青春時代でのより良い選択(中高6年一貫教育が目指すもの=大学進学)

2012-10-30 10:49:35 | Weblog
青春時代でのより良い選択
中高6年一貫教育が目指すもの
=大学進学で成功するための生活環境の安定性と整備

 皆様のご清栄をお慶び致します。
 さて、親に依存するばかりの子供時代を経て、自我が形成され始め自主独立の兆しを次第に明確化する青春時代=中学・高校時代は、理想の自我とか人間像とは何かを探し求めてさまよい、苦しむ時期でもあります。
 未だ知識や思考力も不十分のみならず、社会での経験も少ないために、理想の自我・人間像を描ききれない、つかみきれない年代であるにもかかわらず、それを求めてさまよい歩く試行錯誤の時代です。
 そのようなときには、できる限り、生活・学習環境や条件、生活スタイル・人生観などの基本的な枠組みを変更しないで、同じ条件や人生観を継続しつつ生きて行くことの方が無難なのです。
 中学生から高校生に成長するときに、生活・学習環境や人生観などの基本的な枠組みを変えたい気持ちが強く起こりがちですが、中学生3年間の内で慣れ親しみ、それなりに上手く対応できた生活・学習環境は、本人や親には気づかれなくとも、極めて貴重な人生の土台を形成しているのであって、これを高校生になるのを機会に大幅に転換していく選択は、意外にも失敗に終わりやすいのです。
 なぜなら、中学生時代で慣れ親しみ、かつ成功してきた生活環境や学習条件は、その環境や人生観が共に正しかったことを意味するのであって、単に高校に進学するというだけの時期や機会において変更するのは、かえって極めて危険なのです。
 僅かに中学3年間を経ただけの生活・学習環境や人生観・考え方は、その延長線上でまだまだ改善や発展させることができる発展途上の「土台」であり、4年目でそれを壊して変更することは極めて危険なのです。なぜなら、高校入学後の基礎的条件の変更は、それが一見すれば成長の過程であるように思われても、その新しい生き方や環境に慣れて成果を上げていくには、高校3年間は短すぎるからなのです。
せいぜい県単位や市単位の狭い地域内での争いでしかなかった中学時代の競争とは異なり、高校生時代には、一挙に何十倍もの大きさに土俵を広げて、数十万人という全国の同級生や浪人生相手の熾烈な大学進学競争が待っています。
 そのため、高校時代の時間は極めて貴重であり、高校進学をきっかけにして変更した新しい生活・学習環境や人生観に慣れて、それらを使いこなすようになるための準備の時間枠を取っている余裕などは全くないのです。
 高校3年間は、中学3年間で使い慣れ、ある程度成功してきた生活・学習環境や人生観を土台にして、(それらを多少は改善・効率化する必要はあっても)とにかく猛烈に勉学に打ち込むべき3年間なのです。
全国の数十万人という巨大な単位の競争者を相手とし、しかも学習内容のレベルの高さや分量の多さなどは、それらの相乗効果を考慮すれば、一挙に数十倍にまでも増大するのであって、中学時代に抱えていた荷物の重さとは全く比較できない(過激なまでの)重さになります。
 そうした高校時代に起こるべき大きな特徴や変化を、多くの中学生や時には保護者すらも気づいていないことが多いのです。とりわけ、それなりに厳しかった中学生時代の競争を勝ち抜いて地域のトップ高校に入学した場合、それで生徒も親も満足してしまい、実はその後の高校生時代こそが、長い人生でも最も厳しい大学進学競争に突入するという過酷な現実に気づかないか、気づいても入学後の暫くを勝利感・成功感に浸ってのんびり過ごしていたことがスタート遅れによるその後の学力維持や向上に致命傷となりがちなのです。
 しかし、毎年数百名もの中学生・高校生・大学受験生を同時に見つめてきている私ども学校関係者には、そういった状況や推移がよく分かるのです。
 以上のことは、習うべき英単語の内容や語数で例えれば分かりやすいかもしれません。
 中学時代では、せいぜい(公立中学なら)1000語足らず、ないしは(私立中学でも)1500語程度を習うのみですが、高校時代では、大学受験時期の早期化と相まって、中学時代よりも短い僅かな2年間半ほどで、難関大学受験用に、綴り字(スペル数)も多い上に、抽象的な意味でしかなくて、視覚では捉え難く極めて覚えづらい単語を、新たに少なくとも5000語余りも習得することが必要なのです。
 つまり、高校時代の3年間は、そういった急激に増大する課題量や競争上の精神的重荷に対してしっかりと対処することに全力を注がなければならない時代であり、生活・学習環境や人生観を変更するような思いや作業などに捕らわれて無駄に過ごして構わないような余分な時間的・精神的「暇=余裕枠」などは全くあり得ないのです。
 以上の理由と事情こそが、「中高6年間一貫教育体制」が目指す「(高校受験ではなく)大学受験で成功するための秘訣」そのものなのです。
 ちなみに、人生はマラソン競争に良く例えられますが、大学受験時期の6年間をマラソン競争(42.195㎞)に例えましょう。
 実際のマラソン競争では、30キロメートルを過ぎてからが、本当に苦しくなる「心臓破りの丘」だそうです。
 大学受験に向けての中高6年間なら、4~5年目の高校1~2年生に当たります。そこで、この時期こそがいかに大切かが良く分かるでしょう。その大事な時期に生活・学習環境や人生観の大きな変更をして、その新しさに慣れていくのに費やすことになる無駄な時間とエネルギーなどは瞬時もあるべきではないと考えているのです。

