観光通訳 対 医療通訳、徹底的比較

2009-10-27 22:28:06 | Weblog
観光通訳 対 医療通訳、徹底比較

≪観光通訳の現状と未来≫
現状・・・極めて暗い。その理由は、下記のものにほぼ同じ。
未来・・・これまでの推移を見ていると、海外からの訪日客数は、景気や天候の動きに影響されやすく、伝染性の病気の流行、テロや戦争の勃発など、多様な理由によって大きく増減し、それに応じて観光通訳ガイドへの仕事発注も出入りが激しくて不安定であった。そこで、どう考えても、この先の持続的な成長や安定推移などは期待しにくい。
更に、日本の社会は他国に比べて安全性が高く、町や村の清潔度も高く、多くの人たちが親切でおもてなしの心にも富み、しかも英語を理解し、日常会話の堪能な人も目立って増えてきていますが、これら外国人客をもてなすのに本来は良き理由の数々が、皮肉なことに通訳ガイドなしに観光地を訪問できる理由となっています。
同時に、社会的な現象としての観光地などでのボランティア・ガイドの増加と共に、有償で外国人を案内できるはずの国家資格・通訳ガイドへの仕事発注が大きく減少してきています。
有償の国家資格・通訳ガイドが、平素より何事につけ良く勉強していて、同じガイド同士の比較ならボランティア・ガイドよりも、質的なサービス度合いが勝ることは確かでしょうが、単なる観光レジャーとしてのツアーに、有償のガイドを付けてまで勉強する必要性を感じない外国人は年々増えているかのように見えます。
特に自主性が強く冒険心旺盛な若い人たちは、旅行ガイド片手に歩くのが好きであり、生命や身体への危険性の少ない安全社会の日本では、たとえ少々分からないことがあっても、道に迷っても、むしろそれらを旅の楽しみぐらいに感じて悠々と行きかいする姿を良く見かけるようになりました。
太平洋戦争後の貧しい国民生活の時代における語学達人の優位性は、経済社会の発展に伴う国民一般の学力の向上と共に次第に薄れ、むしろ一般国民の教養や趣味としての語学の勉強や日本文化や歴史の学習の進展などと共に、国家資格・通訳ガイドのみが、外国人向け観光案内を排他的に独占する状態は、憲法で保障する職業選択の自由権にも抵触するのではないか?という疑念を、一般国民の間に起こさせる要因となってきています。
本質的に、観光通訳ガイドの国家資格制度は、数十年前のその制定の当初に於いては、日本の文化や歴史を正しく外国人に伝えるためであったのでしょうが、その後の国民一般の知識力や教養・語学力一般の劇的な向上と共に、日本の文化や歴史などを正確かつ上手に教えることができる人たちは、ボランティア・ガイドの中にも顕著に増加してきたのでしょう。一口にボランティア・ガイドとはいえ、地域や観光地によっては、それなりの訓練や勉強等を繰り返し行い、技能の向上に励む人たちも少なくはなく、彼らを一概にノンライセンスの違法ガイドとしては排斥できない実情が生じてきているのではないでしょうか?
そうであるならば、今後は、有資格ガイドとノンライセンス・ボランティアとの共存共栄を図っていく工夫が必要になってくるでしょう。
それは、最近の社会的実体の追認でもあるでしょうが、有償の有資格ガイドを選択するか無償のボランティア・ガイドを選択するかは、有資格ガイドに依頼の場合の時間単価等の報酬の面も含めて外国人客自身の自由な選択と交渉に任せて良いという制度なのではないでしょうか?
税務申告にしろ、行政書類の作成にしろ、いや裁判所での訴訟行為にしろ、国民自身が自ら行っても全く違法ではありません。税理士・司法行政書士・弁護士等の専門の代理人に依頼する場合に比べて、国民一般には時として技能や知識に多少の足りないこともあって、時間や労力が多めに掛かる可能性がありますが、その不便を忍べばそれで済むだけのことなのです。
庭の見える奥座敷付きの高級料理店で贅沢な和食を楽しもうと、街角の立ち食いそば屋で軽く済まそうと、それは人の自由であるというのと変わりはありません。
ただ、問題は、日本の事情を良くは知らない外国人向けのガイドであるという特性を見つめるならば、不案内で無防備な外国人に経済的損害や心身上の危害を加える恐れが無いぐらいの保証は必要であり、ボランティア・ガイドにも、最少限の教育と資格付与の機会を与え、義務付けるべきではないでしょうか?
わが国の最近の目標である訪日観光客2000万人獲得を追うならば、外国人向けの経済性(経費の節約志向)と安全性との双方のバランスを取った合理的な制度枠組みを創設し、外国人からの信頼を獲得し永く運用される制度と為すべきでしょう。

≪医療通訳の現状と未来≫
現状・・・後掲の資料参照
未来・・・明るい
その理由の第一は、医療自体が、人間の生存や健康維持にとって不可欠であるという事実です。その医療の大切さが、それに関わる仕事の不可欠性を導いてきます。
経済や文化・社会制度等の発達に伴い、人間の究極の願いである健康で長寿の全うという理想は益々大切にされていきます。
しかも、交通機関やインターネット技術などの発達による人と情報・荷物等の国境を越えての行き来は、もはやあらゆる分野で不可逆的であり、国境を越えての健康と生命を守る医療機関への需要の高まりは極めて容易に推測できます。
となれば、医療分野での仕事獲得ほどにその可能性や成長度が高く、生涯を通して安定的な生活実現を図れる分野はないと言えます。しかも、医学の間口の広さや奥行きの深さには計り知れないものがあり、たとえ一部に関わったにしても、それは大宇宙の構造と仕組みを解明しようと試みるに等しいほどの大きな作業と研究への努力と成果をもたらすでしょう。
医学を勉強するに従い、やがては自分自身や家族友人の健康管理にも今まで以上に気を遣うようになり、結果として、自分のみならず自分が関わる周辺社会にも大きな福音をもたらすことは明らかです。
しかも、そのような重要な医療分野での仕事の一つとしての医療通訳士の仕事は、医療施設内での外国人患者と病院スタッフ間の言葉の橋渡し役ではありますが、診察室内や検査室内で交わされる言葉や会話自体が患者の生命・健康に直接かかわる内容であるだけに、極めて慎重でかつ知恵と深い知識に裏づけられた言葉や態度での橋渡しが必要とされています。
それは緊張を要する作業であり、全精力と注意力を傾けての作業ではあるけれども、逆にいえば、それだけに遣り甲斐のある高尚な仕事と言えるでしょう。
医療通訳士は、医師や看護師などのスタッフと共に、患者の早期の健康回復に努め・協力し、その職責を全うするために、資格を取得する前の情熱的な学習はもちろん、資格取得後も絶えず自己の能力の範囲や程度の向上を目指して研鑽を積まなければならないでしょう。
そのような研修の重要機関として、はたまた医療通訳士の社会的地位や経済力の向上のための相互扶助機関としての機能をも果たすため、東京通訳アカデミーでは、多くの有志の皆さんと共に協議を重ねた結果、「一般社団法人日本メディカルツーリズム協会」を創設する準備を進めています。
かくて、医療通訳士は、常日頃のそういう日々の努力によってこそ、益々社会の負託に応え、患者の健康と幸福の増進に寄与することができるのです。このような努力と結果良しの好循環こそ、益々医療通訳士のプロフェッショナル性を高め、その深い知識と高度な技能故に、ボランティアの医療通訳者とは決定的に大きな差をつけることができるでしょう。
以上より、私は、多くの皆さん方が(民間資格ながらも)「医療通訳士」の資格取得を目指されて勉強されること、そしてその資格取得後に社会で大いに活躍されることを期待します。
以上

