラス番外編1巻をまとめて買ってきた。
でも、一気に読むと、胃にきちゃいそうだから、1日1冊ずつ読むようにした。その日の新しいぶんを読む前に、直前の1冊を読み返すんだが、これがツライ、ツライ。ツライと言いつつ、テンションあがったとこで、自分にとっての未知のページを繰っていく。
ストーリーとか設定は、こんなとこでクダクダ紹介しません。主人公のイチは22歳、舞台は新宿、こわいヤクザさんがいっぱい出てきます。
あとは、読んでみりゃわかるんだけど、読むことをオススメはいたしません。自己責任でお願いします。
ちなみに、さっきから「うえ~ん」とか「わあああん」とかヘンなこと書いてますが、これは主人公のイチが、泣きわめきながら標的を襲う場面の表現から拝借してます。
泣きながら、どうやって人を殺すかっていうと、空手の蹴りです。鋭利な刃がカカトに仕込まれた特製のシューズを履いていて、すさまじい蹴りで相手を切り裂きます。ぐえっ、ぐえっ、ぐえ~ん!!
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