平成24年10月30日 火曜日
朝日塾中等教育学校 校長代理 岡村寛三郎


志と情熱、いつか「日本一に」

2012-10-24 10:37:16 | Weblog
 志と情熱

 中・高生の6年間は、大学生時代を併せて、長い人生の中で「青春真っただ中」と言われる最高に素晴らしい時期です。
 どういうように素晴らしいかと言えば、先ず元気なこと、そして親離れをする自立心が生まれ始めて、自分で自分の人生における生き方や志を考え始められることです。
 自分の人生の目標などを自分で決められるということは実に楽しいことです。
 もちろん、その時に考えた人生目標や志が後になって実現するかしないかは全く関係がありませんし、時々に応じて目標や志が変わることは珍しくありません。
 そこで、この折角のチャンスは、誰に遠慮することもなく大いに利用して、できる限り大きな夢や志を描きましょう。どんな小さな分野においてでも良いですから、必ず日本一になろうと決心してください。
 例えば、高校生としては、英単語の語数を日本一たくさん覚えてやろうとか、織田信長など戦国時代の名将列伝を全部読み通して武将の名を全部暗記してやろうとか、学生テニス選手として全国大会で優勝してやろうとか、数限りなく考えられます。
 あるいは、どんな職業に着くのかを夢見ることも楽しく、その夢を聞いた親や家族は大層驚きながらも実現に向けて喜んで応援してくれるでしょう。
 何故、日本一になろうという志が好ましいかと言えば、その実現のためには日本一大きな情熱を燃やし、苦労や試練を乗り越えなければならないのですが、その過程での工夫や忍耐が、自分の能力や人格を大きく磨き伸ばすことに役立つからです。
 こうして志を立て、日本一を目指し続けると、失敗を続けながらも、後年、必ず日本一の座を射止めることができるものなのです。
 君に幸あれ!

平成24年10月24日 水曜日
朝日塾中等教育学校 校長代理 岡村寛三郎


秋晴れの空から

2012-10-13 13:16:18 | Weblog
10月12日、秋晴れの空から、朝日塾中等教育学校の(1)黄色の屋根や壁に彩られた校舎群と (2)その後背地である薄茶色の大きな長方形の運動場などを写真撮影しました。
(写真手前は、セスナ機の右翼の一部です。)



朝日塾中等教育学校の今日

2012-10-13 08:52:10 | Weblog
朝日塾中等教育学校の今日

≪教育の重点≫
()学業成績向上に邁進
()多様な個性と才能の豊かでハイレベルな実現を目指す
()国際性・国際感覚養成のため、ネイティヴ教師の授業導入とカナダ研修旅行実施
()多くの良い級友たち作りのために、友愛の精神と心の優しさを特別に重視の徳育指導

≪今年度採用の新機軸≫
()教室にも寮内にも、個別指導や個別学習に便利で、生徒の意欲を益々向上させるツール=吉備学習システムを中学生1~2年生の英語・数学科(2科目)で導入と拡張計画中
()授業でも、一斉式指導のほかに、個別指導が可能な時間や機会を工夫し設定する作戦を計画・推進中

≪環境≫
()朝日塾中等教育学校のある岡山市北区の御津は、日本一の美しい自然環境に恵まれています。朝早くには川の上を真っ白なシラサギが麗しく舞い、朝日が射し込む山々の木々は、緑の濃淡を描き、田には稲が黄金色に実り、畔にはコスモスが爽やかな秋風に優しくなびいています。
()中学棟の前には、芝生が生えそろった広い庭がありますが、校舎の背後の運動場は格別広く、校舎は落ち着いた黄色味を帯びた穏やかなカーブで縁取られた屋根で覆われた特徴ある建築デザイン等で飾られています。

≪スクールバスと生徒たち≫
多くはスクールバスを利用して通っていますが、級友たちとの談笑は楽しいばかりか、様々な話題を通して学校生活以外のことも勉強になり、充実した通学時間となっているようです。

≪授業姿勢≫
この時期になりますと、高校3年生の勉強への気合いぶりは凄まじく、いつ教室前の廊下を歩いても、ピシッとした姿勢で先生のお話を聞き入っている姿に触れ、感心するやら敬服しています。
他方、中学1年生は、学校生活にも慣れ、運動場でのスポーツ活動にも精一杯に張り切り大声で声を掛け合うと共に歓声に沸いています。

平成24年10月11日 木曜日
朝日塾中等教育学校 校長代理 岡村寛三郎