資料
医療ツーリズムの現状

メディカルツーリズムは、タイから始まって、今やシンガポール・マレーシア・インド・韓国などと、内需振興策の大きな柱となりつつあります。
日本では、極めて充実した医療皆保険制度のもとで、医療機関には安定した高収入が保証されてきたために、タイのように不振の国内経済を立ち直らせるための有力手段として医療の国際化が進められたという状況は有りませんでした。
しかし、日本では、少子高齢化の進行が原因で、やがて高騰する医療費を支え切れなくなるという恐れから、数年間以上も国全体の保険医療費の抑制をしてきました。そこで、高額医療費と高コストに慣れていた病院経営は、急速に窮状を増してきました。
様々な工夫を通じて収入は多少増えても、それ以上に診療設備の更新や人件費の上昇圧力が加わり、結果的には経営は赤字傾向に陥りがちとなっているようです。
このような医療分野の窮状を、例え少しでも、いや大幅に改善する手段としてメディカルツーリズムの導入が注目され始めました。
タイランドでは、国全体の窮状を救う手段として、わが国では、第一義的には医療業界そのものの窮状を救う手段として捉えられています。
しかし、わが国では、昨年のリーマンショック以降、長年の物づくりとその輸出貿易主体の経済と産業の構造に大きな赤信号を見出してきた今日、意図的にサービス産業への重点の移動を図らなければ、今後の持続的な成長を見込めないことが明確になってきました。
そのような背景がって、医療業界の窮状を救うという直接的な目的のみならず、それと観光業振興とを組み合わせて国内需要全般の振興をも図るという一石二鳥狙いのメディカルツーリズムが準備されつつあるのです。
この動きは、未だ水面下に潜んでいる事柄も多く、人々の耳目にはそれほどに頻繁に触れる動きとはなっていませんが、多面的かつ重層的に着実に進行しています。
とりわけ、東京通訳アカデミーを中心とするグループは、一瞬の休憩もなく激しく(水面下ながら)前進活動を続けています。かくて、新しい潮流は、この1~2カ月の間に必ず大きなうねりとなって人々の視界にも表れてくることを言明しておきます。
東京通訳アカデミーでは、12月までは医療知識やその専門用語などの習得のための基礎的教育を中心にすすめますが、来年1月からは同月31日に実施予定の「医療通訳士技能検定試験」に備えてのリハーサル/模試を3回行います。
こうして、検定試験に合格した優秀な医療通訳士に、希望の病院等の施設において就業していただくために、前提として外国人患者たちにメディカルツーリズムの波に乗って訪日していただくことが必要です。
そのメディカルツーリズムの波を具体的に起こすためには、外国で旅行客・患者等を募集し、日本に案内し、更に日本に到着後は、病院等の施設に健診や治療目的で案内するサービスが必要です。これらの過程を整合的・統一的に調整する専門業者が必要となります。
その一環として、具体的には様々な案内書・パンフレット類等の他言語への翻訳が必要です。とりわけ、旅行業者や観光/医療客などが、どの病院を選ぶかの参考資料となる詳細な情報の提供は極めて重要です。このとき、健診や治療目的別に推薦できる病院をリストアップした情報が必須です。高水準・高評価の病院施設ランキング表作りが、あたかも有名なミシュランの星マークによるホテル評価のごとくに求められるでしょう。
更に、病院内での診療や検査受検・入院などには、外国人患者と病院スタッフとの間をつなぎ、医師や看護師の手伝いをする医療通訳士や医療介護士などが不可欠となるでしょう。
この場合、訪日すると予測されるツーリストは、富裕な中国人主体のアジア人ばかりかと言えば、全くそうではありません。
高額過ぎる医療費を避けるために米国から、長期間かかり過ぎる診察や治療への待機時間を節約縮減するために英国から・・・というように、世界中からいわゆる「医療難民」が、安全で衛生的な社会環境の下で、健診や治療・手術などに要する医療器具の性能やそれを操る技術水準それ自体がハイレベルで、とりわけ世界的にも著名な実績のある優れた外科医が多いと言われる日本目指して入国してくるでしょう。
以上のような次第ですから、言語を問わずに医療通訳士育成の需要は高いのです。
折角盛り上がってきつつある医療の国際化の蠕動に気付かず、またそれを無駄にしてしまいかねない医療ツーリズムや医療通訳の需要への無関心は、日本の医療業界のみならず内需振興を期待する国民全体の期待や利益を裏切りかねません。
語学力や医療に関する知識などを積極的に磨き、自分の能力のレパートリーを広げ、仕事獲得に情熱を燃やす若き獅子たちの挑戦を待っています。
東京通訳アカデミーでは、通学講座のみならず通信講座でも人気を獲得しています。
無料で授業の見学体験等もできます。お問い合わせなどをお待ちしています。

東京通訳アカデミー(医療通訳士講座)
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観小川町ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp



医療ツーリズムの現状(東京通訳アカデミー)

2009-10-27 19:12:16 | Weblog
医療ツーリズムの現状

メディカルツーリズムは、タイから始まって、今やシンガポール・マレーシア・インド・韓国などと、内需振興策の大きな柱となりつつあります。
日本では、極めて充実した医療皆保険制度のもとで、医療機関には安定した高収入が保証されてきたために、タイのように不振の国内経済を立ち直らせるための有力手段として医療の国際化が進められたという状況は有りませんでした。
しかし、日本では、少子高齢化の進行が原因で、やがて高騰する医療費を支え切れなくなるという恐れから、数年間以上も国全体の保険医療費の抑制をしてきました。そこで、高額医療費と高コストに慣れていた病院経営は、急速に窮状を増してきました。
様々な工夫を通じて収入は多少増えても、それ以上に診療設備の更新や人件費の上昇圧力が加わり、結果的には経営は赤字傾向に陥りがちとなっているようです。
このような医療分野の窮状を、例え少しでも、いや大幅に改善する手段としてメディカルツーリズムの導入が注目され始めました。
タイランドでは、国全体の窮状を救う手段として、わが国では、第一義的には医療業界そのものの窮状を救う手段として捉えられています。
しかし、わが国では、昨年のリーマンショック以降、長年の物づくりとその輸出貿易主体の経済と産業の構造に大きな赤信号を見出してきた今日、意図的にサービス産業への重点の移動を図らなければ、今後の持続的な成長を見込めないことが明確になってきました。
そのような背景がって、医療業界の窮状を救うという直接的な目的のみならず、それと観光業振興とを組み合わせて国内需要全般の振興をも図るという一石二鳥狙いのメディカルツーリズムが準備されつつあるのです。
この動きは、未だ水面下に潜んでいる事柄も多く、人々の耳目にはそれほどに頻繁に触れる動きとはなっていませんが、多面的かつ重層的に着実に進行しています。
とりわけ、東京通訳アカデミーを中心とするグループは、一瞬の休憩もなく激しく(水面下ながら)前進活動を続けています。かくて、新しい潮流は、この1~2カ月の間に必ず大きなうねりとなって人々の視界にも表れてくることを言明しておきます。
東京通訳アカデミーでは、12月までは医療知識やその専門用語などの習得のための基礎的教育を中心にすすめますが、来年1月からは同月31日に実施予定の「医療通訳士技能検定試験」に備えてのリハーサル/模試を3回行います。
こうして、検定試験に合格した優秀な医療通訳士に、希望の病院等の施設において就業していただくために、前提として外国人患者たちにメディカルツーリズムの波に乗って訪日していただくことが必要です。
そのメディカルツーリズムの波を具体的に起こすためには、外国で旅行客・患者等を募集し、日本に案内し、更に日本に到着後は、病院等の施設に健診や治療目的で案内するサービスが必要です。これらの過程を整合的・統一的に調整する専門業者が必要となります。
その一環として、具体的には様々な案内書・パンフレット類等の他言語への翻訳が必要です。とりわけ、旅行業者や観光/医療客などが、どの病院を選ぶかの参考資料となる詳細な情報の提供は極めて重要です。このとき、健診や治療目的別に推薦できる病院をリストアップした情報が必須です。高水準・高評価の病院施設ランキング表作りが、あたかも有名なミシュランの星マークによるホテル評価のごとくに求められるでしょう。
更に、病院内での診療や検査受検・入院などには、外国人患者と病院スタッフとの間をつなぎ、医師や看護師の手伝いをする医療通訳士や医療介護士などが不可欠となるでしょう。
この場合、訪日すると予測されるツーリストは、富裕な中国人主体のアジア人ばかりかと言えば、全くそうではありません。
高額過ぎる医療費を避けるために米国から、長期間かかり過ぎる診察や治療への待機時間を節約縮減するために英国から・・・というように、世界中からいわゆる「医療難民」が、安全で衛生的な社会環境の下で、健診や治療・手術などに要する医療器具の性能やそれを操る技術水準それ自体がハイレベルで、とりわけ世界的にも著名な実績のある優れた外科医が多いと言われる日本目指して入国してくるでしょう。
以上のような次第ですから、言語を問わずに医療通訳士育成の需要は高いのです。
折角盛り上がってきつつある医療の国際化の蠕動に気付かず、またそれを無駄にしてしまいかねない医療ツーリズムや医療通訳の需要への無関心は、日本の医療業界のみならず内需振興を期待する国民全体の期待や利益を裏切りかねません。
語学力や医療に関する知識などを積極的に磨き、自分の能力のレパートリーを広げ、仕事獲得に情熱を燃やす若き獅子たちの挑戦を待っています。
東京通訳アカデミーでは、通学講座のみならず通信講座でも人気を獲得しています。
無料で授業の見学体験等もできます。お問い合わせなどをお待ちしています。

東京通訳アカデミー(医療通訳士講座)
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観小川町ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp

東京通訳アカデミーのサービス向上、「スカイプ」利用開始!!!

2009-10-24 19:57:35 | Weblog
東京通訳アカデミーのサービス向上
「スカイプ」利用開始!!!

平成21年10月24日 土曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階

☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp

①入学のお問い合わせ
②講座内容や学費等についての質問、
③通信講座・英語コースの受講などにおいて・・・

★当アカデミーのスカイプ利用手順 Skype名:okamura.kanzaburou
skypeを起動し、コンタクト-新しいコンタクト-コンタクトの追加で、
岡村寛三郎、もしくはokamura.kanzaburouと検索して、コンタクトに追加して下さい。

★東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎の顔を見ながら直接に、アカデミーの講座内容や学費・無料体験授業受講の希望などについて質問し回答を得ることをご希望の方々向けに、この度スカイプ利用を始めました。
また、遠隔地にお住まいの方やお仕事などの都合で[通信講座]を受けざるを得ない方々向けに、少しでも親切で効果的な学習支援ができるようにスカイプ利用を始めました。そこで、通信講座受講生は、当アカデミーの講師との間で「質問や回答」を、講師の顔を見ながらの臨場感あふれるスカイプ利用で効果的にできる容易になりました。


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附属病院をここまで追い詰めた国立大学改革

2009-10-20 21:44:14 | Weblog
附属病院を追い詰めた国立大学改革(週刊東洋経済10/24号P.69より編集)

診療報酬請求額は2割以上も増加。反面、キャッシュフローは、大赤字。その理由とは…

国立大学病院は、医師の養成や公立・民間病院への医師派遣を通じて地域医療を支えるとともに、高度医療の研究の拠点として無くてはならない存在である。その国立大学病院が炎に包まれている。
国立大学付属病院会長会議の調べによれば、2009年度の国立大学病院のキャッシュフローは、46病院のうち33病院で赤字となり、その合計額は197億円にも達する見込みだ。
国立大学病院は、見かけ上は黒字(業務損益は386億円の黒字)だが、設備更新費や借入金の返済を含むキャッシュフロー(現金収支)ベースでは、多額の赤字が続いている。
「今の財政上の仕組みが続いた場合、今後も赤字の増大を避けられない。」(東京大学医学部付属病院)と言われている。
その今の仕組みとは、国立大学の大学法人化をきっかけに導入された附属病院運営費交付金を毎年度にわたり一定の計算方法に基づいて削っていく仕組みのことだ。
現にその交付金は、制度開始時の2004年度の584億円から、2009年度には207億円にまで激減している。このままいくと、将来にはゼロとなり結果として独立採算制となる。
その交付金の減額は、病院収入が2%づつ増えるとの前提を基にして設定されているため、病院諸経費が数%も増え続けている現状では、その差額分が赤字となって雪だるま式に膨れ上がって来ているのだ。

国立大学病院も手をこまねいているわけではなく、涙ぐましいほどの経営努力を続けている。例えば、入院と外来部門における診療報酬請求額は、2004年度の6107億円から2008年度には7455億円へと実に22%も増えている。新入院患者数も04年度の43万人から08年度には53万人へと23%も増えている。他方、患者の平均入院日数も04年度の21.7日から08年度には17.5日まで短縮して、経費の削減に貢献している。
診療科別の経営努力を見ても、救急車搬入患者数は、04年度の47,445人から08年度の96,133人へと倍増している。産科の分娩件数も04年度の12,218人から08年度の16,827人へと38%も増えている。
更に、06年度の診療報酬改定をきっかけに、看護師数に応じる診療報酬の仕組みのため、国立大学病院が大量の看護師採用に踏み切り、地方の病院では深刻な看護士不足に陥った。
他方、大学病院でも患者の受け入れ増と共に医師や看護師の過重労働が強くなった。
しかし、財源不足のため処遇改善は進んではいない。
更に、04年度に始まった新臨床研修制度により、研修医が自由に研修先の病院を選択できるようになったため、国立大学での医師不足が始まった。
このように、受け入れ患者数を増やさなければならないにもかかわらず、財源不足と医師数不足とが重なり、医師の過重労働と疲弊の度合いが高まっているのが現状である。
そのため、高度医療を売り物にしながらも、新たな医療機器の購入すらもしがたく、将来の運営行き詰まりも予測される今日となっている。

★収入増の一策として、医療の国際化は、民間病院に於いてのみならず国立大学でも同じく必要。
以上

日中韓観光担当相の協議会:中国人の訪日、さらに大きな緩和への期待

2009-10-18 22:17:00 | Weblog
日中韓観光担当相の協議会:中国人の訪日、さらに大きな緩和への期待

下記のような訪日条件緩和に向けての諸施策は、非常に大きな意味を持っていて、中国からの観光客の増大は目に見えて大きくなることが決定的です。
それに伴い、医療ツアーも大きな伸びが期待されます。すなわち、医療通訳士の今後の必要性は大きく、人材不足が予測されています。
皆さんも一日も早く、東京通訳アカデミーの医療通訳士講座を受講されることをお勧めします。
毎週土曜日の無料体験講座が大きなチャンスです。お問い合わせください。

☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp
JGC&TIA事務局・岡村寛三郎


中国人観光ビザ、緩和方針 前原国交相

2009年10月18日21時40分

 日中韓の観光担当相による会合が18日、名古屋市内で開かれ、前原誠司国土交通相は中国人観光客への個人ビザの発給要件を緩和する方針を示した。また中国の邵●(●は「王へんに其」)偉・国家旅遊局長は、日本の旅行会社が禁止されている中国人観光客の日本ツアーを、近く試験的に許可する方針を明らかにした。
 この日、前原国交相と邵局長、韓国の柳仁村・文化体育観光部長官が会談し、金融危機や新型インフルエンザで落ち込む3国間の観光交流を回復させるため、情報共有と風評被害防止に取り組むことなどを盛り込んだ共同声明を発表した。
 中国人観光客への個人ビザは7月に解禁されたが、年収約25万元(約350万円)以上などの富裕層に限られ、取り扱う業者も指定されるなど要件が厳しく決められている。前原国交相は中国からの観光客誘致のため「個人ビザのさらなる緩和策を考えたい」と述べたが、具体的な内容は今後詰めるとした。
 中国に進出した外国の旅行会社は、中国国内の旅行や外国から中国へのツアーは企画できるが、中国人客の外国へのツアーは法令で禁止されている。前原国交相は「日本企業ならきめ細かな日本ツアーが企画でき、観光客も増やせる」と規制撤廃を要請。邵局長は特例として、なるべく早く一部の日本企業に中国から日本へのツアーを扱わせる方針を示した。


医療通訳士講座・英語コースでの専門用語(英語の先祖=ギリシャ語)習得に要する期間

2009-10-18 21:02:07 | Weblog
医療通訳士講座・英語コースでの専門用語(英語の先祖=ギリシャ語)習得に要する期間

平成21年10月18日 日曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp

皆様のご清栄をお慶び致します。
ところで、医療通訳士講座を開講しての感想ですが、英語クラスで習う医療専門用語のほとんどが英語の先祖に当たるギリシャ語かラテン語です。
日本語でいえば、1000年以上前の奈良時代や平安時代に使われていた日常語を、今では全く理解できないのと同じかそれ以上に、ギリシャ語やラテン語の歴史は古いのですから、それを容易に理化しマスター出来る筈もありません。
しかし、医療専門用語は、ギリシャ語の単語だけであって決して「会話」まで進むものではありません。ですから、医療専門用語を修得することは、そのテキストを見た目で感じるよりは(実際には)かなり負担が軽く、重荷というほどのものでは決してありません。貴方が英会話を習得するときに費やさなければならなかった気の遠くなるような大きな労力や長い年月と比較すれば、何十分の一ぐらいとも言って差し支えないと考えます。
医療専門用語=ギリシャ語の修得を持って、第三の言語に挑戦する気概と覚悟を持って臨んでほしいという希望を述べておられる医学者も確かにおられますが、私は、実際に診察室内や検査室、あるいは医療文献などで頻繁に使用されると言われている医療専門用語を何度も何度も読み返しましたが、医療現場で必要な(基本的な)レベルのギリシャ語=専門用語を身につけるのに、一年も二年もかかるとは、決して思われません。
早い人で3カ月、少しゆっくり進んでも半年でほぼ目鼻立ちがつきます。
もちろん、私は、多数の医学書の中から医療専門用語を特にターゲットにした教本を読み漁り、その中で単語習得にベストだと思われる学習法を開発している数冊に絞り込み、それを東京通訳アカデミー受講生の皆さんにお勧めしています。
医療に関する仕事への高い志を抱く皆さんをしっかりと支え、できる限り無駄を省き、短期間かつ一直線で医療通訳士の資格を取得されるようにと願っています。
毎週土曜日の午前10時から午後4時までは、無料の授業見学や体験の機会を提供しています。毎週多くの方々から問い合わせの電話を戴き、実際に何名かが見学に来られています。
入学者も着実に増えています。
どうか貴方も社会貢献度が高く、不況に強く、自己実現の機会にも恵まれた医療通訳士資格取得を目指されることをお勧めします。
以上

医療関係分野での派遣業開拓の必要性

2009-10-15 12:48:24 | Weblog
医療関係分野での派遣業開拓の必要性
(8か月前のオリジナルプラン)

平成21年2月6日 金曜日付け
JGC事務局・岡村寛三郎

各位
いつもお世話になり、誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
ところで、通訳案内士にも基本的な技能の範囲を広げ深める努力が必要ですね。
観光業はもはや終焉の時代を迎えたのでしょうか?
昨年秋のリーマンショック後において日々厳しさを増している観光ガイドの仕事不足の惨状を見れば、そんな疑いも持たざるを得ません。
そこで、我々が生き延びるために、少なくとも市民生活に絶対不可欠な医療や教育の分野にもっと目を向けるべきでしょう。
このとき、多くの病院までもが経営難であるとの噂を耳にすれば、その困難を緩和するために外国から金持ちの患者を受け入れる体制をもっともっと拡充するべきでしょう。
今、まだ千葉の亀田病院のみが国際評価基準の認証(=JCI)取得に向けての準備をしているのみです(注:本年9月に取得済み)。
そこで、私は、多くの病院向けに、亀田病院のあとを追って外国からの患者の受け入れに必用な国際基準のJCIの認証取得に向かっての経営努力をしていただきたいと願っています。
そのとき、通訳案内士が、外国人患者に対して通訳支援や介護など様々お世話をさせてもらうことができると考えます。とりわけ専門職的色彩の強い「医療通訳士」制度があれば、この人達が優先的に病院に派遣されることが可能でしょう。
医療通訳士の語学力や技能スキルの向上のためには、先ずは専門単語の習得が必要であり、同時に自動車学校の運営を参考に、免許取得希望者向けの講座学習や現場訓練を想定して、模擬訓練をやっていけば良いでしょう。
そこで、下記のような仕組みの構築を企画しています。
皆様がたと協力しあえる余地はあるでしょうか?お尋ねします。



「医療通訳士」・「司法通訳士」制度創設
趣旨書
平成21年2月2日 月曜日
特定非営利活動法人日本通訳案内士連合
 理事長・岡村寛三郎
通訳案内士は、訪日外国人に付き添い、外国語を使って有料にて「旅行に関する案内」を行う者とされています(“通訳案内士法”第2条)。
そこで、旅行以外の単なる生活事象の様々な側面を支援するのみの通訳業務なら、上記の法に触れないため通訳案内士の国家試験を受験して国家資格を取得する必要はありません。
それにもかかわらず、とりわけ医療や司法の各分野では、今日では専門化が高度に進んでいます。そこで、関係する専門用語も多く、関係者の心理の適格な表現についても、事前に特殊で専門的な訓練を十分に受けておくことが望まれます。
即ち、医療と司法関係の分野では、極めて高度な水準の言語知識のみならず、臨床現場や司法現場においての特殊状況にも機敏に対応できる柔軟で多様な知識と通訳スキルを必要とします。
そのため、冒頭に掲げる旅行に関する知識を専門的に有する通訳案内士ではなく、各専門分野に見合った特別の通訳士が必要になります。
にもかかわらず、国家同士の交流のみならず企業間や人々の間での交流も日常的に大量に行われ始めている今日、医療や司法の分野でも渉外案件が頻繁に生じています。更に、今後の国同士・企業や人同士の交流の増大を考えれば、専門通訳士の需要は益々高まるでしょう。
また、アジアの各国からのみならず中近東や欧米の国々からも、平和で安全な人々の暮らしの基となっている日本の優れた医療水準や設備、健康回復や増進にも効果的な多数の温泉保養施設、更には栄養豊かで美味しく美容にも健康にも優れた和食料理の魅力などなど・・・多数の外国人にとっては、これ等の良さは世界に誇る長寿国日本の秘密ともいえるものばかりです。
そこで、これ等の日本の暮らしの長所をもっともっと世界中に宣伝して、健康を取り戻したい人達には、医療や保養のために積極的に日本を訪れ、日本の病院や保養施設等を存分に活用していただくための総合的な戦略プランや具体的勧誘法の策定が求められます。
2008年9月から始まった劇的な世界同時不況は、日本が物づくりと輸出立国に偏りすぎていたことについて大きな反省をもたらすものです。もっともっと、日本文化や生活様式の良さや安全性を売り物にして、世界中の人達が、平和と健康と幸せを求めて憩い集う国づくりに向かうべきでしょう。
日本の文化と暮らしぶりを一体化しての「商品づくり」に励み、従来からの「物づくり国家」から、多数の外国人が訪問する「東洋の幸せの国・サービス精神ともてなしの国」へと方向転換するべきでしょう。
そのための有力な支援手段の一つとして、医療通訳士や司法通訳士の制度の創設を提唱します。

講習の基本システム
具体的には、医療の国際会議等で同時通訳を務めている優秀な通訳技能者を講師に選定し、原則1週間からなる講座と実地研修の2側面の多数のコースからなる指導と現場トレーニングを行います。
教科書を編修し、講座と現場履修の双方の修了試験を果たし、厳格に知識と通訳スキルの双方に合格してはじめて資格取得とします。

実施初年度と年2回実施制
2010年以降、毎年1月末(日曜日)と7月末(日曜日)の2回実施

資格試験実施主体
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
事務局Email: okamura3@oksemi.co.jp


医療施設向け経営コンサルタント業
平成21年2月2日 月曜日
CoolJapanExpo株式会社・Cool World Expo株式会社 代表取締役 社長岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観小川町ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
携帯電話:090-9097-7613
Email:okamura3@oksemi.co.jp
外国人患者を募集(営業行為)し、その移動の旅程等を計画・管理し、又は付き添い、現地病院で受け入れ、その後も付き添い介護等サービスを行い、外国人患者の安静と快癒に向けて最良のサービスを行う。
同時に、患者に付添う家族等の方々への休養・保養・休憩・観光等への案内やエスコート・サービスも、ご希望に従い行います。
もって、病院へ外国人患者等を積極的に誘導し、受け入れて、病院経営に新境地を開こうとするものです。

①顧客患者の募集=世界各地で、日本の特定の優良な病院・保養施設を案内し、問い合わせ→申し込み等を代行します。
  (現地での説明会開催、インターネットでの紹介と勧誘、外国の病院等との連携など)

②外国から、日本の現地施設への訪問~お迎え・旅行・エスコート・搬送等の介護サービス提供

③患者としての検査・診療・治療・手術・リハビリ・・・などにも付き添い、介護や病院生活に満足感を抱いていただくように丁寧で親切心溢れる精一杯のサービスを行います。

④患者や家族等にアンケート調査を行い、病院受け入れサービスや治療関係、回復経過、通訳サービスなど全般に亘って細かくチェックし、顧客満足度を確認し高める手配を行います。又、これをデーター化して、募集や受け入れ態勢の改善を施し次の顧客獲得に繋げます。
 ★提携の経営コンサルタント:協同組合エム・ビー・シー総合研究所
 代表理事・中小企業診断士 宮本邦夫
岡村様
医療関係のコンサルを立ち上げられるそうですが、私も、これまで幾つかの医療
機関の指導を行ってきた経験がありますので、関心がある分野です。何かお手伝
いすることがありましたら、喜んでお手伝いいたします。
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 中小企業診断士
 経営コンサルタント  宮 本 邦 夫
 〒104-0051
  東京都中央区佃3-9-4
tel&fax 03-3531-7573
E-mail:k-miyamo@lemon.plala.or.jp
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⑤患者獲得や介護付き添いのみならず、病院経営の財務・会計処理の効率化にも専門の公認会計士・税理士等を役立てるように手配します。更には、病院経営の規模の適正化や後継者問題を適正処理するための企業合同や合併策についてもご相談に応じます。

 ★提携先の財務経理コンサルタント 
             会社名 麻布有限責任監査法人
株式会社BizNext (ビズネクスト)
代表者 岡村 憲一郎(東京大学卒、公認会計士、米国公認会計士)
所在地 〒107-0052
東京都港区赤坂1丁目6番8号 井上赤坂ビル9階
事業内容 ・企業戦略立案コンサルティング
・管理会計制度構築コンサルティング
・内部統制コンサルティング
・IT構築/運用コンサルティング
・企業研修事業
・会計・税務事業(提携先 信和綜合会計事務所)



医学の嫌いな貴方への手紙

2009-10-15 08:34:26 | Weblog
医学の嫌いな貴方への手紙

平成21年10月14日 水曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎

昨年2008年9月15日のいわゆる「リーマンショック」後、欧米のみならずアジアや日本を含めての世界経済の劇的な落ち込みを見て、私は本年2月初めにおいて、浮き沈みの激しい景気の波にそのままに翻弄される体質を持った観光業に身を置いていては、今後の生活の糧を稼ぎ続けることは極めて困難であることを悟りました。
すなわち、一般の物づくり産業や貿易商業等が盛んになれば、人々の国際的な動きも活発となって、国際観光も沸き立つ因果関係が認められます。しかし、その逆の流れとして、観光の隆盛が原因となって大規模工場産業や流通貿易等の商業が起こるという因果関係はおよそ認められません。観光産業は、世の経済活動の興隆の結果的産物であっても、自らが原因となって、社会全体の経済活動の隆盛を導き出すというほどのパワーを持っていません。頑張ってもせいぜい国家や社会全体の経済興隆の補助的な役割でしかないでしょう。
すなわち、観光産業に身を置いていては、国家社会全体の経済発展へと向けてのリーダーとはなり得ないという厳しい現実を直視しなければなりません。
もちろん、100年後や1,000年後には、観光業も産業全体のリーダーになるかもしれません。世の有為転変は計り知れないことですから、そういう奇跡のような事が起こるかもしれません。しかし、問題は、私たちの世代においては、そのような遠い未来まで待っておれないという現実です。
そこで、自信満々で進んでいたかのように見えた世界経済全体が、あっという間に米国で起こったリーマンショックで暗転するのを見て、経済の上り下りの変動の波に影響されにくい、最も持続性のある安定性のある産業・業種は何か、ということを改めて真剣に問い続けました。
昔から「衣食住足りて礼節を知る」という諺が良く話題になりますが、正にその通りで、衣食住こそが人間生活の根本・土台であり、礼節や観光と言った文化・サービスに属する事柄は、最も後からやってくる人間生活の「花」に当たる部分です。
更に、その衣食住ですら、人々の健康や寿命の恩恵があってこそ、その必要生が生まれてくるものですから、人間生活の根本のさらに奥にある基盤は、健康と命を守る仕事・業種の医療活動ということになります。
そんなことは、かくも長々と前置きを申し述べなくても、誰でも、子供ですら良く知っていることですね。ところが、年を経るとともに、いろんな知識が頭に入り、いろんな夢や好みや人生観が重なってきて、やがては子供ですら知っているような基本的な事柄が分からなくなってくることがしばしば起こるのです。
そのため、私がどんなに一生懸命に健康や医療活動の基本性や産業としての重要性・有望性・将来性について熱く語っても、理解できないか、行動するまでには納得できない人が多いのに今更ながらに驚く毎日です。
人間の思想や行動面に於いては、多様性や好みや自由が何よりも尊ばれるべきでしょうから、それはそれで良いのですが、経済行動に限れば、産業・科学・学問としての大きな広がりを持ち、投資効率の最適分野に注目し、そこに限られた時間とエネルギーと人材・資本を集中投入するのが、大きな生産効果を引き出す望ましい経済行動になるでしょう。
その意味からも、マクロ的に観察して、医療分野に勝る人類社会への貢献度の高い特性を持った産業・科学・学問分野はないでしょう。
しかも、ミクロ的に観察・体験しても、自分や家族・友人の体の各部の名称や機能を知り、健康を害する行動や障害物の存在や能力を学び、それらに抗する行動類型や物質等をも同時に学び、全体として健康で長寿に恵まれた人生を送る知識や技術を修得・体得することは、何よりも平和で幸福な人生と社会を実現するのに大切な行動です。
私も凡人の一人として、自分の今までの長い人生に於いて、自分の体のことや各部の機能などにはほとんど無知であり、ましてやそれを冒す病因などについては尚更のことに無知でした。
しかし、漸く今年の初めごろに、医療分野の科学的・産業的フィールドとしての壮大さと人類社会の発展への貢献度の高さに気づいてからは、改めてその将来的な成長性に気付き愕然としました。
そこで、医学の分野の門外漢でも、何か今まで自分が築いてきた知識と技能を土台にしつつ、それらとの関連で医療の世界に食い込む仕事はないものかと考え、思い付いたのが外国から患者を案内して日本の医療機関に紹介する仕事でした。幸か不幸か、前の自民党政権下での官僚の重要政策であった医療費亡国論に代表される医療費カットの禍で、日本の大方の医療施設や医師などの経済的困窮度が深刻になっている噂をたびたび耳にしていましたから、(富裕な)外国人を日本の医療施設に案内してくるなら、きっと喜ばれて仕事になるのではないかと考えたのです。
しかし、良く考えてみれば、単に病院の玄関先に連れてくるだけなら言葉の分からない外国人患者も困るし、対応する病院側スタッフはもっと困るだろうということに気付きました。のみならず、診察室内や検査室、薬局や入院病棟内に於いても、責任を持っての外国語と日本語との間の橋渡し役のお世話をさせていただかなければ、病院や医師に真に喜んでもらえる顧客紹介にはならないことにも気付きました。
そこで、これらの業務を一貫して引き受けるために、単なるボランティアではなく、医療のあらゆる分野に於いて高い専門的能力と責任をもってその務めを果たす職業としての医療通訳士という資格創設を構想し、これを育成するために多くの支援者のお力を借りながら、「東京通訳アカデミー」を創設し、本年2009年9月にJR御茶ノ水駅界隈の神田にて英語と中国語2カ国語で、通学コースと通信コースの2コース制で開校しました。
更には、医療通訳士講座を修得し、医療通訳士技能検定試験に合格した優秀な人材を相当な医療機関等へ就職斡旋するため、派遣業や職業紹介事業の認可も取りました。
昨今は、様々な障害を乗り越えながらも漸くスタートしたこのアカデミーの運営に日々いそしむ毎日ですが、運よく医療の国際化推進という大波が押し寄せ始めていることを実感しています。
医療の国際化というテーマは、既にタイランドを始め東南アジアに於いてはごく盛んに行われているにもかかわらず、江戸時代の鎖国政策以来、何かと言えば、国際的解放に背を向け閉鎖的な性格を持つわが国の世情故に、わが国では一部の医療機関を除いては、全体的動きとしてはなかなかに実現しなかったテーマです。
しかし、国際医療福祉大学の大学院教授・開原成允先生の医療業界の国際化に向けての推進論の公表や千葉・亀田総合病院のJCI認証取得、多摩大学 教授 真野俊樹先生の著作「グローバル化する医療(メディカルツーリズムとは何か)」の刊行なども大きな社会的インパクトとなり、昨今では、新政権の声援もあって民官共同での医療ツーリズム研究が盛んに行われています。
外国人の医療目的での入国に際しては、まだまだ外国人勧誘上の問題やビザ発給などに関して種々の障害があるようにも聞いていますが、大勢としては、もはや否定し難いうねりのような大きなエネルギーを感じています。
この場合、富裕層の外国人とは、先ずは、近くは中国から遠くはアラブからの訪日客の事を指しますが、日本の医療技術水準の様々な分野での高さのみならず観光資源の独特さや豊かさなどの多くの魅力を考えれば、欧米からの医療・観光ツーリズムでの顧客獲得も決して夢ではないのです。欧米には欧米なりの困難な医療事情がある為、既に相当数の患者が東南アジア各国の医療施設を利用していますので、この方面での顧客獲得は十分に可能でしょう。この結論を導くことには相当の根拠と理由があります。その詳細については、来る11月21日(土曜日)における多摩大学 教授 真野俊樹先生によるご講演「グローバル化する医療」にぜひご出席いただき、貴方ご自身で確認していただきたいと思います。
以上の通りの熱気を帯び始めた医療ツーリズムへの準備の進み具合を見て、医療通訳士講座を開講している東京通訳アカデミーとしては、医療の国際化に不可欠な医療通訳士の育成に大きな期待と自信を抱いています。どうか、一人でも多くの方々が受講して下さることを願ってやみません。


資料
[東京通訳アカデミー]

多摩大学 教授 真野俊樹先生のご講演決定!
11月21日(土曜日)
「グローバル化する医療」をテーマに
平成21年9月19日 土曜日
JGC&TIA事務局・岡村寛三郎
皆様のご清栄をお慶び致します。
ところで、東京通訳アカデミーでは、「グローバル化する医療(メディカルツーリズムとは何か」の著書を出版された気鋭の学者:多摩大学 教授 真野俊樹先生に、ご多忙の合間を縫って下記のスケジュールでご講演を戴けることになりました。
あらゆる分野にわたり急速に展開する国際化時代を迎えた今、医療現場のみならず観光産業・国内需要喚起等の経済政策分野との関連に於いても、最も注目するべきテーマとなっている「医療の国際化」現象の最先端の状況を、ワールドワイドの角度から詳細なお話しをいただける極めて貴重な機会です。
どうか万障お繰り合わせのうえで、多数ご参加くださいますようによろしくお願いします。
なお、この講演会は、東京通訳アカデミーの開講記念行事として開催されますので、ご来場の皆さま向けの記念品を用意させていただいています。
平成21年9月19日 土曜日
東京通訳アカデミー・学院長
司法通訳士・医療通訳士技能検定協会・理事長
NPO日本通訳案内士連合(Japan Guide Consortium=J.G.C.)
理事長・岡村寛三郎

① 日時:11月21日(土曜日)午後1時開会
②挨拶:東京通訳アカデミー学院長・・・医療の国際化の最前線について
③講演:多摩大学 教授 真野俊樹先生・・・午後1時30分~3時30分(休憩含み2時間)
④講演主題「グローバル化する医療(メディカルツーリズムとは何か」
⑤医療通訳士講座デモンストレーション・・・午後3時45分~4時45分
⑥閉会=午後5時
⑦募集定員60名・申し込み順・参加無料
⑧会場:オフィス東京(東京都中央区京橋1丁目6番8号☎03-3567-5577)
道順:JR東京駅八重洲口より徒歩5分
⑨参加お申し込み: JGC&TIA事務局・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号東観ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410 Eメール:okamura3@oksemi.co.jp

真野 俊樹先生ご紹介
・学歴
1987年 名古屋大学医学部卒業
1997年 藤田保健衛生大学医学部 医学博士(内科学)
2000年 英国レスター大学大学院でMBA取得
2004年 京都大学で博士(経済学)取得
職歴
名古屋第一赤十字病院、安城更生病院、藤田保健衛生大学勤務を経て、95年9月、米国コーネル大学薬理学研究員
その後、外資系製薬企業、国内製薬企業のマネジメントに携わる。
国立医療・病院管理研究所協力研究員、昭和大学医学部公衆衛生学(病院管理学担当)専任講師、大和総研主任研究員を経て、多摩大学統合リスクマネジメント研究所教授(医療リスクマネジメントセンター所長)。兼任は、藤田保健衛生大学医学部客員教授、国際医療福祉大学大学院客員教授、東京医療保健大学大学大学院客員教授など。
資格・受賞歴
内科学会認定専門医、FACP(米国内科学会専門医会上級会員)、日本医師会認定産業医、ケアマネージャー
AHA(アメリカ心臓病学会:Young Investigator Award)
吉田秀雄財団
医療科学財団
所属学会・団体
日本ベンチャー学会(医療ベンチャー研究部会 部会長)、日本病院管理学会評議員、東海病院管理研究会世話人、医療バランストスコアカード研究学会評議員、医療マネジメント学会評議員、国際疾病分類学会理事、クリニカルガバナンス研究会幹事、日米医学交流財団:日米医学交流シリーズ編集委員、日本内科学会、日本糖尿病学会、商業学会、組織学会など所属多数
(以上、インターネット記事より、部分的引用)


東京通訳アカデミーの挑戦!!!

2009-10-13 21:14:16 | Weblog
「医療通訳」普及進まず・・・民間団体の育成頼み(読売新聞10/13夕刊より編集)
⇒東京通訳アカデミーの挑戦!!!

平成21年10月13日 火曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
Eメール:okamura3@oksemi.co.jp
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410

日本語が不自由な外国人が医療機関で受診する際に、医師との意思疎通を助けるのが医療通訳だ。日本で暮らす外国人の増加と共にニーズも高まっているが、なかなか普及が進まない。
言葉の壁は、誤診や医療事故にもつながりかねず、通訳によって診療がスムーズになれば、医師の負担も軽減される。日本で暮らす外国人は、2008年末で220万人を超え、医療通訳の必要性は増す一方だ。
ところが、未だ公的な資格制度はなく、人材育成には民間団体などが独自に取り組んでいる。現在、愛知県の西尾市産婦人科で医療通訳を務めておられる鈴木マーガレッチ若子さんは、「専門用語や医療倫理、各国の文化など幅広い知識が必要だが、研鑽は自主努力に任されている。患者から金銭面の相談を受けるなど、対処に困ることが起きても周囲の理解が乏しく、一人で悩んでしまうことも少なくない。」と支援の必要性を訴える。
また、中村安秀・大阪大教授は、「医療通訳は高い専門性を求められ、人命に関わる責任を負う。その役割をボランティアのみで担うのは難しい。報酬と身分を保障し、プロフェッショナルを育成する必要がある。」と話されている。
⇒このような社会的要請の高まりと昨今の官民を挙げての医療の国際化への熱意の高まりにより、プロの医療通訳士が活躍する時代がもうそこまで来ています。

東京通訳アカデミーの挑戦・・・そこで、当アカデミーでは、プロの医療通訳士を養成するため、(入学者自身による学費負担で)医療通訳士講座を開講しています。
しかも、幸福な人生を送るために不可欠な健康と長寿を、他人のためにも自分のためにも実現するのに必要な知識とスキルを、一人でも多くの方々に修得する機会に恵まれて戴きたいと希望し、わが国初のアイデアで最も効率的な「安近短」政策を採用しています。
ぜひとも、当アカデミーでその学習法の効力を体験してください。
そして貴方も、医療通訳士としての高いレベルの資格を持って、自己実現と社会貢献の双方を果たして、充実の人生をお送りください。

① 「安」・・・学費を少しでも安く・・・という願いから、フルコースの受講でも5カ月間で修了します。最短期間なら僅かに30~35日間で修得できる速習講座等を用意し、学費を節約しています。
② 「近」・・・講師や学習内容への接近のしやすさや親しみやすさは、学習事項の理解を促進し勉学への持続性を強めるのに不可欠です。そこで、当アカデミーでは、講師には、ベテランで学識も最高レベルの得難い人材を用意しています。講座で使用のテキストも、最短コースで目標に到達できるような内容のものを精選しています。
()英語コースでは、とりわけ、専門用語の多くを構成するギリシャ語の修得の困難さが問題になっていますが、「食わず嫌い」という言葉がぴったりと当てはまります。
テキストの専門用語・単語集をチラッと見れば、「オエッ!」と叫びたくなるような難解なアルファベットが延々と並んでいます。
しかし、何でも「始めは難しいもの…」です。3回…5回…と眺めていれば、霧の中の視界が吹く風と共に急速に開けて行くように、語源や造語の規則性が理解され修得され始め、やがて「なんだ・・・この程度だったのか!」という悟りの境地に到り、ここまでやってきて良かった!という歓びを噛みしめられるようになります。
東京通訳アカデミーの推薦するテキストとシステムで学習していけば、その修得に掛かる期間として、早い人なら3ヶ月間、遅くても半年以内と自信を持って言えます。
()中国語コースでは、日本語で書かれた医療検査内容や体の各部の名前・病名等の医療に関する知識を習得するのに困難を感ずる人たちが多いかもしれません。
しかし、医療通訳士になるためには、全般に広く浅くの知識習得が適切であり、狭く深くの知識は必要ではありません。
③ 「短」・・・もちろん、学び始めてから医療通訳士技能検定試験に合格するまでの期間が短ければ短いほどに良いわけです。そのため、標準学習期間を5ヵ月間としています。4ヵ月間の[講義]と1ヶ月間の[模擬試験+本番技能試験]です。仮に、言語力や医療知識の点などでスタート時の実力レベルが低く、不運にもその5ヶ月間で技能検定試験の1級に合格できなくても、次の5ヶ月間の再履修ないしは自己学習で、5ヶ月後に再度の技能検定試験を受験できます。併せて、1年間で2回の受験ができる設定=1月と7月の年2回実施になっています。
以上

医療観光の国際化、韓国の取り組みの急速化

2009-10-12 08:09:11 | Weblog
医療の国際化:韓国の最近の動き

医療観光に力を注ぐ=韓国観光公社の李社長
(日経10/12)
「東洋医学を用いた健康診断や美容整形を受けに、ぜひ韓国にいらっしゃってください。」
来日した韓国観光公社の李参(イ・チャム)社長は、日本経済新聞の取材に対し、観光客誘致のために「医療観光」に注力していくと語った。
昨年の金融危機以来、ウオン安が進み、依然続く韓流ブームと相まって、日本からの観光客は、急増。昨年は238万人だったが今年は300万人まで増やし、今後は1年に100万人ずつ増やしたい。」と鼻息は荒い。李社長はドイツ生まれ。30年以上前に訪韓して魅力に取りつかれ韓国籍を取得した。今年7月李明博大統領により外国出身者では初の政府機関トップに抜擢され、海外市場開拓の訪問先として先ず日本を選んだ。


観光庁「インバウンド医療観光」
研究会第2回(2009年10月7日)
平成21年10月7日 水曜日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
★観光庁見解「中国の病院自体が、日本に患者を送りこみたいという希望を持っているため、医療ツーリズムのマーケット性はあるとみています。」

★以下は、審議に参加された委員の方々の発言要旨を簡潔に編集したものです。聞き違いや記憶違いもあるかも知れませんので、当局から公式の記録発表が行われるまでの間のメモ代わりにお使いいただければ幸いです。

① 医療通訳確保の件
()この調査で医療機関向けに行われるアンケートに於いては、10項目中少なくとも8項目が、明らかに医療通訳に関する項目です。
()このことからも、如何に医療通訳を確保するかという問題、また患者と医師・病院側との間での意思疎通・情報交換や医療行為を円滑・安全に行うために、医療通訳の役割が大切かが分かるでしょう。
()そこで、現在いくつかの病院施設等で患者自身の家族や友人、あるいはボランティアでの通訳が利用されていますが、彼らは専門的な訓練等を通じての医療知識や技能等を有しないため、米国などでの事例を見ても、しばしば不正確で誤った通訳をすることがあり医療過誤の原因ともなっています。とりわけ言葉の障壁が高いわが国での医療ツーリズムや医療の国際化に於いては、優良な通訳の育成と確保が、前提として絶対に欠かせません。医療ツーリズムにおいて外国人が来院する際には、通訳と旅行業者さんとが必ず一緒に来てほしい。
()韓国では、多数の言語に対応するのみならず、各国の文化や宗教・食習慣等にも通じている高度なレベルの通訳の養成に向けて国家の支援が行われている。

② 医療ツーリズムにおいての前提事項・優先事項
()医療ツーリズムを実施するに際しては、前提として、アジア各国・ロシア・アラビア各国からの来日を期待できる。とりわけ、中国の医療は伝統的な漢方医療が主なため、例えば、盲腸手術に於いても1カ月程度の入院が必要なのに対し日本ではわずかに3日間ほどで良いなど、西洋医学的な医療の進歩が遅れているため、上得意客として大いに期待できる。ただし、国際間での競争となると、医療の提供側としても、質の良い医療行為を安価で提供する覚悟が必要であり、患者などが来日しやすい入国条件・滞在環境等を用意できるかどうかという点にも、その成否が掛かっています。
例えば、(a)言葉の壁をどこまで崩せるかどうか、
(b)接遇が大切=ホテルなどの施設のあり様と同時に、おもてなしの心の現れが必要、
(c)患者と病院との間でのドアーツードアーの便宜の提供を明確に打ち出すことなどが求められます。とりわけ、日本の病院や医療に関する情報は、その業界への広告規制の厳しさ故に国際比較上も極めて不足しているため、外国人向け情報の開示については、今後大幅に考え直さなければならない。ただし、インターネット上のホームページによる情報開示は、日本でもかなり認められているから、これを利用しての積極的な情報開示が望まれます。
()医療ツーリズムに於いて、優先的に売り出すべき医療行為は、
(a)医療過誤が起きにくい、定型的な治療行為で、通訳上の誤りも起こりにくい分野のものから手掛けるのが良い。例えば、外科的治療などは短期間で済む場合が多く、また入院を伴うことも多いため、このスタイルが医療ツーリズムには向いているのではないか・・・
(b)オリンパスやペンタックスなどによる世界一のシェアーを誇る内視鏡の製作や操作に関する技術など、日本人の器用さが際立つ分野があり、これなどは米国人医師でも兜を脱いでいるほどで、ましてや韓国や台湾を始めアジアなどからは長年にわたって多数の留学生を預かって育ててきたので、文字通り世界中からの患者を期待できる(=日本人医師の手先の器用さなどは欧米の医師の追随できるものではなく、内視鏡の使用等に関して圧倒的に世界一の日本の医療への期待は、世界中から極めて大きいものがある。)
(c)しかし、全体的にみれば、米国の医師は粒ぞろいで、その平均的水準が安定的であるのに対し、日本の医師の水準は概してばらつきが大きいと評価されることもあるので、亀田総合病院のJCI認証取得に倣い、より多くの病院にJCI認証を取得してほしい。
(d)医療ツーリズムに於いては、単にセカンドオピニオンを求められる程度の内容なら、極めて取り組みやすい。これに対して、重症患者の治療を受けるとなると、患者と医師や病院との間で、厚い信頼関係がなければできないが、その前提として優良な医療通訳者の介在が欠かせないであろう。
(e)心臓外科・循環器系医療に関しては、数十年前までは米国が圧倒的に優秀な技術力を持っていたが、その後日本の国の医師による技能向上が目覚ましく、今では、東南アジアからも多数の留学生が学びに来ているほどで、医療ツーリズムを始めれば、中国・韓国を含めて多数の患者等の来日を期待できる。
(f)人間ドックという医療施設は、日本ではごく一般化しているけれども、外国では、病気症状が出る前の診療などという考え方はないため、この施設には外国人を呼び込めないであろう。
(g)某大手旅行業者さんが、昨年から始めて今年で2年目を迎えた中国人富裕層向け医療ツーリズムについて内容等を公表された。今年で、未だ12件・34名のPET受検等にすぎないが、観光ともセットにして、医療に詳しい通訳案内士をつけて実施しているとのことでした。
以上